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娘とともに過ごした時間

こんにちは〜

訪問ありがとうございます。

マイペースにnoteを楽しんでいますが、今回、初有料記事にトライしました。

2018年、娘が就職した春に、私はこれまで学校に悩みもがき苦しんだ娘と、子育てに悩み翻弄した母である私との時間の体験談を書き上げました。当初は依頼があり、不登校に悩む親御さんたちに対して、私なりの体験からのメッセージとして書きましたが、実はお蔵入りとなりました。

今年の春、我が家は千葉県から北海道は道南地域に位置する七飯町ななえちょうへ引っ越してきましたが、夏の終わりに娘は、再び千葉の地へ戻って行きました。迷いなく自ら羽ばたいて行った娘をあとに、終わりが見えない程、子育てに悩み苦しんだ時間が、今ではそのプロセスさえ懐かしい時間となり、ふと、お蔵入りになってしまった体験記の存在を思い出しました。

不登校の人数は年々増加の傾向ですが、今の教育の在り方に何かおかしさがある事を教えてくれているのかもしれません。不登校は人それぞれ原因も違えば、子どもの個性もまたそれぞれです。ひとつの経験談として同じように悩む方の何かヒントや参考になればと思い、改めて、書き上げた記事を有料記事にて公開しようと思いたちました。


娘とともに過ごした時間

好きの世界

「好きこそものの上手なれ」といいますが、その言葉通りであるということを、娘は私に証明してくれました。それは私の中の常識を超え、私の世界には存在しなかった時間でした。私は、娘の好きなものに対し真っすぐな気持ちを貫く姿勢を尊敬します。私には敵いません。彼女はこれからも、自分の好きな事を何よりも大切に生きていくだろうと思っています。

フリースクールとの出会い

子育て中に仲良くなった友人は、近所のフリースクールにて勤務されていました。フリースクールがどんなところなのか知識はないものの、彼女の子どもへの接し方からは教わる事も多く、面白そうな所だなあと思っていた私は、娘と一緒に遊びに行きました。
フリースクールは、独自の方針のもと不登校の子たちの居場所となっていますが、こちらには登校不登校に関係なく、また障がいのあるなしにも関係なく、さまざまな年齢の子たちがいます。
初めて足を運んだ時、生き生きとダンスを楽しむ子たちが目に入りましたが、その姿は学校へ通っていないとは思わせないくらい堂々と楽しんでいて、私には眩しいくらい輝いて見えました。思わず私も通いたいと思う程、目に映る姿がとても自然で心地よく、それまで知らなかったフリースクールという世界に興味が湧きました。娘も遊園地にでもいるかのようなワクワク感と、家に居るかのように、くつろげる居心地のよい空間になんともいえない満足感がありました。一人っ子だったこともあり、娘にいろんな人といろんな事を経験して欲しいという私の思いと、娘の面白そうという思いから、小学校に入学する前から週に一度、フリースクールに通い始めました。
彼女の目的は遊ぶこと。おもしろいと思ったら、飽きるまで没頭します。入園したころは、長い階段にマットを敷いて滑り台として遊ぶのが大好きで、登園すると一目散に駆けつけ、スリルを堪能し遊んでいました。痛い思いをしても全く懲りずに、目をキラキキラさせ楽しむ娘を見て、大好きだということは充分伝わっていました。そこには、面白い、やってみたいと思ったことに対してNOという姿勢ではなく、全力で付き合ってくれるスタッフがいたから、満たされていたのだろうと思います。
「一秒でも長くいたい」帰宅の時間になると、帰りたくないという訴えを全力で行っていました。私が望んだとおり、10年以上に渡り彼女はここで沢山の方に出会い沢山の経験ができたと思っています。彼女にとって原点といえる場所となっていると思います。

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