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対談が好き。
こんにちは。
あたたかさを感じる毎日。ミモザが愛らしく咲いていて嬉しくなった今週は、黄色い表紙のこちら『ほんのよもやま話〜作家対談集』を読みました。
かねてより私はこちらの場所で、文庫解説が好きなんですと小さな声でお伝えしてきました。
加えて実はもうひとつ、私の好きなルーティンがあるんです。読了してまずすること。それは読んだ作品が発売された時の作者の対談やインタビュー記事を読むことです。
作者についての情報は一切入れずに、純粋に作品を味わうことに集中するのも素晴らしい読み方だと思います。私もネタバレなしで挑みたい。読んで完了もあり。ただ、私の場合はそのあとは作者の想いはどうなんだろうかとムクムク興味が湧くんです。自分が読んで感じたことの答えあわせにもなり、また新しいことを知るきっかけにもなっています。
『ほんのよもやま話』作家対談集
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まずはなんて豪華なんでしょう!
元々は雑誌CREAに連載されていた作家さんたちの対談。これら46組のお話がまとめられて、さらに近況も追加されていました。面白い対談内容と紹介されている数々の作品に加えて、この方とこの方がお友達なんだなんて発見もありました。読書好きなあなたにオススメの対談集です。
気になっていることにビンゴ!
![](https://assets.st-note.com/img/1678372130804-Hb4fZ4VNlP.jpg?width=1200)
今回『ほんのよもやま話』を読んで、あるページで手がとまりすぐに栞を挟んだ箇所があります。それは、綿矢りささんがヘミングウェイについて語っているところでした。
(〜略)へミングウェイを選んだのは、このタフな描写について話したくて。文章を書いていると「こうだからこうなった」という、説明や一言感想を付けたくなるけれど、ヘミングウェイは書かない。読者に解釈させるタフさがあるんですよ。タフさを置くんです、「置きタフ」。〜
「わ、わかる。その話興味ある!」とドキリ。
というのも、タイムリーなことに最近noteにあるこちらの辻村深月さんと加藤シゲアキさんの対談(注意:作品ネタバレあり)を読んでいた私。この対談の中で語られた“小説にあえて描かれなかったシーン”つまり余白について気になっていたからです。おーまさにビンゴ!でした。
作者が読者に想像させる時には、あえて多くを詳細に書かないことも。なるほどここが作者のこだわりでもある。最近は、このさじ加減の存在を意識しながら本を読んでいます。綿矢りささんのように表現すると「置きに来たか!」と思うこともありました。
そういえば、高校生の長女が最近は本も映画も、わかりやすい作品が多くてなんか物足りないんだと話していたことがありました。確かに、読書好きな人はこの想像をもはや無意識に楽しんでいるのかもしれませんね。
よく好きな作品が映画化される場合に、この俳優さんが想像にピッタリだとか、美術さんの作る世界観を目の当たりにして設定されている建物の内装まで自分が想像していたものがあること自体に気づき驚いたりします。また登場人物の心の機微や想いもきっと読み手の数だけあることでしょう。
様々な解釈がある作品にとって余白ってほんとに大事なんだとこの『ほんのよもやま話』の1ページから学びました。
対談やインタビューのオススメサイト
最後にこの機会に私の推しサイトのご紹介です。
📖小説丸 作家さんのインタビューが読めます。
📖WEB本の雑誌 作家さんの愛読書がわかります。
📖ダ・ヴィンチWeb 雑誌ダ・ヴィンチの公式サイトです。
対談やインタビューは、読書プラスαの部分でいわば作者が奏でる即興のアウトプットに触れることができる大好きな場所です。機会があればぜひお楽しみください。また、私も好き!ってかたがいらしたら嬉しいです。
お読みいただき有難うございました。
桜
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