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茶室建築 Tea-Room
2022年12月18日 12:02
「枡床席(ますどこのせき)」京都大徳寺の聚光院に現存。枡形(正方形)の踏込床があるためこの名がついています。全体は四畳半の大きさの中に半畳大の方形の板を、畳と同じ高さに敷き込み(※これを踏込床と呼びます)、柱を立てて袖壁(床脇)を設けて床の空間をつくっています。点前座側からは風炉先にあたる袖壁には下地窓をあけ、下方は吹き抜けています。床の角の床柱は太い赤松皮付で、点前座側からは
2022年12月16日 15:21
「閑隠席(かんいんのせき)」京都大徳寺の聚光院に現存。三畳敷に中柱と袖壁を立てた台目切りの茶席。一間の引き違い襖で区切られて六畳の書院が隣接。台目畳(3/4畳)でなく一畳に中柱が立つ珍しい形で、中柱は赤松皮付の直材。袖壁の隅には二重棚が釣られています。袖壁の下方は吹き抜いていて、客座側から下棚が少し見えるように釣っております。(※利休流ではこのようにするようです。他には不審庵など)
2022年12月14日 14:23
「涵虚亭(かんきょてい)」四畳台目の大きさで給仕口を入ってすぐに1/4畳の大きさの隅板が入り、「四畳台目隅板」ともいえます。隣には四畳半の水屋が隣接。給仕口入って右手の壁には下地窓のあいた袖壁(吹き抜けなし)で床の間は洞床の型式(※洞床は千利休唯一の遺構である国宝茶室「待庵」にも用いられています)点前座の二重棚は上下の大きさが同じ利休流。点前座周りは手元を照らす風炉先窓が一つで抑制
2022年12月10日 14:49
「金地院 八窓席(はっそうのせき)」京都南禅寺の金地院に現存。大徳寺孤篷庵の忘筌・曼殊院の八窓軒とともに、「京都三名席」に数えられる茶室です。この三畳台目の草庵風茶室には、十三畳の書院・六畳、八畳、水屋が併設されています。既設建物を活かすのを前提につくられた、制限のある中での遠州の創作。なので、既存建築を「遠州好みに改造した」といった所です。そんな中ではありますが、随所に遠州の作風