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米国経済今週のポイント(2月26日~3月1日)

こんにちは、Saltです。

Salt

エヌビディアの好決算で賑わった米国市場ですが、今週はFEDが注目するインフレ指標、個人消費支出(PCE)コア価格指数が発表されます。

コアPCE(食品・エネルギーを除く)は前月比+0.4%と前月から上昇幅拡大の見通し。上昇率はこれまで2年の間低下傾向でしたが、今回は昨年12月に続く2カ月連続の上昇となることが予想されます。

ちなみに、これを3カ月または6カ月ベースで年率換算すると、いずれもFEDの目標の2%を超えるため、インフレ抑制は一筋縄ではいかない可能性を示唆しています。ただし、このPCEの方向性は、既に発表されているCPI、PPIの上振れから予測可能であり、市場参加者はPCEの予測を引き上げています。したがって、PCE自体は注目度が高いものの、発表で大きく市場が反応する可能性は限定的といえます。

今週は指標発表が市場を主導するというより、月末週となるため、年金等の月末のリバランスが主導する可能性が高いでしょう。2月は株高と債券安がすすんだため、株売り、債券買いフローが主導することが想定されます。

また、PCEについてはFEDは市場よりも正確に方向性を予測しているでしょう。

直近のFED高官発言からは、足元のインフレ上振れに焦っていない姿勢がうかがえ、今週はFED高官らの発言機会も増えますが、同様の姿勢を継続。利下げについては時期尚早というスタンスに終始すると思われます。

26日(月)カンザスシティー連銀シュミッド総裁
27日(火)バーFRB副議長
28日(水)アトランタ連銀ボスティック総裁、ボストン連銀コリンズ総裁、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁
29日(木)アトランタ連銀ボスティック総裁、シカゴ連銀グールズビー総裁、クリーブランド連銀メスター総裁、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁
1日(金)ウォラーFRB理事、アトランタ連銀ボスティック総裁、サンフランシスコ連銀デイリー総裁、クーグラーFRB理事

そして、米企業決算も終盤。

Earnings WhispersのX @eWhispers