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あまりにも美しすぎるので

Sakuです。
日本に帰っていましたが、今はオランダに来ています。

私の不安障害を日本で治すのが先だ。という結論になり、夫とはまた離れて暮らします。

夫とこの先別れるということもあり得ます。オランダでの生活の目処がしばらくたたないので…
一緒にいればふざけて笑ってばかりですが、彼もつらかったことを、数ヶ月前から少しずつ打ち開けてくれて、
私はどんなに自分中心だったか、打ちのめされます。


夫を大好きなように、
1年住んだこの街も大好きで、夫の父、お姉ちゃん、旦那さん、よく訪ねてくる近所の人たち、夫の友人たち、
ソーシャルワーカーさんがつないでくれた移民のグループの散歩メンバー、
離れるのが悲しく切なく、心の整理が難しいです。

今日は朝と昼間に公園を散歩しました。
朝はひとりで、昼間は夫の父と一緒に。
夫の父が解説してくれる植物、今年は雨が少なくて枯れてしまった植物が多いこと、
向かいからくる近所のおばあちゃんと、自転車を練習中のキュートな女の子、大きな2匹の犬。
雨のあとで木漏れ日からしずくが垂れ、空気はどこまでも冷たく澄んでいて

こんなにも素敵な場所に1年も暮らせたこと、
一体どうやってさよならできるだろう、
大切な大切な猫のシーサーを一緒に育ててきた、夫と、また離れて…
愛が変化して、ぶつかり合い続け、でも夫は共依存関係にはならないでいてくれた。
発作でわめいたり、私が甘えるのを、距離をおいて、一緒に沈んでしまわないようにいろいろな助けを求めにいってくれた。
そんな人と一緒になれたのは幸せに違いない。


夫がオランダ人だからオランダに来たんだけど
たくさんの縁が、想像していた以上に結ばれて、助けを得てばかりで。
今回は、自分で計画して、短期アルバイトで得たお金でチケットを買ってオランダに来た。スーツケースはお土産でいっぱい、ありがとうと言いたい人がたくさん。
ごにょごにょと逃げるようにして生きてばかりだったけれど、私は今回はちゃんとしたかった。


ありがたいことに日本のリモートワークの登録先が、仕事を増やしてくれていて
私は、それも適当にしたくない。情緒に振り回されてキャンセルしたりとか、そういうことをもうしたくない。

今日は、久しぶりに不安発作が起きたけれど、この1年で習得したやり方(一人になる、手首を水で冷やす、水を飲む、10分で消えると言い続ける、そして深呼吸)で、耐えた。一人でいたほうがすぐ良くなるし、見ている人にショックを与えたくない(悪魔憑きみたいな感じになるから…)。
12分か、長くても15分で、発作は必ず去る。
その10数分を耐えたあとは、ケロっとして、しっかりとまた、したいことやすべきことをできるようになる。その進歩が誇らしい。


それでも
あまりに美しく、生きていることを祝福されているような、かたい殻を自然に溶かしてくれるような、
ありふれていることは全て奇跡的なことなんだよと言っているような森の公園は美しすぎる


本当に大好きな街なので、涙と鼻水なしでさよならすることなんかできないね。



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