見出し画像

26歳で役者から出版社へ何のスキルも実績もない私が就職できた理由

5歳の時、兄の友人に「うるせぇブス!お前はどっかいけ!」と言われたことがきっかけで、役者を目指すようになりました。

私は26歳で引退するまで役者を職業としてきました。

役者引退を決め、就活をすることになった私は
5歳から役者になることしか考えてこなかったので全く勉強してきませんでした。
出来ることは「お芝居・歌うこと・踊ること・三味線」くらいで
びっくりするほど就活やビジネスの役に立ちませんでした。

今日はそんな「ビジネススキル0&実績0」な私が、
どうやって出版社に就職できたのかお話ししたいと思います!

そして今では採用担当をしたこともあるので
受ける側と審査する側、どちらの気持ちもわかるので
これから就職をする方・転職を考えている方に参考になるかと思います!

目次
1 どんな自分になりたいのかを明確にする
2 就職サイトや転職エージェントは絶対に使うな!
3 実績がない人の履歴書・職務経歴書の書き方
4 スキルがないなら面接は「持ち物」で勝負!
5 面接以外で出来ること
6 スキルも実績も経験もない人の条件交渉


1 どんな自分になりたいのかを明確にする

役者引退を決めて就活を決意した時まず私がやったこと、
それは「自己分析」です。

なんや、めっちゃありきたりやないかい!とお思いでしょう。
でも結局大切なことは自己分析なんです。
「自分は好きなことを仕事にしたいのか」「できることを仕事にしたいのか」や
仕事で自分は何を得たいのか?
「お金」「経験」「自分の成長」「スキル」「自由な働き方」「充実」などなど。

それが分からないと就活なんて出来るわけがないんです。

なんとなく大手企業とか、適当に受けまくってとりあえず内定もらった企業
とかで決めていたら絶対、その会社で上手くいかないです。
(もちろん運良く、上手くいく場合もありますが)

なので私はまず
①「寝る食う出すを我慢してでもやってしまうことあるか」→本を読むこと
②「仕事に何を求めるのか」→成長と経験
③「自分の人生でなにが大事か」→自分自身を好きでいられるか。自分に満足できるか。
④「お金はどれくらい欲しいか」→スキルがないので、頂ける金額で大丈夫。
⑤「自分ができることは何か」→約束を守る、時間に正確、初めての人とでもすぐ打ち解けられる。

以上だけを明確にしました。

そんな過剰に自己分析しなくていいと思います。
自己分析って疲れるじゃないですか?
おさえるポイントだけおさえておけばいいんですよ!

歴史の勉強もそうじゃないですか?
教科書の最初の方の縄文時代とか弥生時代とかだけめっちゃくちゃ詳しくて
よく試験にでる戦国時代とか江戸時代とかのことは
そこまで勉強する体力が残ってなくて全然詳しくないんです。

それと一緒です。
自己分析も過去から遡って徹底的に自分のこと考えていくぞ!と意気込んでも、だいたい5歳くらいでヘトヘトです。
だから上記で提案した5つだけでいいんです。

その4つさえ明確にすればおのずと
自分の希望が叶う職種や企業が見つかると思います。

私はこの方法で自分の希望するのは「出版社」だと明確にできました。

2 就職サイトや転職エージェントは絶対に使うな!

それから私は出版社の求人に応募していたのですが
ここでポイント!
このポイントはその後、私が採用する側になってはじめて大事なことだったと気がついたことです。

「就活サイト、転職サイト、求人サイトから応募しない!」ということです。

色々なサイトやアプリが増えてきて
登録もエントリーもとても簡単になりました。

しかしそういったサイトは情報収集だけにしておいた方がいいと思います。
そういったサイトに求人を出している企業は
お金をかけてでも人を欲しいと思っている企業なんです。

私は就活をする時
「とくに人にめちゃくちゃ困っているわけじゃないけど、浅野さんだったらうちにきて欲しい」と言われるような就職をすることを目標にしていました。

それに人が足りていない企業は伸びている企業である可能性と
人がすぐやめてしまう企業である可能性があります。
ブラック企業やパワハラ上司に当たらないためにも企業の見極めが大事です。

なので私は転職サイトでは情報収集と自分の市場価値を知るためだけに利用して、本当に気になる企業には企業のサイトからエントリーしていました。
転職サイトから応募してくる人と企業サイトから応募してくる人では
採用側に与える印象が全然違います。

なので皆様、転職サイトでいい求人をみつけてエントリーしたい場合でも
その企業のサイトの採用ページからエントリーしてくださいね。

あと転職サイトに登録すると転職エージェントを名乗る人たちからすごい数のメールがくると思います。
あれも自分にあった求人を教えてくれてるわけじゃなくて
あの人たちもノルマのために案内してるだけなので基本無視してしまって大丈夫です。

自分にあっている求人や企業は、結局自分にしかわからないので
自分を信じていきましょう!

3 実績がない人の履歴書・職務経歴書の書き方

私は26歳ではじめて就活をしました。
もちろん新卒の年齢ではないですし、かといって戦力として雇われる中途採用も当てはまるのか微妙なところだったんです。。。

経験がないのに職務経歴書を書かかなければいないという状態でした。

書けることと言えばアルバイトの経験くらいでした。

しかし、私は思ったのです。
「実績もスキルもなにもない奴をだれが雇いたいねん!
書けることがないからと何も書かなかったら書類で落とされるだけや!
そんなん嫌や、、、、、、、、。じゃあ目立つしかない」

そんな私が履歴書で目立つためにした方法が2つ。

まず市販の履歴書やWEBに落ちている無料ダウンロードができる履歴書を使わないようにしました。

その理由は、実績がないと資格欄にとくに書くことがなにもないんです。
それなのに市販の履歴書って資格欄めちゃくちゃ幅効かせてるんですよ。
それに書いちゃうと資格欄がほぼ空白になってしまって

「はい!私はなんのスキルもない奴です!」とアピールしてしまっているようなものなのですね。

なので私はエクセルで1から自分で
資格欄が少なくて、自己PR欄と志望理由欄がたくさん書ける履歴書を作成しました。

そうすると白紙の部分が減って、見た目だけでも
スキルがあるように
やる気があるように
見えるのです。

そしてあと1つは
ありきたりな自己PRや志望理由は絶対に書かないようにしたということです。

ありきたり自己PR:
私は18歳から26歳まで役者をしておりました。
その当時はお芝居が出来ないことが多く演出家さんから厳しい指導をたくさん受けました。
そんな時、自分の根性と体力でそれを乗り越えました。
その結果とある舞台でヒロインに選ばれました。

浅野流自己PR:
「伝説の演出家!蜷川幸雄氏の秘蔵っ子がついに出版業界に!」
私は演出家蜷川氏の元で18から26歳まで役者をしておりました。
よく言われた言葉は「ブス!デブ!死ね!」です。
そんな中で多感な時期を過ごしましたので、神のようなメンタルを身につけることができました。
ある舞台のヒロインを決めるオーディションでは「私をヒロインにしないと後悔しますよ」と蜷川氏を脅し見事、ヒロインの座に!
私はメンタルの強さと行動力の右に出る人に今まで出会ったことがありません。
貴社のお役にたてるかと思いますので、ぜひよろしくお願い申し上げます。

みたいな感じですね。
見る人によってはふざけた奴と思われると思います。
しかし私は実績とスキルがないからこのような自己PRにしていました。

職務経歴書はまじめにアルバイトや役者の経験を書きました。
あくまで目立てるところで目立つといった感じです。

4 スキルがないなら面接は「持ち物」で勝負!

面接って
・清潔感のある身なり
・笑顔
・礼儀正しい態度
が必要最低限だと思います。

ここではスキル&実績がなく
しかも話下手、、、、という方におすすめの持ち物があります。

それは面接をしてくれる方が好きな物です。

まず面接が決まったら連絡とかしてくれる方に面接官が
どの部署のどういう方がリサーチします。
そんな詳しいことは教えてくれないので
聞けて部署・名前・性別くらいだと思います。

しかしそれが聞けたら準備できることはたくさんあります!
まず企業サイトの社員紹介ページにその方がいるか調べます。
あと「その企業 その方の名前」でググります。
運がよければフェイスブックとか見つかります。

それでも見つからない場合の方が多いので
その場合は企業サイトの社員紹介ページにいる同じ部署の方のことをインプットしておきます。
その場合は面接の時に「〇〇さんのことサイトの社員ページで見ようとしたらいらっしゃらなかったのですが。。。〇〇さんの趣味はなんですか?同じ部署の〇〇さんはバスケと書かれていたので気になりまして!」
なんて伝えておきます。

もし社員ページもなにも作ってない企業だった場合は
代表の方のことを調べていきます。
私は面接の時、代表の方が著書をだしてる方だったのでその本を持っていきました。
あとは受けた企業が出版社だったのでその出版社が出している本を数冊と
そこの出版社のではない好きな本も数冊持っていきました。

持ち物で勝負と書いていましたが、ようはその企業のことをしっかり調べて
頼れるところは小道具に頼るのもいいよとのことでした。

5 面接以外で出来ること

「面接が終わり、結果を待つのみ」ではだめです!

終わったらすぐお礼のメールをする! これは常識ですね。

ここにプラス、面接で自分が感じたことや役にたてそうなことをレポートというかラブレターみないにして直筆で書いてメールしました。
直筆文をスキャンしてPDFで送ってください。

おと面接官にだけでなく採用窓口の方にめっちゃいい人アピールするのも忘れずに!

6 スキルも実績も経験もない人の条件交渉

それから晴れて内定をいただいた後のお話しになります。

私はスキルも実績もないので正直働かせていただけるのなら
年収なんて低くてかまいません!!!と思っていたのですが。。。。

ですが!高いに越したことはありません!

そこで私がとった行動は
よくある手ですが1つは
「他社も内定をもらっていまして、そっちは年収〇〇〇万円なんですよね」と相談してみる。
※これは嘘はダメです。あくまで事実だった場合うまく使いましょうってだけです。

2つ目は「入社前に評価方法を聞いておく」ことです。
どういったことをしたら評価されて、その評価はどういった形で還元されるのか絶対確認しておいた方がいいです。

例えば
「目標金額の100%達成で年収1%アップ!」とか具体的に数字で確認したいところですね。
そこがあやふやで「なんとなく上司が決めるよ!」みたいな会社だったら
その上司に気に入られることが目標になってしまって
自分の成長や目標のために働けなくなります。

内定をもらって飛びつきたい気持ちもわかりますが
自分が気持ち良く働くためにも絶対確認しておくべきです!

そしてもし自分の働き方や年収、評価制度に希望があるのなら
入社前に伝えておいた方がいいです。
自分の希望や言いたいことを溜め込んで入社しても
仕事が苦しかったり、不満が溜まっていきますかね。

自分の希望と企業の希望がマッチするのって
難しいとは思います。
とくに私はスキルも実績もなかったので。。。。
時間もお金もストレスもめちゃくちやかかりますが
それでも根気良く就活することで
長い目で見て幸せになれるので頑張ることを
私はおすすめします!


これで、以上になります!
こんな感じで偉そうに書いておりますが、あくまで就活した経験と
採用面接をした経験から私が思ったことになります。

少しでも皆様の参考になれば嬉しいです!

 サンクチュアリ出版営業部 浅野望(あさののぞみ)
2022年1月 サンクチュアリ出版入社。
趣味はボルダリング。
いつかサンクチュアリ出版でボルダリングの本を出したいと思い
編集さんを口説く日々。

浅野のTwitterのフォローをよろしくお願いいたします!
興味なくても大丈夫! とりあえずフォローしてみよう!https://twitter.com/nozomi_asano_22

浅野の個人Tik Tokはこちら↓
https://www.tiktok.com/@asano.nozomi

他の浅野の記事はこちら↓




気に入ってくれたら、サポートをお願いします!