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黄金の荒野を拓く@宇宙ビジョン作家人響三九楽(ヒビキサクラ)
2020年7月11日 16:50
女はいつもどこかで、人生をリセットしたい翌日秀吉は大そうご機嫌で、ニコニコしながらわたしのところにやって来ました。そしてわたしの手を取り、両手で包みました。「さすが寧々じゃ。茶々をわしのものにしたぞ。これも全部、寧々のおかげじゃ」やっぱり、と一瞬目を閉じた後、すぐに笑みを作りました。「それは、よろしゅうございました」わたしは自分の手を握っている、秀吉の手に目を向けました。皺が寄り
2020年7月10日 16:34
これが欲しいものを受け取る方法天正十四年九月、秀吉は天皇から豊臣の姓をたまわりました。十二月には太政大臣となり、ここに豊臣政権が誕生いたしました。大阪城を居城にした秀吉は、この日本国で最大の権力者となったのです。妻のわたしは、女性の最高位である「北政所」の称号を与えられました。わたし達夫婦は、天下人になりました。が、天下人の秀吉にも、まだ手に入れられないものがありました。茶々様で
2020年7月8日 22:24
嫌な女ですか、わたくし?秀吉は、お市様の自害がとてもショックのようでした。「寧々、どうしてお市様は死なねばならなかったんだろうなぁ・・・」ぼんやりした顔でつぶやくのでした。お市様ロスが秀吉の心を虚ろにしていました。彼はお市様が北ノ庄城から姫様達と出てこられるのを信じ、心待ちにしていました。お市様はわたしが裏から手をまわし、柴田様の妻になりました。その時の秀吉は、とんびに油揚げをさ