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山登り編

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#山登り

旧友を思い出した、北アルプス大冒険(薬師岳〜五色ヶ原)最終日

旧友を思い出した、北アルプス大冒険(薬師岳〜五色ヶ原)最終日

「晴れてれば、良かったのにねー」

山小屋スタッフの男性が言う。
今年は晴れが少ない、自分達も日の出を見ていない。雪が少なかったので、雪解けも早く、もう秋の花が咲いていると言う。
8月に来る方は、花はないだろうなぁ、とも。

地球温暖化の影響が、こんな標高の高いお花畑にも及んでいる。心が痛む。

「今回は残念だけど、きれいなお花畑を期待して、また来ちゃうんですよね、」

お礼の挨拶をして小屋を出る

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それぞれの決断 3泊4日、北アルプス大冒険(薬師岳〜五色ヶ原)3日目

それぞれの決断 3泊4日、北アルプス大冒険(薬師岳〜五色ヶ原)3日目

スゴ乗越小屋に着いて、
すぐに売店の窓口へ行く。

ネパール人が作る本格ネパールカレーが、この山小屋の名物なのだ。
天気が不安でも、とりあえず次の山小屋へ行ってみようと思ったのは、
このカレーが目的でもあった。

ところが、
ルーはあるけどご飯が無いと、ネパール人と思われる山小屋スタッフが言う。

しばらく考え、

「大丈夫、ルーだけください。アルファ米を持ってきたから、」

と言うと、

「じゃ

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3泊4日、北アルプス大冒険(薬師岳〜五色ヶ原)2日目

3泊4日、北アルプス大冒険(薬師岳〜五色ヶ原)2日目

寝床が一緒だった女性1人は、
「歩くのが遅いから、」と言って、朝5時に薬師岳へ向けて、出発して行った。

私達は5時の朝食を食べてから、5時半にそれぞれの目的地へ向けて出発する。(私と一人は薬師岳、もうお一人は、雲ノ平)

空気が澄んで気持ちいい。
良いお天気だ、1つ心配なのは、明日明後日の天気があまり良くないこと。

山小屋の食堂前には、無線連絡で受け取った天気予報が書かれていて、両日共、「曇り

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3泊4日、北アルプス大冒険(薬師岳〜五色ヶ原)

3泊4日、北アルプス大冒険(薬師岳〜五色ヶ原)

夏だー、山だー、北アルプスだー。
というわけで、
今年もここからスタート。

今日の宿泊地は
ここを真っ直ぐ登った太郎平小屋。
去年も太郎平小屋に泊まって、黒部五郎岳を登った。
一昨年は、雲ノ平と高天原温泉へ行った。

今年は、太郎平小屋の左手に鎮座している薬師岳(北アルプスの貴婦人と呼ばれる、百名山)を登り、そのまま五色ヶ原(標高2500mの高原湿原)立山室堂まで縦走する、大冒険プラン。

アッ

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おっさんは、接骨院にヒアルロン酸を打ちに(反省の鍋割山登山)

おっさんは、接骨院にヒアルロン酸を打ちに(反省の鍋割山登山)

「だから言ったじゃない!」

今回の登山は、おっさん(上司です)が所蔵するK会の皆さんと、

「鍋割山へ鍋焼きうどんを食べに行こう」の会だ。

リーダーはMさん。
鍋割山に登った事がある私に、この計画でいいか見てほしいとLINEが来た。

登りはタクシーを利用して、
県民の森駐車場を経て、二股からスタートする。
林道歩きの2時間がないので良し。
コースタイムにゆとりもあって良し。

しかし、
下山

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やっぱり山が好き

やっぱり山が好き

新緑から深緑に変わりゆく高尾の森、
あー、やっぱり気持ちいい。

夏の北アルプス縦走に備えて、体力をつけたいが、今年は天気に恵まれず、山登りが出来ていない。

今日も夕方から予定がある。
サクッと行って、サクッと登れるのはやっぱり高尾山。駅からすぐ山登り出来るっていい山だ。

早起きして、
朝ごはんのパンをリュックに詰めて電車に乗る。
高尾山口に9時に到着、平日でも雨降りじゃないと、登山者はたくさ

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小学校の遠足以来の天覧山が、楽しかった

小学校の遠足以来の天覧山が、楽しかった

ガシガシ山登りするより、
自然の中をのんびり歩きたかった。
なんなら、自然の中でコーヒー飲んで、のんびりするだけでもよかった。

行き先が中々決まらず、
取りあえず埼玉の飯能へ向かう事にする。

飯能駅へ降りると、
駅周辺の商店街を、お店を覗きながらぷらぷら歩く。

古民家を改装したシェアショップで
飯能のはちみつを買ったり、
重要文化財の建物を見学したり、行き先が相変わらず決まらない。

飯能河

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自分の時間を楽しむ、またまた雨の高尾山

自分の時間を楽しむ、またまた雨の高尾山

「さぁ、どうかなぁ?歩けるかなぁ?」

午後には止むといっていた雨は、高尾山口駅に到着しても、尚、雨足強く降っている。
レインウェアをしっかり着込んで、沢沿いの道に進む。

久しぶりに山に登ろうと思った。
久しぶりに自分の為に休みを使う。
数ヶ月ぶりの山歩き、体力が落ちてしまっていないか心配だ。

桜が満開の今、山頂の一本桜を見に「棒の峰」という山に行く予定を立てていた。

しかし、朝から雨風が強

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朝という時間

朝という時間

山を歩いていると、
ふっと、その場の空気が変わる瞬間がある。

それは、山頂の気持ち良さに、コーヒータイムを長く取りすぎて、下山が少し遅くなった時に、しばしば感じる。

「人が山の中にいてはいけない時間」

ブルっと震える感覚。

肌を撫でる風も、心なしか冷たく感じる。

早く降りなくちゃ、足を早める。

夜の時間、獣の時間。

まだ太陽の光は届いている。かろうじて、明るい。

ある日、
私に小田

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それでも私は山に登ると決めた。

それでも私は山に登ると決めた。

1月16日は、
noterのMayumiさんと、初詣を兼ねて高尾山に登る約束をしていた。

畑であの火災があった翌々日だ。
気持ちが萎えていて、軽く火傷も負っていた。今後の事も考えなければいけない。火災の後処理もある。

(山登りなんて無理だ。)

しかし、
一番先に、心の奥から湧き出た感情は

(信頼を裏切りたくない)

このnoteのご縁で知り合って、実際にお会いして、畑に来てもらったり、マル

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登山で出会ったイケメン山男 夢への一歩、丹沢

登山で出会ったイケメン山男 夢への一歩、丹沢

初めて丹沢の表尾根を縦走した時に書いたnoteの記事からコメントをいただき、
実際にお会いして、友達になったゆりさん。

その時の記事がこちら↓

この記事をきっかけに、
丹沢登山はゆりさんの夢の一つになった。

いよいよ、その夢が叶う12月9日
天気は快晴、12月にしては暖かい、登山には最適な日となった。

黄色のジャケットに身を包んだゆりさんをお探し、一緒にバス停に向かうとすでに長蛇の列。

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はぁ〜💕だから登山はやめられない。

はぁ〜💕だから登山はやめられない。

どっしりと、重たい雨を含んだ黒い雲が、舞台の幕が上がる様に、徐々に徐々に上空に上がっていく。と、見えてくる山並み。

自然のショーは
いつもいつも不思議で驚かされ、感動する。

都内は霧雨だった。県境を越えて
山梨に入ると、幕が完全に上がりスターの登場だ。

拍手喝采ならぬ、携帯のシャッター音がバス車内を賑わす。

冬は富士山
頭から雪をハラハラとまとい、美しい。富士山には雪が似合う。そして、空気

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登山で出会ったイケメン山男、「安全に登山を楽しむために、那須岳」

登山で出会ったイケメン山男、「安全に登山を楽しむために、那須岳」

先日の那須岳登山の記事に、たくさんのスキありがとうございます😊
記事を書く励みになります!

那須岳の三斗小屋温泉に泊まって紅葉を見よう、と計画して、
「煙草屋旅館」に予約を取った後の
10月6日に、この那須岳、朝日岳の肩の付近で、4名の方が亡くなると言う、痛ましい遭難事故があった。
全員が強風による低体温症だったそうだ。

ここに、謹んでお悔やみ申し上げます。

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