浮き雲

ある日 逆立ちしたまんまで
流れる雲を見てたんだ
"いつもと違う景色になれば"
そんなこと思って見てたんだ

ビル風吹いたら ふっと落ちてしまいそうな
ビル縁(ふち)の柵(さく)へと脚を立て掛けては…

無難そうな笑顔を選び
自分を殺していた頃
溢れそうな川面の上の橋
平均台のように歩いてた

嵐の風なら ふっと落ちてしまいそうで
ボクはそれを願って 雲を見てたんだ

「違和感に耐えながら生きるって、
毎日が自殺未遂だね。
やりきれない感覚を吼(ほ)えたって、
誰も信じてくれないね。」

寒さで凍った屋根の下を
危険と知りながら歩いてた
流れてくれば 氷柱(つらら)が刺さり
重たい積雪に押し潰される

陽が溶かしてきて ふっと落ちてしまいそうに
水が滴ってたから ボクは見逃さなかった

暑くなれ もっと 暑くなれ もっと
ボクを居ないことにしてほしい

飛んでゆけ ほら 飛んでゆけ ほら
あの雲にボクを乗せてって 乗せてって…

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