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【女性の身体#02】子宮力を上げる!漢方の考えに基づいて

前回の#01 の続きです。
ここからはもう少し漢方に基づいてお話しさせて頂きます。

1.未病とは?

病院に行っても異常がないと言われ、病気とは言えないけど、「疲れやす」「手足が冷える」「むくむ」といった気になる症状を漢方では「未病」と呼びます。
未病を放っておくと、やがては本当に病名がつくような状態になりかねません。
未病のうちにきちんと手当をしておきましょう。
漢方においては、「病気ではなく、病人をみる」という考え方があります。目の前にあらわれている症状にとらわれず、その人の体質や状態を見て、心と身体のバランスを方法を探ります。

健康な状態=自然治癒力が高い状態
「食事」「休養」「運動」を見直そう!

2.「気」「血」「水」

私たちの身体は「気」「血」「水」で構成されています。

◉「」・・・元気の源である生命エネルギーと生理機能。
 働き:血を巡らせる、新陣代謝を促す、体温を正常に保つ、ウイルスや寒さから身体を守る、内臓を正常な位置に保つ、身体の生理機能を維持する

◉「」・・・血液とその働き。
 働き:全身に栄養を与える、全身に熱を届ける、精神活動の原動力

◉「」・・・リンパ液などの血液以外の体液。
 働き:全身を潤す、関節の動きをなめらかにする

これらは、互いに助け合い、絶妙なバランスを保って全身を巡り、生命活動をコントロールしています。
そのため、どれか一つでも不足すると、バランスが崩れ、身体にトラブルを引き起こします。


【例】
「気」が乱れる→身体が怠くてやる気が出ない
原因:(A)気が不足しておこる (B)気の流れが滞っておこる
   →両者では根本原因が違うため、対処方も異なる!

漢方では、適切な対応をするため、「気」「血」「水」をそれぞれ「不足タイプ」と「滞りタイプ」に分類します。

3.漢方体質チェック

今の身体の状態に合うものはどれになりますか?
一番多く当てはまるのが、現在のタイプです。(複数のタイプに当てはまることもあります)

⭐️パワー不足タイプ 〜気 不足〜
元気とエネルギーが不足して、代謝も下がる傾向

・生まれつきエネルギー不足、又は、胃腸が弱いせいで栄養分を体内に取り入れにくい体質がある
・加齢とともにエネルギー不足
・無理なダイエットによる場合もあり
・身体が冷えやすく、免疫力が低下しやすい
・ストレスによる精神的プレッシャーにより、さらに「気」が消耗

未病サイン▶︎▶︎▶︎疲労感、食欲不振、低体温、めまい、たちくらみ、肌荒れ、下半身太り、うつ症状、不妊、アレルギー など
⭐️ストレスタイプ 〜気 滞り〜
自律神経のバランスが乱れ、不安やイライラを感じやすい

・突発的もしくは継続的なストレスを受けることで、身体を動かすエネルギーが停滞
・疲れやすく、やる気が出ず、イライラする
・気が巡らないことで血や水も巡りが悪くなり、代謝の低下
・気が下から上へ逆流すると、自律神経のバランスが崩れて精神的に不安定になる

未病サイン▶︎▶︎▶︎食欲異常、手足の冷え、のぼせ、おなかの張り、イライラ、ヒステリー、うつ症状、生理不順、PMS、頭痛、肩こり など
⭐️血不足タイプ 〜血 不足〜

栄養と潤いが不足しており、身体全体が弱る傾向

・食事から十分な栄養が取り入れられない場合、怪我、出産後に起こりやすい
・不規則な生活習慣、偏食、無理なダイエットも影響する
・血液は全身の細胞に栄養を運び、身体を潤すものなので、末端まで届かないと、様々な器官が機能低下する
・精神面にも影響し、不眠、集中力の低下、気分の落ち込みを招く

未病サイン▶︎▶︎▶︎貧血、めまい、たちくらみ、生理不順、動悸、物忘れ、手足の痺れ、肌や髪の乾燥、寝汗、疲れ目 など
⭐️ドロドロ血タイプ 〜血 滞り〜

血の汚れとよどみによって、新陣代謝が下がりやす
・ストレス、生活習慣、食生活の乱れ、運動不足が原因で起こりやすい
・血液の循環がスムーズにいかないことで冷えを引き起こし、ますます血の巡りが悪くなる
・生理トラブルを引き起こす
・血液は、酸素、栄養の他にホルモンや免疫細胞も循環させているため、血が滞ると血栓などの塊ができやすい

未病サイン▶︎▶︎▶︎生理痛、月経過多、更年期障害、手足や腰の冷え、頭痛、肩こり、腰痛、冷え、のぼせ、肌のシミ など
⭐️水不足タイプ 〜水 不足〜

身体の中に熱がこもりがちで、潤いがなく、乾きやすい
・水分摂取が少ない、高熱、寝汗、下痢などで水分の排出が増えたときに起こる
・身体を潤し、余分な熱を冷ますための水が足りず、体内に熱がこもる
・身体がのぼせたり、部分的にほてったりするため、精神的にも不安定に
・水は内臓、筋肉、肌、髪に潤いを与えて身体を潤滑に保つ働きがあるため、不足すると、かさついて老化が促進される

未病サイン▶︎▶︎▶︎肌や髪の乾燥、ひびやあかぎれ、口の渇き、便秘、ほてり、のぼせ、痔、尿量減少 など
⭐️水たまりタイプ 〜水 滞り〜

胃腸が弱く、水分代謝が乱れて余分な水が身体にたまる傾向
・運動不足、水分の取り過ぎ、胃腸の弱りによって、水分代謝が悪くなり、余分な水分が体内にたまる
・雨の日や湿度の高い日に体調を崩しがち
・汗をかいたり、利尿作用のある食べ物を取るようにして、水分を排出させることが大切
・お風呂でのマッサージも、むくみ改善に効果的

未病サイン▶︎▶︎▶︎むくみ、水太り、手足の冷え、めまい、耳鳴り、おりもの、目やに、頭痛、食欲不振、関節痛 など

<参考:子宮力を上げる漢方レッスン

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