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【短編小説】牛爆弾



卵がカラカラ鳴っていた。



その様は大変不穏で、近くにいた者は皆素早く避難した。



正体もなにもわからず、いつからそこにあるかもわからない。




ただ、とてつもなくでかい。




一見するとただの卵なんだが、なんせサイズがありえないほど大きい。




誰かがノックした。




コンコン




ぱぎゃっ




少し触れただけでヒビが入った。



途端、卵からタイマーの音が鳴った。




次の瞬間、卵は爆発し、中から牛が爆誕した。




そう、これが宇宙の始まりである。

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