墜ちた羽

白鳥に成りたかった烏は
いつものように空を飛ぶ
羽を一枚 また一枚と
地上に墜としながらでも
懸命に羽ばたきながら

次々と羽を失い もう肌が見えている
弱々しいその姿に 鷹が眼を光らせてる

白鳥に成りたかった烏が
休み休みに空を飛ぶ
たった一羽の旅路の向う
見え透いた嘘を引き摺って
それでも翼をひろげて

次々と羽を失い もう肌が見えている
本来の私の姿に 狐が眼で舌舐めずり

相も変わらず正気で 陽射しに注がれて
どうやら生きていてもいいみたいで
何処迄も烏は飛び続けていく

次々と羽を失い もう肌が見えていて
もう羽の方が少なくて 飛びづらくても

それでも羽は墜ちていく もう肌しか見えない
それでも生きようとする烏は
猫に喰い千切られる

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