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【コラム】コトバ #2「わたしは詩を作り上げることができない」
チャールズ・ブコウスキーが1960年に書いたとされる手紙の中にあったコトバである。
以下に抜粋する。
[フェリックス・ステファニール宛]
1960念9月19日
わたしは詩を作り上げることができない。あまりにも多くの詩人たちが自分の作品をあまりにも意識しすぎて作り上げていて、掲載されたものを読んでみると、こう呼びかけているように思える・・・・・・これだよ、あんた、この詩をとにかく見てごらん。詩は詩であってはならないとさえ言ってもいいが、詩はもっといろんなものが飛び出してくるものだ。私は技巧やめめしさを信じてはいない・・・・・・私は酔っ払った修道士のようにカーテンを掴んで・・・・・・もぎ取ってしまうことを信じている・・・・・・
アデル・デブリット編 中川五郎訳
青土社
個々の詩の書き方や内容、体裁に好き嫌いはあるとしても、詩という表現形態の自由を的確に表していてハッとさせられるコトバだった。
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