会社も恋人も、学びが終わったらお別れしよう

入社した当初はやる気いっぱいだったのに、最近は仕事にやりがいを感じない。今の会社でいいのかと悩んでいる。

今の彼氏に決定的な不満があるわけではないけど、一緒にいても先が見えない。成長できない気がする。

色んな方の相談を受ける中で、こんな風に悩んでいる方がけっこういる。
私は、多くの人や物との出会いには、賞味期限があると思っている。
（もちろん、別れがない出会いもあります）

その賞味期限は、つまるところ自分にとって有用な学びのある期間だと思う。
学び期間が終わったかどうか判断するための方法についてお話しする。

会社の離れどき

自分の人生における何かしらの目的と、会社での仕事内容が被っているか。
最初は被っていたけど、今は全然被っていなくてそれぞれが独立しているのであれば、今が離れ時かもしれない。

「人生の目的」というと大それたことに聞こえるが、例えば自分の描いたイラストで人を喜ばせたいとか、接客のプロになりたいとか、文章で食べていけるようになりたいとか、そういうことだ。

重要なのは、人生の目的は変わってゆくものでもあるということだ。自分の目的がアップデートされたけど、会社での仕事内容は変わらない。この先変わりそうな気もしない。そんな場合も、次のステップに進む時かもしれない。

退職も転職も勇気がいる。簡単に「辞めちゃえ！」とか言えない。でも、自分の気持ちと向き合って、どういう方向にしろ前向きな決断をできたらいいよね。

恋人との相性

まず別れについて語る前に、恋人との相性ってやっぱりあると思うよね。もちろん体の相性とかもあるんだけど、ここでは「共通言語」について話したい。

私は今までインド人、日本人含む数人とお付き合いをしてきた。学歴は様々で、中学校もまともに行けていなかった人から大学院を卒業した人まで。
職種も現場系から自営業、国家公務員まで様々だった。

私は社会福祉の勉強をしていたこともあり、人を今現在の職業や社会的立場で判断することをなるべく避けてきた。だから職業とか学歴に関わらず、人として「好き」という気持ちを大切にしてきたつもりだ。

だがしかし、恋人として長い時間をともに過ごすということは、たくさん話をするということだ。仕事内容や自分の興味がある分野、趣味、価値観など、そして使う語彙の数やバラエティにあまりにもズレがあると、話を発展させること自体が難しくなる。

私はこの被っている部分を「共通言語」と呼んでいる。

もちろん、お互いに全く違うから惹かれ合うという事もあるので、みんながこの図に当てはまるような恋愛をしている訳ではないし、そんなに話をしなくても一緒に過ごせればいいという人もいる。

ただ私は個人的に、この共通言語が被っているかどうかはとても大事だと思う。私は沢山話したいからだ。相手の考えをたくさん聞きたいし、たわいもないことを面白おかしく笑い合ったり、時には政治や時事問題について議論したい。同じような方は、ぜひ参考にしていただきたい。

恋人との別れどき

さて、文頭に出て来た「今の彼氏に決定的な不満があるわけではないけど、一緒にいても先が見えない。成長できない気がする。」というお悩みだが、それもこの図に当てはめて考えてみる。

自分と相手が共に時間を過ごしたり、関わり合っていく中で得る学びや支え合い、人間的な成長。これがもう無くなって来てるな〜と思ったら、その人との出会いの賞味期限が近づいているのかもしれない。

出会いは双方向にとって意味のあるものだ。
相手も自分に出会って、学びやかけがえのない経験ができた。それがお互いにもうお役目が終わった時、人は別れを決断するのだと思う。

いざ別れようとしても、やっぱり離れたくないと思ったり、この先もっと良い人に出会える保証はどこにあるのだろうか...？と考えたりする。

わかります。恋愛は始めるのは簡単ですごく楽しいけど、終わりは時に地獄。でもその地獄を超えた先にもっと深い学び、もっと深いつながりがあります。私はありました。