ツバメの巣

ツバメの巣 謂(いわ)れの無い落ち度 潤わす
ツバメの巣 藪から棒に玄関に棲まう

昔から大嫌いだった 幸運をもたらす言い伝え
嘘と子どもの頃から知ってたさ 心底から

春の名物か 越冬ツバメになるまでの間
私の無様な姿を見るたびに嗤い
愚かさだと冷やかすんだ 武器を持て

ツバメの巣 みんなは嬉しそうに眺める
ツバメの巣 産まれた雛たちが高らかに嗤う

親がバカにすれば子どもに移り 虐め祭りが始まる
そんな幸運なら棄てちまいたい ふざけるな。と

春の名物か 越冬ツバメになるまでの間
そんなに弱いならやめちまえ。と言われても
私が決めた性じゃない 目を濁す

私 密かにしてた願ったり叶ったりが
今頃 気付いたって手遅れの唸り

飛んでゆく雛は一羽もいないのは何故なんだろう?
私だけが知ってる答えが鳴いてる
雛は私が野良猫にくれてやった
幸運は私にはやって来ないから
幸運なら産まれたときに消えてった…

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