オンラインで!!“とっておきの貝殻コレクションづくり”に参加しました。
今日8月6日(土)の18時~19時まで、Zoomで開催されました。
運営事務局が、周南市にある、KRY・サービスステーションで、お世話になっている方々のお名前が記載されておりましたので、
萩博物館のイベントにはなりますが、
今回のイベントの詳細について語ってみようと思います。
2日前に、ダンボール箱に入った、キットが届きました!
7才の小学2年生の息子と、3才の年少の娘の分、
2つ注文しました。
貝殻セットを取り出すと、箱が入ってました。
その箱を開けてみると…。
“萩近海産貝殻セット”を 見てみました!
こちらは、“外国産貝殻セット”です。
外国産の貝殻は、派手で目を引く貝殻が多いです。
さて、もう1セットの方の、貝殻の標本セットです。
こちらは、“萩近海産貝殻セット”
そして、“外国産貝殻セット”
さて、18時になり、Zoomより
【萩博物館】夏期特別展「めざせ!貝のトレジャー王国」関連イベント『オンラインで!!とっておきの貝殻コレクションづくり』が始まりました。
標本箱作りの解説をして下さるのは、
貝殻コレクター歴40年の、ほり研究員さんです。
進行役は、萩博物館にいらっしゃる、かわはら学芸員さんです。
これからの記載は、貝殻コレクター、ほり研究員さんに教えていただいたことを記載して行きます。
貝殻は、世界で10万種類あります。
その中でも日本には、1万種類、萩には1000種類もの貝殻があるそうです。
貝殻コレクターであるほり研究員さんは、その1000種類をだいたい全てコレクトしているそうです。
貝殻のコレクション作りの流れとしては、
貝殻選び
ラベルづくり
貝殻をケースに入れる
(作った貝殻の標本と一緒に)、記念撮影
です。
萩近海の貝殻と外国産の貝殻、合わせて20種類の中から9種類の貝殻を選びます。
その貝殻は、自分のお気に入りの貝殻を選びます。
どんなテーマで貝殻を集めるか…。
“可愛さ”(見た目)にこだわるか、
“地元で採れた貝殻”にこだわるか、
色々な形や大きさ、色など、貝殻を選ぶテーマは、色々あります。
ほり研究員さんは、自身が小学4年生の時に、
同じように、貝殻を集めている方に、
「あなたが住んでいる地域の貝殻を集めるのが一番だよ。」と、言われてから、集めるようになったそうです。
ちなみに、貝殻を拾いに行く、ベストな時は、
“台風が去ってから3日後” が良いそうです。
・二枚貝は、砂地に生息しており(アサリ、ヒメオウギ貝など)
・巻き貝は、岩場
・カサガイやマイマイも岩場におり、マイマイは、葉っぱの上を這っているそうです。
こちら、フィリピンで採集された、
“ミサカエショウジョウカズラ” という、貝殻です。
白地をベースにピンク色も入った、爽やかな素敵な貝殻です。
そして、なんといっても、このトゲ。
なぜこのようなトゲがあるのでしょうか。
トゲで天敵をチクチク刺して身を守るのではなく、
このトゲで、付着生物をつきやすくし、付着生物をつける事で、周りに溶け込み、カモフラージュをし、目の良い魚、またカニから身を守っているそうです。
こちらの貝殻も、フィリピン産で、派手な模様と大きさが特徴です。
こちらの、“ナンヨウクロミナシ”
貝殻コレクターのほり研究員さんは、子供の頃、
欲しくて欲しくてたまらなかったそうです。
そんな思い入れのある貝殻をセットの中に同封してくれて下さっているなんて、優しい、と思いました。
こちらの“ナンヨウクロミナシ”
沖縄や奄美大島にも生息しているそうです。
こちらの貝殻は、“フジナミガイ”という名前の貝です。
分類: “シオサザナミ科”
採集年月日: 2004年~2022年
採集者: 萩博物館
こちらの“フジナミガイ”は、岩のある海岸の砂浜にいる様です。
割りと、レアな貝殻だそうですが、萩市にある菊ケ浜では、普通に生息しているそうです。
続いてこちらの貝殻は、“マツバガイ”という貝です。
マツ(松)をぐるっとまとめた様に見えるので、“マツバガイ”というそうです。
次に、2番目の
“ラベルづくり”をしました。
こちらの貝殻には、“和名”と、“分類”が、
記されていませんでした。※あえて記載されていません。
ここからは、クイズでした。
こちらの貝殻の名前は、なんでしょう。
皆様も予想してみて下さい…。
1.イチゴガイ
2.クチベニガイ
3.アカメガイ
正解は…“2”の、“クチベニガイ”でした!
私は、なんと嬉しいことに、正解できました。(^-^)/
そして、空欄に、名前を記載しました。
貝殻の表面の模様の線が、まるで“口紅を塗っている様”だからだそうです。
この様に、“和名”や、“分類”、“採集地”、“採集年月日”、“採集者”など欄のラベルを記入して、
初めて“標本”と呼ぶことが出来るそうです。
貝殻の種類を同定(名前を調べる)、そして、ラベルを貼り、標本にすることで、
他人や、未来の人々に伝えることが出来ます。
未来の人々は、このラベルを見る事で、この時代には、この地域で、この様な種類の貝が生息していたのだ、と知ることが出来ます。
この様に、ラベルを作って標本にする事は、基本の作業であり、命を吹き込む大切な作業となります。
ちなみに標本箱の中の一つ一つのケースは、プラスチックが良いそうです。
それは、何故でしょうか。
また、クイズになります。
良かったら、考えてみて下さい。
1.木には、虫がつきやすいから。
2.プラスチックから、貝がスベスベになる成分が出るから。
3.木が貝殻を溶かしてしまうから。
正解は、“3”の、“木が貝殻を溶かしてしまうから”
でした!
私は、“1”を選んでいました。
答えが、“3”とは、驚きでした!
すぐに溶けてしまう訳ではありませんが、長い時間をかけて溶けてしまう様です。
貝殻の成分は、炭酸カルシウムで出来ています。
植物の表面には、薄ーい酸が出ているそうで、
綺麗な貝殻も、表面がザラザラになってしまうそうです。
こちら、違いが良く分かる画像になります。
右側が、風化によって変色し、表面もザラザラになってしまった貝殻。
左側は、きちんと保管されていた貝殻です。
全く違いますよね!
ちなみに、脱脂綿も植物で出来ていますが、
今回、こちらの標本箱に使われている脱脂綿は、
“ナイロンの綿”だそうです。
この綿は、人間でいう、布団のような役割だそうです。
そして、“紙”は、中性紙で、酸を出さない紙、だそうで、時には、100年もの間、標本を保つ事が出来るそうです。
さらに、紙のラベルをチャック袋に入れて、貝殻と別々にすると、さらに貝殻の品質を守る事が出来るそうです。
細部にまで行き届いた“標本を守る”という徹底ぶりに、素晴らしいなぁと感激しました。
ちなみに、ピカピカの最高の貝殻をゲットするには、
“生きている貝を採る”のが一番だそうです。
砂の中や岩場にいる貝を採ってきて、茹でて、身の部分を取る、という方法です。
貝殻を採集する場所によっては、漁業者に聞くことも必要だそうです。“漁業権”というものがあるからだそうです。
貝殻コレクターのほり研究員さんが、
貝殻を集める一番の醍醐味は、集めた貝殻を“人に自慢すること”だそうです。
その気持ち分かります。自慢する方も、それを見た人が、驚いていたり、喜んでいたり、嬉しそうにしていたら、こちらも嬉しくなりますよね。
そして、“3.貝殻をケースに入れる”
を、自分の決めた“こだわり”で、貝殻を9つ選びました。
・色
・形(トゲトゲ、巻いている、ツルツル)
・採集した場所
・模様
・大きさ
など、それぞれ皆、色々なこだわりがありますが、
私は、“色(デザイン)”と、“大きさ(大きな貝殻)”を選びました。
こちらの標本箱、完成しましたが、さらに膨らましていけば、自由研究にもなるそうです。
標本箱に集めた貝殻が、生きている時に、
どんな場所に、どんな風に住んでいたのか、想像して絵を描いてみるのも良いと言っておられました。
萩博物館では、現在、貝殻の展示期間中です。
私も、近々行こうと考えています。
どんな貝殻に出会えるのか、ワクワクします♪
新種の貝殻…??
名付けるなら、“ピッピオヤスミガイ”です。
標本箱の蓋を見つけるなり、すぐに入ってしまいました…。(笑)
私もこの夏、海に行った時に、砂場や岩場をよーく観察して、貝殻を見つけてみたいなぁと思いました。
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