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今日人生初の"クビ" を経験しました


はじめに


どうも!

しんしんです :)


実は今日

新しいバイトを始めて1日半にして

クビになりました (笑)


いやさすがに早すぎん???

って思ったけど
なかなか経験できることじゃないと思ったので帰りの車の中で

これは記事にしようって思ったので

クビになった経緯について書いていこうかと思います!


バイトを見つけた経緯


学校給食の仕事を退職した後は失業手当で食いつないでいるのですが

失業手当を受け取るためにはハローワークで認定を受けなければ受給できないため、ハローワークへ行った際に入り口の掲示板に貼ってある求人票を見て

「え、何このバイト!めっちゃいいじゃん!」

受給の手続きが終了してすぐに窓口で応募のお願いをしました。

バイトの内容

ぶどう農家でのバイトでした!

仕事内容は
実がなる前の、花になる前の、蕾の前の、小さい粒の状態のぶどうをハサミを使って間引きするというものでした。


ぶどうの花がついたら摘花したり

実がつき始めたらまた間引き、

というように、ぶどうの成長と共に人手が必要な場合にはその都度仕事をさせてもらうというような感じでした。


バイト1日目


最近別の農業の仕事をしていて

農業大変だし疲れるけど楽しいし体も動かすのも好きなので

また違う"ぶどう" っていうのにとても惹かれていました。

シャインマスカットや巨峰やその他いろいろ育てている農家さんでの仕事だったので

ワクワクして勤務に向かいました!


到着して初めて会うこれから一緒にバイトをしていくみなさん

ぶどう農家の
頑固そうだけど優しいおじさんいい人って顔に書いてあるようなおばちゃん

面接の時も電話の時も気づかってくれて

当日の朝にSMSで"寒いから温かい格好で来てください"とメッセージをくれるおじさん

ここでがんばろう!

いいぶどう作るために手伝えること精一杯しよう。って

1日目の顔合わせの時にそう思いました。


仕事の始まり


朝の挨拶、顔合わせ、仕事の説明が終わって

実際に仕事に取りかかりました。

やることは

実がなる前の、花になる前の、蕾の前の、小さい粒の状態のぶどうをハサミを使って間引きする作業です。

ぶどうは放っておくと一本の枝に、何本も実がついてしまって大きくておいしい粒のぶどうができないそうです。

そこで蕾がつく前の段階の小さな粒の状態の時に、形がよく、元気のありそうなものを一本だけ残して後はすべて切り落とします。

なので一本の枝からは一房のぶどうしかならせません。
(ここのやり方はそういう感じでした)


この作業で大事なのは

綺麗な房を見分けること
素早く正確に間引きすること
不要な房を手早く切り落とすこと

でした。


これが意外と難しいようでコツさえ掴んでしまえばそんなに難しくないそうで

だいたいの人は1日目の午前中でおおよそマスターしてしまうとのことでした。


ですが、最初はなかなかできないのでみんなで苦戦しながらなんとか進めていきました。

農家のおじさん、おばさんも「焦らなくていいからゆっくりやってね〜」とのことだったので気楽にやっていました


10時のおやつ休憩

昼食休憩を挟んで午後の勤務の開始です。


自分以外のみんなは午前中のうちにコツを掴んだようで

それぞれが持ち場について間引きを開始しました。

自分はそれについては特に焦ることもなく、しっかり自分のペースで覚えて身につけようっていうスタンスでやっていました、焦ってもいいことないので。


そんな感じで午後の仕事が始まって少し経ってから

おじさんが私のところにやってきて

「平野くん、基本をしっかり守ってやってくれない?勝手にアレンジしないで。」


と言われた途端、自分の心がざわざわしてきました笑


おじさん、おばさんが見せてくれた見本以外に予備知識のない自分がアレンジする余地なんてないし

他のアルバイトのみんなやおじさんおばさんと確認し合って

これでいいねっていう着地点を見つけて

自信を持って作業を続けていた最中だったので

途端に混乱してきました。


そこでもう一度基本をしっかり教えてもらおうと思い

おじさんに

もう一度基本をしっかりと確認したいので教えていただけませんか?

とお願いしたところ

半日も経ってから今さら基本とか何言ってんだ?

え〜〜〜〜wwww

そういう感じなのw
どうすればいいんwww


と半分面白いけど
半分意味不明な気持ちが込み上げてきて

なんとか教えてもらえませんか?

と頼んで

わかったわかった(鬱陶しさ満載)

てな感じで基本をもう一度やってもらいました


でも、自分がやっている手順とほぼ一緒

手際の良さはおじさんの方が確実にいいけど1日目だししょうがない

でも、この作業がいいぶどうのためには大切で、

適当にやってはいけないっていうのはとても意識していました。


その後は、おばちゃんとペアになり基本を徹底的に覚えよう!

としました



おじさんと言ってることと所々違う


私はここでさらに混乱してしまいました。


おばさんとペアになってからサッと基本の間引きを教えてもらい


その後一人で作業をしている時におじさんが見にきた時に、おばさんから教えてもらったことをやっていたら

基本を守る!!アレンジしない!!(呆れ声)

その後おばさんが見にきた時には

これはこうすればいいでしょ?簡単じゃない。

ええ〜〜〜〜

本当の基本って何!?!?
そもそも基本って何???
何が正解??????

できないのは自分が悪い、それはそう!

でも聞くと呆れられる、作業をすると言われる、じゃあどうすればいいん?

もはや訳がわからず軽くパニックです笑


何もできなくなりました。

完全に手が止まりました。

てかもう、何をしていいかわからなくなりました。


でもそんななって止まってると

また言われてしまうのですぐに再開して作業しました。



そんなこんなで

なんとも言えない感じで16時30分までの勤務を終了しました。


とりあえず、最後はおばちゃんとペアになり

目標のところまで終わってよくできるようになったとおばちゃんに褒めてもらい

ある程度の達成感を得て納得した気持ちで勤務を終了しました。


勤務後帰る前におじさんに呼び止められて

あなたさ基本を守りなさい。勝手にアレンジしないで。
素直なんだし性格いいんだからさ。

もうとりあえず帰りたかったので

はい!!!って言って帰りました。


こんなに精神的に疲れたのは何年ぶりだろうって感じでした


2日目


一晩寝てすっきりして、昨日の精神的な疲れも少しとれて

今日も頑張るか。と思ってスマホを開いたら


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おじさんからメッセージが届いていました。

おじさん1日目ではあんな感じだったけど

すごくいい人なんですよ。頑固だけど芯の部分はとても優しくてそれがしっかり伝わって来るような人でした。


メッセージを受け取って

よし!と思ってぶどう農場へ行きました。


仕事内容は1日目と全く一緒です。

ひたすら間引きです。


この日はベテランのパートさんとペアになっての作業なので

焦らずにしっかりと基本をマスターすることを目標にしようと思い作業に取りかかりました


1日目のところに書き忘れたのですが

ぶどうの木は手が届くような高さに調節して育てられているのですが

それでも高いところは届かないので "ゲタ" という竹馬のような靴を履いて作業を行うことが多いそうで

おばちゃんにゲタを履くことを勧められて

履こうと思っていたところ、履き方がよくわからず迷っていたら


ゲタ履くのに何やってんの?

と言われ

は?

と軽く思ったのですが

やっぱり自分が一番若手でしかも男一人だったっていうのもあって

おじさんは自分にちょっかい出したいんだろうな
若いから何でも言いやすいんだな

っていう得意のプラス思考への転換を駆使しようとしましたが


1日目のこともあっておじさんに話しかけられるの自体

軽く嫌になってきていました笑


ベテランのパートさんと作業を開始して

何事もなく10時のおやつまで作業が進み


自分も完全に基本を実践できている!
っていう自信もついてきて、ペアのパートさんにも大丈夫っていうお墨付きをもらって


昼食休憩まで後少し頑張ろうと意気込んで作業を開始して数十分経った頃

おじさんが自分の作業しているところにやってきて

あなたさ、なんで基本の通り言われた通りにできないの?
何回も同じこと言われてるじゃん。

と言って、基本の間引きを見せてくれました
自分と同じやり方をしています

自分が

言われた通り自分なりに基本のやり方をしっかり表現するように努力はしているつもりです。

おじさん

その「自分なりに」っていうのがいけないんだよ!

そういう意味じゃないけどこれはもう追求できん噛み合ってない笑

と思って作業に戻ろうと思ったのですが


最後吐き捨てるように



あんたもうダメかもしれないね。



言われた瞬間

「え...........................................................???」



もうダメってなに???
辞めろってこと???



その瞬間は言われた言葉の意味をなるべく理解しないように

とにかく作業を続けて手を動かしました


自分は往生際が悪いので

それを言われてもなお辞めるつもりなんてさらさらありませんでした。

今はこんな関係だけど、仕事もできるようになったら役に立てるし

バイトのみんな、パートさん、おじさん、おばさんともより仲良くなれると思っていたので何事もなかったかのように作業は続けました。


その後、昼食休憩になり昼食を食べていました。

自分は空いているハウスに一人でいる空間を作ってもらいそこで昼食を食べていたのですが


昼食を食べている途中でおじさんと、おばさんがやってきました


内容は何となく察しましたが


おじさんが

人間には得意なことと不得意なことがある。
昨日と今日で見てたんだけど君はこの仕事、辛いだろ。精神的にも。見てるこっちも辛くなってくる。
他の人はもう1人で作業をしているし、わかるだろ?
俺は君に倒れられても困る。夏はハウスの中は本当に暑い。今頑張ってる他のバイトもいつ倒れるかわからない。今はみんな気を張っているけども。

自分としては

もう一つの農業のバイトなんてこれより大変だし

暑いのは給食現場の厨房の40℃超えの空間を散々経験してるし

まあ、大変だしいけるだろうと思っていたと同時に

得意不得意の判定早すぎない?

まだ一日半しか経ってないし

まあそれを早いと見るか遅いと見るかは人によって違うから何も言えないけど。


その後おじさんは

あなたがいることで他のベテラン勢の仕事ができなくなる。
そう言った面も含めて今回は...ご理解いただけないだろうか?
昨日の夜、母さん(おばちゃん)と考えたんだよ。本当に性格も良くて断腸の思いなんだけどな。

全然理解できるし、言われれば全然辞めます!


と言って人生初のクビを受け入れました。


学んだこと


【人間にはどうしてもできないことがある】

間引きの基本、自分はできているつもりでもおじさんから見ればできていなかったのだろうと思う。

でも自分は考えても考えても理解できなかった、このことに関しては理解するのに時間が足りなかったのかもしれないけど、他のアルバイトの人ができていたので自分には難しかったんだと思う。


【人間にはどうしても相性がある】

自分はよく大きめの返事をするのだが、今回のぶどうバイトでも元気よく行こうと思って明るい返事を心がけた。

でもおじさんにとってはそれがよくなかったらしい。

元気よく返事をすると「返事はいいけどちゃんと理解していない」とか「すぐ返事をするけどもしっかり理解してるのか?」などど言われることも何回かあったので

必ずしもいい返事がいい反応につながるわけではないと感じた。


さいごに


今回のクビは自分にとって本当に良い経験だったと思う


今まで生きてきて

順位がついたり、自分の立ち位置がわかる機会が多かった学校生活での運動や勉強において自分は半分より下に位置していたことがほとんどなかったと思う。


最初は相対的に下の方にいても努力したり練習したりすればほぼ結果がついてきていたように思う。


だからこそ、今回のバイトでの"間引きの基本"が全くできなかったっていうのは自分の今までの人生から見ても想定外だったし衝撃的だったのだと思う。


でも、この年で、人生の中のこの早い段階でこの経験ができたのは本当に良かったと思います。


この経験は今後の人生の中でどうやって生かしていけばよいかは分かりませんがきっと役に立つのだろうと思います!


だいたい役に立った時に初めてその経験が思い出される方が多い気がします笑


なんか探し物は探してるときには全然見つからないくせに

どうでもいい時にふと見つかるのと

同じような感じですよね笑


まとまりが悪いですがこれでおわります


では!



Have a nice day!

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