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証券業界から、邦銀、米銀、英銀を経て、現在は投資助言会社を設立し独立。クライアントの資…

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証券業界から、邦銀、米銀、英銀を経て、現在は投資助言会社を設立し独立。クライアントの資産管理をする傍ら、米国経済を中心にマクロ経済分析やFEDの動向、財務分析などによってマーケット判断や投資アクションに役立つ情報を発信。これまで総勢9匹の保護猫と暮らす猫好き。

最近の記事

米国経済今週のポイント(7月1日~5日)

こんにちは、Saltです。いよいよ7月がスタートです。早いですね! さっそく、米国経済統計発表、今週の予定から。 今週は、月初恒例の雇用関連ウィーク。週末の6月雇用統計だけでなく、離職・求人環境をみるJOLTS、賃金推移をみるADPも外せません。 また、パウエル総裁の発言機会(火)や6月のFOMC議事要旨公表(水)では、利下げタイミング第1回が9月になるのかどうか、注目が集まります。 ユーロ圏では火曜日に6月消費者物価指数(HICP、速報値)の発表でやや前月から鈍化す

    • 米国経済今週のポイント(6月24日~28日)

      こんにちは、Saltです。 今週の注目は、なんといっても、米国5月のコアPCE価格指数でしょう。この伸びが鈍化すれば、FEDによる利下げが現実味を帯び、米金利安からのドル安(円高)の展開も想定されます。 また、先日議会を解散したフランスでは、週末30日に投開票が予定されています。右派が強い場合マクロン大統領との協力関係は微妙、政権運営も行き詰まる可能性があります。また、なにより財政拡大路線からの財政悪化懸念もあります。結果次第では、リスク回避の円高などの流れも起きるかもし

      • 米国経済今週のポイント(6月17日~21日)

        こんにちは、Saltです。 今週の注目は、何といっても火曜日発表の米5月小売売上高でしょう。米国では、個人消費がGDPの約7割を占めることもあり、個人消費の動向を反映する同統計は重要です。また、週中の水曜日は奴隷解放記念日でマーケットは休場(統計の発表はあり)です。 また、他の主要国に目を転じると、火曜日は、ユーロ圏の5月消費者物価指数(HICP)改定値の発表、金融政策に絡むところでは、火曜日のBOA(4.35%で据え置きの見通し)、木曜日のBOE(5.25%で据え置きの

        • 米国経済今週のポイント(6月10日~14日)

          こんにちは、Saltです。 今週は、FOMCそして日銀金融政策決定会合と注目のイベントが続きます。先週、利下げを行ったECBのように、政策見直しは考えにくい。 しかしながら、FRBは引き締め政策の堅持、そしてインフレの鈍化スピードが期待を外れて遅いこともあり、タカ的なコメントがパウエル議長から発せられることが織り込まれています。また、5月の消費者物価指数の発表にも注目が集まります。 一方の日銀は13日から14日にかけて日銀金融政策決定会合が行われます。現行の金融政策を維

        米国経済今週のポイント(7月1日~5日)

          米国経済今週のポイント(6月3日~7日)

          こんにちは、Saltです。 今週はイベント目白押しです。ISM製造業・サービス業の発表、なかでも、サービス業が景気の拡大を示す「50超え」となるかどうか、注目が集まります。 また、週末に雇用統計を控えていますが、週前半から雇用関連の統計発表が相次ぎます。いずれも前月から大きな変化はない見通しです。 来週予定されている、FOMC、日銀金融政策決定会合に先駆けて、6日(木)に行われるECB理事会にも注目が集まります。政策金利の0.25%引き下げが予定されていますが、その後の

          米国経済今週のポイント(6月3日~7日)

          米国経済今週のポイント(5月27日~31日)

          こんにちは、Saltです。 今週月曜日は、メモリアルデーのため米国株式市場は休場です。 米国経済統計で注目されるのが、下方修正見通しの1QGDPや前月からほぼ横ばいながらFRBが政策決定上注目のPCEコアデフレーターの発表でしょう。そして、6月11日から始まるFOMCを控えて、今週土曜日からブラックアウト期間に入りますので、こうした統計なども踏まえた高官発言には注目です。 ちなみに、以下のようなスケジュールです。 28日(火) ・クリーブランド連銀メスター総裁日銀主催

          米国経済今週のポイント(5月27日~31日)

          米国経済今週のポイント(5月20日~24日)

          おはようございます、Saltです。 先週の米国株式市場では、NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数が揃って過去最高値を更新しました。年初来の騰落率は+6.1%、+11.2%、+11.2%、でとなっています。ここ一年間で見るとNYダウが+20%程度、S&P500とナスダック総合指数は+30%程度と指数とは思えないパフォーマンスを叩き出してます。 米国外に目を向けてもドイツ、フランス、英国など、主要株価指数が史上最高値を更新している国が結構あります。一方で、日本株の戻りの

          米国経済今週のポイント(5月20日~24日)

          米国経済今週のポイント(5月13日~17日)

          おはようございます、Saltです。 今週は、統計発表にイベント、そして国内は決算ピークと、大変慌ただしい1週間になりそう。 まず、特に注目は4月の消費者物価指数(CPI)や4月の小売売上高の発表。予想を下回った場合、FRBによる年内利下げの議論を後押しする可能性が高くなり、米ドル買いの勢いも鈍化すると思われます。反対にCPIが上振れ、小売りが鈍化した場合、マーケットが「スタグフレーションだ!」と言い出しかねず、要注意です。 また、小売売上高の発表もある中で、ホームデポ(

          米国経済今週のポイント(5月13日~17日)

          米国経済今週のポイント(5月6日~10日)

          こんにちは、Saltです。 前週とは打って変わって米国市場では、特に静かな1週間となりそうです。しかし、米国企業の決算も引続き続きます。 さらに、連休明け6日(火曜日)から国内市場では決算ラッシュとなります。特に、火曜日のトヨタ、週末金曜日の東京エレクトロンなどは日経平均株価への寄与度が大きいので、注目されるでしょう。 また、火曜日には豪中銀の政策金利発表(4.35%で据え置き見通し)、木曜日には英中銀(BOE)の政策金利発表(5.25%で据え置き見通し)が行われる予定

          米国経済今週のポイント(5月6日~10日)

          米国経済今週のポイント(4月29日~5月3日)

          こんにちは、Saltです。 今週、東京市場はGWに突入し、立ち合いは火曜日から木曜日の3日間のみとなります。 しかし、海外市場ではFOMC、およびその後のパウエル議長の会見、ISM製造業・サービス業の発表、雇用関連指標の発表が続き、週末は4月雇用統計の発表と、イベントが目白押しです。また、その間に日銀の為替介入の可能性もゼロではないため、連休とはいえなかなか落ち着かない1週間になりそうです。 また、欧州では火曜日、4月消費者物価指数(HICP、速報値)の発表が予定されて

          米国経済今週のポイント(4月29日~5月3日)

          米国経済今週のポイント(4月22日~26日)

          こんにちは、Saltです。 まずは、米国経済の予定をチェックしていきましょう。 米国以外での今週の注目は、週末25日~26日に実施される日銀金融政策決定会合と、26日の会合後に行われる植田日銀総裁の記者会見でしょう。展望レポートでは、今年の物価見通しが引き上げられる見通しで、2026年度は2%程度となる見込みです。このところ、植田総裁からは、行き過ぎた円安に対して「無視できない大きさの影響が発生した場合には金融政策の変更もあり得る」という利上げを匂わせるような発言が相次いで

          米国経済今週のポイント(4月22日~26日)

          米国経済今週のポイント(4月1日~5日)

          こんにちは、Saltです。 今週は、金融政策決定に大きな影響を与える、2月JOLTS求人件数、3月ADP雇用統計、3月雇用統計の、雇用関連3点セットに注目。特にADP雇用統計や雇用統計においては、賃金の伸びの推移に注目。 また、先週末、サンフランシスコ連銀主催の講演会で「利下げを急ぐ必要はない」と発言したパウエル議長ですが、今週も講演が予定されています。他にも、FED高官がイベントや講演で発言する機会があり、内容に注目が集まります(以下)。 欧州では、水曜日にユーロ圏消

          米国経済今週のポイント(4月1日~5日)

          米国経済今週のポイント(3月25日~29日)

          こんにちは、Saltです。 中銀イベント一色だった先週から、今週は月末に向かって年金を中心に大規模なリバランスの動きが強まることが想定されます。 足元で主要株式市場が史上最高値を更新していることもあり、株式売り、債券買いの資金フローが想定されます。また、米国経済で注目なのは、なんといっても週末の2月個人消費支出(PCE)です。米国の個人消費支出を集計したもので、GDPの約8割を占める個人消費の動向には大変注目が集まります。また、特に、食品・エネルギーを除いたコアPCEはF

          米国経済今週のポイント(3月25日~29日)

          米国経済今週のポイント(3月18日~22日)

          こんにちは、Saltです。 今週は、18日~19日は日銀金融政策決定会合があり、先週末のリーク通りマイナス金利解除となるか、どんなガイダンスが出されるか注目です。また、先週もみ合い、さらに前週末の弱い米国市場の流れを受けて、日経平均など国内株式市場の動きも気になるところです。 さらに、米国株式市場では19日~20日にかけてFOMCが開催され、特に四半期に一度の経済予想サマリー(SEP)が公表されます。GDP、失業率、インフレ(PCE、コアPCE)、金利それぞれの見通しにつ

          米国経済今週のポイント(3月18日~22日)

          米国経済今週のポイント(3月4日~8日)

          こんにちは、Saltです。 今週はやはり、パウエルFRB議長の2回にわたる議会証言(6日24時、7日24時)で、これは半期に一度の金融政策報告です。議長を含めFED高官のほぼ全員がこのところ、米経済の底堅さを背景に利下げ開始時期の決定には忍耐強く臨むとの見解を示していますが、発言の内容には注目が集まります。 また、9日(土曜日)からFOMC前のブラックアウト期間に突入ですので、今週発言の機会のある以下の高官らのコメントにも注目です。 4日:フィラデルフィア連銀ハーカー総

          米国経済今週のポイント(3月4日~8日)

          米国経済今週のポイント(2月26日~3月1日)

          こんにちは、Saltです。 エヌビディアの好決算で賑わった米国市場ですが、今週はFEDが注目するインフレ指標、個人消費支出(PCE)コア価格指数が発表されます。 コアPCE(食品・エネルギーを除く)は前月比+0.4%と前月から上昇幅拡大の見通し。上昇率はこれまで2年の間低下傾向でしたが、今回は昨年12月に続く2カ月連続の上昇となることが予想されます。 ちなみに、これを3カ月または6カ月ベースで年率換算すると、いずれもFEDの目標の2%を超えるため、インフレ抑制は一筋縄で

          米国経済今週のポイント(2月26日~3月1日)