佐渡に渡って暮らす人々
ここ何回か、佐渡に行くと必ず行くお店があります。
ワインラバーの間では知る人ぞ知るLa Barque de Dionysos(ラ•バルク・ドゥ・ディオニソス)
フランスから移住してきたご夫婦が営んでるお店です。
畑の手入れなどで忙しいので、お店を営業しているのは週に3、4日程度です。
ご主人のジャン・マルク氏はフランスで有名なナチュラルワインの醸造家です。彼が意を決してフランスから佐渡に移住してワインを作る決意を固めた事は、ワインラバーや佐渡の住人の間で、当時結構話題になりました。
「ディオニソス」という店の名前を覚えている島民はかなり少数派ですが(笑)タクシーを呼んでお店に行こうとしたりすると、「あー、あのワインの」「あの外人さんの」と、すぐに島の人はわかってくれます。
この佐渡のお店「La Barque de Dionysos(ラ・バルク・ドゥ・ディオニゾス)」には2度ほど行っています。タイミング悪く、2回とも氏には会えませんでしたが、お料理は奥様(写真右側)が自分の畑で採れた野菜や新鮮な魚介類を調理されてて、とっても美味しいのです。
このご時世で首都圏からの人間は歓迎されない事態だったので、佐渡へ渡るのを控えていた為3年ぶりの訪問です。
この日は元々営業日ではなかったのですが、「月曜日からしまふうみに宿泊予定です」とメッセンジャー経由で連絡すると「火曜日でも大丈夫」との事だったのでお願いしました。
3回目でしたが、今回もジャン・マルク氏には会えませんでした😅
この時期、北海道などに行っている事が多いらしく。色んな所から呼ばれるようです。無理もありませんね。
通常の営業日ではないので、お客様は私達2人だけでした。
先ずは何飲む?という事で。
ワインかクラフト系ビールか、と。
ビールはベルギー🇧🇪の酸っぱい系がある、と言われ
もしかしてランビック?😻
と聞くとドンピシャでした。かなりスペシャルな種類。しかも大瓶だし。
暑いし、これはもう頼むしかないでしょ、という事で。
乾杯🍻
先ずはサザエのエスカルゴバター
大きくてびっくりしましたが、まだこれでも小さい方だとか。
当然今朝漁れたもので新鮮です。
ハーブとバターを使ってエスカルゴ風にしてあり、斬新でした。
南蛮エビ🦐のセビーチェ
エビが甘くてウットリ💞
サザエもそうでしたが、ハーブも自分で育てていらして摘みたてのものを使っているので香り高いです。
あっという間にビールが空いたので、白ワインを。
此方のお店は自然派ワインしか置いていないです。
何本かセラーから出してもらい、ワインのポテンシャルや値段など聞いた後、私達は変化球的なお味のものをチョイス。
これで五千円なら安いと感じました。
おそらく都内なら八千円か一万円以上ではないかとではないかと。
トマト🍅のピザ
ピザ生地ではなく、サクサクしていて斬新でした。
トマトもソースにしていなくてこれも目から鱗。
やはり香草が効いていました😋
バランスが絶妙ですね。
カワハギの香草焼き😻
もちろん佐渡産。カワハギを食べるのなんて何年ぶりかしら。
本当に香草の使い方がお上手で、ワインが進みます。
デザートの手作りアイス
上にのっているのはビワです。佐渡のビワは母の実家でもなっていますが、かなり小ぶりで丸いのです。品種改良されていない、野趣あふれる感じ。
食後にジンやアブサンなど。
アブサンを頂くのは人生初。ずっと危険なイメージがありましたが(笑)案外飲みやすかったです。この歳になっても「お初」なものを楽しめるって嬉しいですね。
私たちの苗字と彼女のラストネームが同じ「さ◯み」な為、お互いを「さ◯みさん」と呼びながらの会話はもし人が見たら変な感じだったかもしれませんが、なんの違和感もなく。却って近しく感じられます。
私たちだけだったので、本当にたくさん話しました。会うのは三度目でしたが、こんなに話尽きないものかと、驚きを覚えるほど。
18時半から3時間くらいいましたが、半分以上はお喋りしていましたね。
共通の知人もいる事もわかり、無駄のない縁でも結ばれているのだな、と。
祖父母のおかげかもしれません。
そして彼女のワインの事は勿論、知識の奥深さに改めて脱帽しました。
今は能のお稽古をしているようで、いつかは舞台を鑑賞したいものです。
幸せな佐渡の夜でした。
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