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2023.6.1 なぜ世界中が縄文に注目するのか?

世界が注目する縄文文明

『ナスカの地上絵』の古代アンデス文明。

『ピラミッド』のエジプト文明。

『マチュピチュ』のインカ文明をはじめ、マヤ文明、アトランティス、ムー大陸など、古代文明には未だ解明されていない謎が幾つもあります。

しかし、その中でも今、世界中の学者が注目している最古の古代文明をご存知でしょうか?

実はそれが、縄文文明です。

実際、『銃・病原菌・鉄』でゆうめいな生物学者ジャレド・ダイアモンドや『サピエンス全史』の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ、イギリス人考古学者サイモン・ケイナーなど、彼らは狩猟採集生活や縄文について言及しているのです。

また、2021年には縄文遺跡群が世界文化遺産に登録され、更に注目を集めています。

もしかすると、縄文と聞くと“野蛮で未開”といったイメージがするかもしれません。

しかし実は、そのようなイメージとは全く異なる文明を築いていたということが、最新の発掘品で次々と明らかになったのです。

例えば、最新レーザーを超える未知の穿孔技術、岡本太郎がりつかれた土器、特殊な成人男性の謎の遺骨など、様々な発掘品が見つかっています。

また、縄文文明は世界最古且つ最長の文明で1万年以上も続きました。

しかも、縄文文明は世界四大文明とは全く異なる独自の文明を築いており、その1万年の歴史が私たち日本人のルーツを形成しているのです。

だからこそ、縄文に世界中の学者が注目しているのでしょう。

しかし、日本では1998年の小学校学習指導要領改訂により、教科書から縄文時代についての記述が意図的に消され、その後もほとんど教えられることがありません。

つまり、1万年以上の歴史を持つ私たちのルーツが消されてしまったのです。

では、世界中が注目する世界最古の縄文文明とはどんな文明なのか?

なぜ縄文文明は、人類史上最長の1万年以上も続くことができたのか?

教科書から消された日本人のルーツとは何なのか?

それは先ほど紹介した、縄文遺跡から出土した遺物を手掛かりに謎解きをすることで明らかになります。

それでは、縄文文明の遺跡から見つかった最新レーザーを超える未知の穿孔技術、岡本太郎が憑りつかれた土器、特殊な成人男性の謎の遺骨について見て頂こうと思います。


謎①最新レーザーを超える古代の穿孔技術

青森県の三内丸山遺跡で私たちの常識を覆す発見がありました。

それは、下の画像の翡翠です。

一見、何の変哲もない翡翠に見えるかもしれません。
しかし実は、この翡翠には明らかにおかしい点があるのです。

そしてこの翡翠の謎は、未だに現代科学でも100%解き明かせていません。
では、その“現代科学でも解き明かせない謎”とは何なのか?

それは、今から1万年以上前の縄文人が、
「翡翠にどうやって綺麗な穴を開けたのか?」
という謎でした。

志村史夫という物理学者によると、この翡翠に穴を開けた縄文人の技術は最新レーザーを凌ぐというのです。
なぜなら、レーザーで開けた穴はビームの形を反映していしまい円錐形になるので、綺麗な穴にならないからです。
そのため、現代の最新技術を以ってしても、翡翠にこれほどまでに綺麗な穴を開けるのは難しいのです。

それも、この1つだけではなく、同じように綺麗な穴が開いた翡翠が無数に見つかるのです。

一体どうやって、縄文人は翡翠に穴を開けていたのでしょうか?

不思議なことに、翡翠の穴開けに使われていた道具は全く見つからないのです…。

これだけでも縄文人に対する私たちの常識とは全く異なりますが、縄文文明には、まだまだ私たちの常識を覆す遺物が見つかっています。

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