ストレスコントロール「怒りとロードレイジ」

少し長くnoteをお休みしてしまいました。マガジンの発行が遅れて申し訳ありません。

今、世の中全体がとても怒りっぽく切れやすくなっています。
正確なデータは分からないのですが、肌感覚で「些細なことで切れる人が増えている」「SNSでは他人をディする記事が多い」と感じている人が多いのではないでしょうか。

アンガーマネジメントを二つの団体から学び、この数年間集中的に研修をやってきました。その中で感じていることは、怒りのコントロールは簡単ではないということです。怒りのマネジメントやコントロールは、一度や二度怒りを抑制するセミナーを受けたぐらいで修正できるようなものではありません。

怒りのそもそもの原因はズバリ「ストレス」です。ですから、今は怒りの根底にあるストレスに着目して『怒りとストレスのマネジメントセミナー』をやっていいます。しかし「ストレス」自体をなくすことなどできません。

では、ストレスとは何でしょうか。

厚生労働省の「こころの耳」のサイトを引用します。「ストレスという用語は、もともと物理学の分野で使われていたもので、物体の外側からかけられた圧力によって歪みが生じた状態を言います。

ストレスを風船にたとえてみると、風船を指で押さえる力をストレッサーと言い、ストレッサーによって風船が歪んだ状態をストレス反応と言います。

医学や心理学の領域では、こころや体にかかる外部からの刺激をストレッサーと言い、ストレッサーに適応しようとして、こころや体に生じたさまざまな反応をストレス反応と言います。」

同サイトのeラーニングの画像が非常に分かりやすいです。https://kokoro.mhlw.go.jp/selfcare/

画像1

人間がストレスを受けている状態をさらに詳しく言うと、

ストレッサー(目の前のモノや出来事、状況)
  ⇓
認知①感覚
(五感:視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚で見たり、聴いたり、感じること)
  ⇓
認知②知覚
(五感の情報を脳が体験・経験・知識・価値観で分析・判断すること)

  ⇓
ストレス反応(認知①②によって最終的に表れる症状や行動)

自分の脳で起きているこのプロセスをまずは理解しなければいけません。
ここからは有料記事です。

ストレスの原因は人それぞれです。
ですから簡単に「こうすればストレスがなくなる」などとはまず言えません。

しかし、自分がストレスを感じている初期の症状はどういう状態か。そして、ストレスを発散したくなるとどのような行動をとりがちなのかは知っておかなければいけません。

今回は具体的に一つの例で考えていきます。

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