細雪
悪いことはするな。と云うた筈
按ずるなかれ。と思うた筈
すれ違いの言の葉が霰(あられ)の如く
季節知らずの愛の糸は絡まるばかり
世の中 2人きりとは限らない
細やかな雪が降る中で
昔の泪が浸み出すように
私の手はいつのまにか汚れてしまう
愛する貴方を守る為には
私の地位を守る為には
私は愚かな魔物に成りていき
孕(みごも)ってた親友すらも闇へと葬り
私は私であるべき 秘め事
細やかな雪が血に染まり
私の身体を真っ赤に染め上げ
私の気丈が細胞から壊れてく
情けのない世の中で私を知られたなら
折角 手に入れた愛も地位も失うと
怯える中で 愛を忘れたのは私の方だ
細やかな雪が降る中で
私は新たな私で産声を
昔の私は米兵売りのパンパン
あぶく銭の為 売る身体
今とは形姿(なりかたち)は正反対で
少年で生まれた昔と海へ去りし
今生亡き姿 細雪 今生亡き姿 細雪
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