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【中級】毎月1000円未満の格安SIMに切り替える

外でスマホを使わないようにするには?

電車内や信号待ちやコンビニ・スーパーのレジ待ちはもちろん、人との会食時も子どもを乗せたベビーカーを押しながら、あるいは映画館やスポーツ観戦の時も、果てはトイレの待ち時間も個室で排泄中も、私たちはスマホを手から離すことができません。それはまるで魂を吸われたかのようであり、ほとんどの人間が、まったく疑問を抱くこともなくうつむいてスマホをのぞき込む姿は、現代のゾンビとも言える光景です。

私たちが待ち望んでいた、AIやロボットによる機械化によって人間が労働から解放されて、自由かつ文化的な自分らしい人生が送れるはずだ、というのは、どこに行ってしまったのでしょうか? 労働や日々の暮らしで疲弊して、特にやりたいことも考えつけず、心から望んでいるわけでもないSNSの無限スクロールや意味のないソシャゲ、ショッピングサイトの巡回を狂ったように繰り返し、寝る前に「ああ、今日もスマホばっかり見ちゃった……」と自己嫌悪に陥ることが、私たちがスマホという金属の板を手にして本当にやりたかったことだったのでしょうか?

このマガジンでは、脱スマホ・SNS依存からの脱出について、様々な方法や考えを書いています。
さて、そもそもスマホを使って外で通信するには、通信容量が必要です。「ギガが要る」なんて言い方をすることもあるようです。
皆さんの契約しているプランは、どうなっているでしょうか? 大手キャリアの毎月数千円、果ては端末代込みで毎月1万円以上払っているかわいそうな方もいらっしゃるようですが、そもそも、スマホ依存者に毎月20GBも通信容量は必要ありません

声を大にして主張したいのですが、毎月3GB~5GB、そして毎月税込1000円程度の格安SIMプランで充分です。
というのも、通信容量があるから使ってしまうのです。3GBなどというのは、毎日のように通勤時間や昼休みに、モバイル通信をしていれば人によっては数日で使い切ってしまいます。

これが良いのです。契約分の容量を使ってしまうと、大体の格安SIMプランは低速モードになります。具体的には、300kbpsあるいは128kbpsという低速になります。
kbpsというのは、1mbps = 1000kbpsです。この1mbps未満の低速モードでできることというのは、非常に限られてきます。
具体的には、文字だけのメール送受信やLINEの文字のみ送受信、あるいはとても時間がかかりますがWebブラウザでの検索くらいなら何とかなります。画像の読み込みは遅く、30代以上なら2000年代のあのダイヤルアップの時代を思い起こすことができます。動画の読み込みは絶望的で、まったく使い物になりません。

動画SNS依存者にはとても効果的

YouTubeやTikTokのようなSNS、NetflixやAmazon Prime VideoやU-NEXTなどの動画配信サイト、あるいはライブ配信アプリにずっぽりハマってしまっている人には、この制限方法は非常に効果的です。
そもそも外出先でこれらを見ることは、事前にダウンロードでもしていない限り絶望的になります。泣いてもわめいても、通信容量を追加購入しない限り見られませんし、1GB足すだけで結構なお金が取られます。

一見、この方法はバカらしい方法に思えるかもしれませんが、あえて自分で行動をあらかじめ制限しておくことで、数週間~十数週間経過すると、脳は「ああ、もう出先で動画は見られないんだ」となりますので、自然と止められるでしょう。
SNS依存脱出・脱スマホには、人間の気合や精神力や意志力を当てにしてはいけません。そもそも、根本的に通信容量という資源・リソースが使えないように「あらかじめ」設定しておくのです。

筆者はどうなの?

筆者は2017年頃から大手キャリアとの契約を格安SIMに切り替え、以来ずっと格安SIMを利用しています。現在は毎月3GBで1000円(税込)程度。電話は月に数分で、通信は毎月3GBの半分も使いません。

もともと外出先、というかスマホで動画を見る習慣がありませんでしたので、その点は恵まれていました。一方、筆者の場合はTwitter依存、Webブラウザでの検索依存が出先での主症状でしたので、通信容量があまり多くないこれらのサービスは、外出先での利用を減らすことにはやや効果的だった、という程度にとどまります。

Wi-Fiがあると自宅でやり続けます

また、いくら格安SIMで毎月3GB~5GBしか使えないとなっても、家に光回線でWi-Fiが24時間利用可能だったら、自宅ではスマホばかりになります。筆者の場合、在宅勤務で家に引きこもりがちだったので、そういう点でも格安SIMによる利用量制限はあまり大きな成果を上げることはできませんでした。

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