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「子ども優先」...自分の気持ち置いてけぼりになってない?

皆さんは、日常生活で次のように聞かれた時、戸惑う事なく自分の意見をパッと言えますか?

「あなたはどう思う?」
「あなたはどうしたい?」

これらは、フランス人の同僚と話しているとよく聞かれる質問です。

もちろん仕事に関して言えば、会社の利益・チームの利益・従業員1人1人の利益を考え、最も効率がよく、費用対効果が高いと思われる選択肢を答えれば良いでしょう。

でも、こと家庭生活について聞かれると、私はいつも答えを言い淀んでしまいます…

「う〜ん…家族にとってはこうするのが一番だよね。」
「そうだなぁ…子どもは、きっとこうしたいと思うんだよね。」

そう答える私に、フランス人の同僚は呆れ顔。

「だ〜か〜ら〜!家族のことは聞いてない。あなたはどうしたいの?」

えっ?私?私は…一体どうしたいんだろう。


【それって本当に家族のため?】

家庭生活において、

「あなたはどう思う?」
「あなたはどうしたい?」

そう聞かれた時、まるで仕事のように、

家庭生活全体の利益!家族全員の利益!さぁ効率的な方法はどれ?

な〜んて、規則的に、そして無機質に決める訳にも行きませんよね。
だって家族というのは、利益ではなく愛情で結びついているものですから。

でも、だからと言って、

”家族のため!”という大義名分の下、
自分の心の声に蓋をし続けますか?

その結果が行き着く先は、「私はどう思うのか」「私はどうしたいのか」、いつしか自分の本心が分からなくなる状態(過去の私😱)です。

さらに、その影響は自分だけに留まりません。

自己主張をしないあなたを見て、お子さんはどうなるでしょうか?

ーお母さんとは奴隷のように動く存在と捉え、暴君として振る舞い始める

ーお母さんを自然と真似て、友達の前では自分の気持ちを我慢し続ける

家族のためだったあなたの確固たる信念も、残念ながら家族の幸福に繋がっていません😱

このような事態こそ、避けなければなりません。


【日本人が苦手な自己主張】


長らく集団生活を形成し、村社会と形容されてきた日本。
「みんな同じ」を良しとする社会において、自分の意見を主張するのは至難の業。
そう思うと、自己主張に抵抗を感じる日本人が多いこともうなずけます。

さらに「我慢は美徳」と無意識に植え付けられ、「我慢」という名の「あきらめ」により、自分の心の声がますます聞こえにくくなっています。

フランス人と話していると、職場でも家庭でも「自己」を大切にし、自分はどう考えるか、自分はどうしたいか、常に思考し、行動している事に気付かされます。

もちろん私は、日本人の周りを思いやる精神に大きな魅力と可能性を感じます。

ただ、

思いやりとあきらめは違うのです。


【でも、いきなり自己主張は難しい!そんな時は…】


まずは、ほんのちょっとでも実行可能なことから試して行きませんか☝️

それは…

自分の率直な「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「苦しい」などの気持ちを、家族や子どもに伝えるだけ!

〇〇君がお手伝いしてくれて、お母さんはとっても助かるよ
〇〇ちゃんが心配してくれて、ママはとっても嬉しかったよ

など、自分を主語にしてお子さんに伝えてみて下さい💡

実はこれ、子どもの心の発達にとっても、すごく大切なことです。

それは、

子ども自身が自分の言動で、人を幸せにできることを理解するから。
そうすることで思いやりの心が育ちます。

小さな一歩で大丈夫!自分の気持ちを伝える第一歩、しかもそれが子どもの思いやりの心を育むなんて、一石二鳥だと思いませんか?

自分と、そして子どもの未来のために、ぜひ一緒に実験して行きましょう🤗

本日も最後までお読み下さり、ありがとうございました😌


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