見出し画像

子どものための環境と人口問題@三田市

昨日の夜から神戸の片田舎にある実家に帰り、今朝はうぐいすの鳴き声って「やっぱり、ほーほけきょだな」と思いながら早めの昼食を済ませた。

昨日のテツオとの再会に続いて、今日も高校時代の友人 新島ミホコ(仮名・29歳)さんと三田市内でお茶をする約束をしていた。


ミホコとは高校3年生の時、共通の友達を交えて勉強したり、休み時間にバドミントンしたり、日常的によく遊んでいた。

ミホコがいないところでバドミントンのラケットを使って、ガットを切ってしまったっけ???犯人は僕だったか友達だったか…。


文化祭の時も体育祭の時もみんなで楽しく盛り上がったが、着実に勉強もしていたミホコは、京都の大学を出て大阪で就職し、結婚。そして出産。

去年だったか、火災保険の相談を受けて(僕はファイナンシャルプランナーとしても活動している)、今は家族で三田市内に住んでいることを聞いていた。


ひとりがふたりに

ミホコの実家のマンションあたりでの待ち合わせ。どうやら、実家と同じマンション群の別棟を購入したらしい。
学生のときにも車で通ったことがあるなと懐かしみながら、待ち合わせ場所に向かった。

高校の友達が母親になった姿は、独身の僕からするとかなりインパクトがあった。変な話だけど一人と待ち合わせしたのに、まだ子どもは10ヶ月なのに、どっちに目を合わせて話したらいいかわからない。

にしても、赤ちゃんとっても可愛い。


子育てママにも優しいカフェでケーキセット


今日はミホコのオススメで、三田のFReeY Cafeにお邪魔した。
子連れだったのと、まだ空いてる時間なのもあって、広いテーブル席に案内してもらった。

シフォンケーキセットとタルトセット。ドリンクは子育て中のママにも優しく、カフェインの入ってない飲み物も充実していた。

ケーキをつつきながら、旧友との再会では恒例の「今まで何してたの」トーク。特に僕は社会人になって4回の引っ越しを経験しているので、今日はどこからやってきたの?と。

まるで旅人、浮浪人である。

どうして三田に帰ってきたの?

僕も負けじと聞いてみた。そうそう、三田のことを調べている身としては やはり、どんな魅力に取り憑かれて三田に帰ってきたのか知りたかった。

・実家が近いから?
・ご主人の職場が三田?
・実はご主人の実家が三田?

色々妄想していたけれど、理由はあっさりしていた。

ミホコ:安かったからかな!

あーなるほど。他にも理由はたくさんあるだろうけれど、さすがミホコである。
仕事も全力でやっていたミホコだから、共働き前提だと経済的には余裕がありそうかなと思うが、固定費抑えたいってのは僕は賢いと思う。


子どもがのびのび過ごせない都会に住んで、それで云千万プラスでかかることに違和感があるからだ。
こういう感覚は近しい環境で育っているから非常に共感した。

ミホコ:ある程度駅チカで、主人の職場までの通勤(大阪らしい)、子育て。

アラサー:まぁそうだよね。僕も三田に住もうと思ってるし。三田で家買って駐車場借りるのと、大阪で家借りるの同じくらいの月額負担だし。

ミホコ:早く三田に引っ越しておいでよ(笑)そのために今、三田に住んでる人とネットワーク作ってるんやろー?


そうそう、実はアラサー、三田が好きなだけじゃなくて本当に引っ越そうと思っている。なんでかってそりゃ、三田が好きだから。

ミホコとの待ち合わせ前に学園地区を車で駆け抜けたけれど、もう緑の綺麗さといえば…なんて素敵な街なんだろうと思う。


三田への期待。子どもとこれからの自分の生き方

アラサー:ところで三田も、子どもの数は減ってるていうけど、仕事復帰考えると保育園は空いてたりする??

ミホコ:ウッディタウンとかは保育園混んでるみたいだけど、うちの近くは多分大丈夫そうで!

アラサー:ウッディタウン混んでるんだ!!それが意外だと思った。いっときに比べて子どもの数減ってるのにね。

ミホコ:んーでも、子育てと職場復帰はすごく迷うかな。職場復帰して保育料払ったり、制服買ったり、、、
そうしたらあんまり復帰しないのと経済的に変わらなさそうなんよ。

ミホコ:女性活躍女性活躍って聞かされて育ってきて、勉強もしたし大学も行った。就職もして仕事も頑張ってる。

ミホコ:でもこれから子育てって大切な時に、保育料が無償になるのは住民税とか払っていない人…なんでって思っちゃう。

アラサー:確かに2歳までは結構厳しいよね。

幼児教育・保育の無償化という制度がはじまっているが、3歳未満は適用条件が結構厳しい。
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/musyouka/index.html

ミホコ:子どもを産むタイミングとか、職場復帰とか、本当に明石市みたいな制度が合ったらもっと前向きになれるんだけど。今回職場復帰を考えているのも、お金のためじゃなくて、キャリアを維持するためにって。

アラサー:金銭的には今だけ考えると働かないほうがいいかもってこともあ
るもんね。

子育てするなら明石

ママ特製ドリンクはカフェのお洒落ドリンクをも凌駕してしまう

アラサーは社会人になってから関西を離れている期間も長くてすっかり忘れていたが、兵庫県の明石市といえば子育ての制度が整っていて人口が増えているっていう噂を聞いたころがある。

・子ども医療費の無料化(高校三年生まで)
・第二子以降の保育料の完全無料化(世帯所得などによらない)
・0歳児の見守り訪問(おむつ定期便)
・中学校の給食費が無料
・公共施設の入場料無料化

凄い凄すぎる。

こんなに市区町村によって公共サービスって違っていいのかと思ってしまうくらいに、明石市は手厚い。
一体どこからこんな資金を、あるいはどんな算段をしてこんなすごいことが出来るんだろうか。

印象でしかないが、明石市も自然が豊かな地域。
三田と違って山を切り開いた街ではなく平地が多い。南には海を挟んで淡路島。姫路・三宮・大阪まで電車で一本。かなり魅力ある街に聞こえてきた。

人口上昇中の明石市に対して三田市の現状


そもそも日本全体でも2004年ごろをピークに人口は減少し始めている。

ただそんな中でも2015年に「まち・ひと・しごと創成総合戦略」というのを立て、人口30万人を目標にして5年で達成。どの地方自治体も子育て人口を増やそうというのは考えられているはずなのに、その競り合いに勝った、ということだろうか。

神戸新聞NEXTより。画像クリックで参考記事へリンク。


一方三田市では今年2021年に「第2期三田市子ども・子育て支援事業計画」が発表されている。

・ワンストップ相談窓口の充実
・不登校ひきこもり等への支援
・子どもの貧困対策
・幼児教育保育サービスの充実
・高校生等との協働

今いる子どもたちを守る・暖かく育てる、ということを目的にすると素晴らしい政策であるけれど、外にいる人が三田で子育てしたいと思うには少し弱いかと思ってしまった。

地方の人口問題は「先ずは隗より始めよ」なのか?



高校生の頃、三田のゆったりとした風に眠気を誘われながら、漢文を読んだことを思い出した。

先(ま)ず隗(かい)より始(はじ)めよ

出典:戦国策・燕策―史記・燕召公世家(読み方は調べていません…)

ちょっと改めて訳文を読んでみると、今回の例えとしては悪いのかもしれないけど…。

私はこの漢文を「いい人材が欲しければ、目の前にいる人に好い待遇を。そうすればうわさが流れてもっといい人材が集まるよ」と捉えている。

地方の人口問題を見たときに、今いる人を大切にする。これはもちろん大切なことだけれど、その噂はきちんと流れるんだろうか??

これだけSNSが発達して、個人が発信者になれて、、、情報発信は手軽になりすぎたがゆえに、ちょっとしたことをやってもうわさにはならないんではないかと思う。

三田市が子育て支援をどこまで人口問題に絡めて重要視しているかわからないけれど、
もっとインパクトがあることをして、
適切にPR(広報)していかなければ、
子育て世代はうわさが広がるまで待ってくれないんではないかと思ってしまった。

子育て世代の定着は人口減少を止めてくれるし、子育て世代が住みたいと思った土地はきっとまた人が帰ってきてくれる。

※そもそもアラサーの親世代は子育てに三田を選んだわけだけれど、前回の記事にもあったように分譲地はもう埋まってきている。ニュータウン開発という起爆剤で集まった人たちだ。

それでも三田で成長していく子どもたちは羨ましい


ちょっと三田市と明石市を比較してタイピングに力が入ってしまったけれど、明石市が凄いとほめちぎっているけれど、そでれもやっぱり三田で成長していく子どもたちは羨ましい。

都会へのアクセスもそう悪くなく。自然が豊か。

私が東京在住時代には緑を見ようと思えば「庭園」に「入場料」を払って入らなければなかなか難しかった。この大自然が無料。本当にたくさんの子どもたちに三田でスクスク育ってほしい。

その土地のことを知ろうとするときにママさんの意見を聞くのは凄く学びになった。もっとママさんたちから三田のことを聞いてみたいなと思ったところ

ミホコ:フラット に行ってみたらもっとママさんたちいるし、スタッフの人とかも教えてくれると思うよ!
子どもと家にいても誰とも喋らないし、最近よく行くんだ!ほら(今日の朝作った手作りデンデン太鼓を披露)

そういえばフラットって聞いたころがあるし、行ったこともあるような…。


ドンドコドンドコ……


アラサー:さて子どものご飯とお風呂の時間もあるだろうし、そろそろ帰ろうか💡


子どもの一日は早い。
母親であるミホコの職場復帰も目前である。こういう家族に安心して人生を切り開いていってほしい。

子どものための環境とは母親、家族のための環境でもあるなと思ったし
これは地方自治体の抱える問題に直結していると実感した。

この子が大きくなる前に、もっといい街にできるといいな。

この記事が参加している募集

これからの家族のかたち

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?