作田優

読書と創作好き 第63回群像文学新人賞最終候補

作田優

読書と創作好き 第63回群像文学新人賞最終候補

マガジン

  • 父性

    父についてのエッセイです。おもしろいと思ってもらえたら嬉しいです。

最近の記事

文学フリマ東京に出品する作品の売り上げを全額寄付します。

2024年5月19日(日)に行われる文学フリマ東京38にブースを出します。 ブースに置く予定の作品は、 前回大好評だった『逃亡日記』というタイトルの日記本と、『親も子も、愛せなくていいんだ』というタイトルのエッセイです。 小説(前回も置いた作品)は用意するか検討中です。『逃亡日記』は、九年前に離婚をした父にストーカーをされて、母と二人でホテル暮らしをしていた時の日々が書かれた日記です。 この日記をきっかけに日記に興味を持ってくださる方がたくさんいて嬉しかったです。 『逃亡日

    • パチモン

      付き合っていた恋人に某ブランドのかばんをプレゼントされた。どう見てもパチモンだった。デザインがとても可愛くて、私はそれを持ち歩いた。友達にパチモンじゃん!とからかわれた。めんどうだったけど、私はたくさんものが入るかばんを持っていなかったから使い続けた。 恋人はヤフオクで買ったと言った。 恋人の部屋で、あいのりを見ていた。恋人は髪を切ったばかりだったから、耳がいつもよりはっきり見えた。開けたばかりのピアスが並んでいた。 寒いと言ったら大きめのブランケットを用意してきた。私たちを

      • 憧れのGUCCI

        アパレルの仕事をしていたことがある。そのためか、洋服屋で店員さんに声をかけられることに抵抗がない。購入予定がなくても、おすすめの商品を教えてもらうし、試着もする。ウィンドウショッピングはとても楽しい。 そんな図々しい私だが、百貨店の一階にある、GUCCIなんかのハイブランドのお店では、ウィンドウショッピングができない。入る勇気が出ない。ガラスの外からバッグや派手なお洋服たちをちらちら見るだけだ。店員さんの姿が見えただけで目を逸らしてしまう。心臓がドキドキする。冷や汗がでる。

        • 一年の振り返り

          今年はいろんなことにチャレンジをした一年でした。覚えているかぎりのことを書いていきたいと思います。 一月の日記に書いてある目標が太宰治賞の最終候補になることでした。結果、一次通過をすることもできませんでした。読み返すと、推敲不足でした。かなり反省しました。 この時は相当落ち込んでしまい、文學界新人賞は一次落ちだろうと自信を失っていました。 結果は三次通過でした。もう名前が残ることは一生ない、と落ち込んでいたのでとっても嬉しかったです。 いつ頃かはわかりませんが、5月の文学

        文学フリマ東京に出品する作品の売り上げを全額寄付します。

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        • 父性
          12本

        記事

          アウェイとホーム

          個人で制作する本、ZINE。ZINEを取り扱っている個人書店を知ってから度々東京に行くようになった。もともとの私は出不精で、休みの日は近所をぶらぶら散歩するくらい。遠出するとしても自然あふれる広い公園か海、神社かお寺にしか行かない。読書も喫茶店ではなく家でする。 過去の私は変わりものの父と暮らしていたため家にいることが苦痛だったが、今は菩薩のように優しい母と私の一番の理解者である夫と飼い犬の三人+一匹暮らしである。 この暮らしになってから、家=落ち着く場所だということに初めて

          アウェイとホーム

          まさこ

          現在、7つのタオルハンカチをローテーションしてポーチに入れている。7つとも色はピンク。 雑貨屋さんにいると自然にピンクを目で追い、選んでしまうのだ。ピンクはすてきないろ。 目があったかくなる。口角があがる。そんなピンクが大好きだから、ハンカチはピンク。 家族にハンカチをプレゼントすることがある。それは家族がハンカチにこだわりのないからできることなのだ。 友人や知人は「青いハンカチ」「黄色いハンカチ」とこだわりがあるかもしれないからなかなかプレゼントしにくい。 ちなみにわたしは

          ぺったんこで生きてる

          中学生から20代前半の私は、36キロから43キロほどの体重で周りに心配されていた。 お弁当やお菓子を作ってくれる人がいたり、ご飯を誘ってくれる人がたくさんいた。 ありがたかった。 それでも私の体重は増えなかった。 私は、ある程度仲良くなった人以外の目の前でご飯を食べることが苦手だ。 小学生の頃に、給食を全部食べられるまで居残りをさせられたのがきっかけらしい。 無理矢理人前でたくさん食べるとお腹を壊す。少し食べて残してしまうため、飲み物だけを頼むようにしている。 そんな私をか

          ぺったんこで生きてる

          公募のモチベーションアップは、思いもよらない出会いにあった。

          新人賞に応募し続けて数年。結果が出るたびに一喜一憂する日々が続いていました。書く作業は1人でやるもの。孤独です。 そんな日々の中でX(Twitter)で他の公募勢とやりとりできることは私のモチベーションにも繋がり、文学フリマというイベントを知ることもできました。実際に足を運び、寄稿してアンソロジーを発表し、本を作る、ということを経験することができたのです。 しかし、この時の私の体調はよいものではなく、本当に隠れている「大きな出会い」に気づいていませんでした。この「大きな出

          公募のモチベーションアップは、思いもよらない出会いにあった。

          『恋の遺影』早乙女ぐりこ

          6月、機械書房さんで早乙女ぐりこさんの『恋の遺影』を購入しました。金沢駅に帰る新幹線で読んで、私はこの日記の虜になりました。 今まで感想をどこかに書こうと思い続けていたのですが、その人のむき出しの言葉を感想にするのは良くないのではないかと悩んで書けませんでした。しかし、私はこの日記に出会って日記の素晴らしさを知りました。 武塙麻衣子さんの『驟雨とビール』僕のマリさんの『清潔な寝床』蟹の親子さんの『にき』を読みました。どれも夢中になって読みました。浅沼シオリさん、早乙女ぐりこ

          『恋の遺影』早乙女ぐりこ

          お元気ですか?

          一カ月Twitterから離れたら、読書をする時間が増えた。いつもよりたくさん書けている。 文学フリマに向けて書いていた日記もいい感じに進み、すごい展開になった。時期が来たら発表します。 あと、些細な幸せに目がいくようになった。スマホを触らないことで、いろんなことが見えるようになった。視野が広がったというか。 Twitterのあの人はどうしてるだろうかとふと気になる時がある。寂しいなって時がある。 縁があれば、またTwitterで話せるだろうと思う。夏の終わりか秋ごろに復活

          お元気ですか?

          サブアカウント作りました〜

          サブアカウント作りました〜

          東京に行った時に本屋さんが臨時休業だった〜Twitterで調べておけばよかった〜ってことがあったからTwitterを見れないのは不便だ。本に関するイベントにも参加したいからイベント情報も知りたい。情報収集用のサブアカウントを作ろうかな。作ったらここにアカウントのリンクはる。

          東京に行った時に本屋さんが臨時休業だった〜Twitterで調べておけばよかった〜ってことがあったからTwitterを見れないのは不便だ。本に関するイベントにも参加したいからイベント情報も知りたい。情報収集用のサブアカウントを作ろうかな。作ったらここにアカウントのリンクはる。

          恥をかくよ。

          小説を書くようになってから、小説を読むようになった。知らない言葉をなんとなく理解したつもりでいた。 その言葉が脳のすみっこに残っていたようで、会話をしている時に、ぽろりとこぼれ落ちた。 意味が違うよ、と注意をされることがたびたびあった。 私は無知だ。 難しい言葉を知らないし、小説に出てくるような音楽や映画の名前や、人物が誰なのかわからない。調べずにそのまま読み進める。 だから、文章を飾りつけることができない。 純文学は芸術だという。 いまだに、正しい日本語が使えない私に、

          恥をかくよ。

          文フリの前にもう一度東京旅行したいな。前に行けなかった本屋さんとか読んだ日記に書いてあるご飯屋さんに行ってみたい。 けど、難しいなぁ😖 Twitter再開したら、金沢に来てくれる人募集しようかなぁ。

          文フリの前にもう一度東京旅行したいな。前に行けなかった本屋さんとか読んだ日記に書いてあるご飯屋さんに行ってみたい。 けど、難しいなぁ😖 Twitter再開したら、金沢に来てくれる人募集しようかなぁ。

          明日から小説たくさん書くぞー! メラメラ燃えてます。

          明日から小説たくさん書くぞー! メラメラ燃えてます。

          東京一人旅

          東京に行ってきました。 新幹線で3時間。読書をしていたらあっという間に到着しました。 東京でしか買えない本を買うための旅です。 今回は(も)夫に同行してもらったのですが、一人旅がテーマのため、とんでもないところに行きそうになった時だけサポートしてもらう形をとりました。 電車の路線を調べて、Googleマップを見て移動する。これがとっても難しかったです。 方向音痴の田舎もんです。 五分で到着するはずなのに、十五分かかることが多々ありました。 一日目の夕方になるとだんだん慣れ

          東京一人旅