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空想日記

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あなたの知る私ではない『誰か』から届くメッセージ。日記のようで、どうやら公開して欲しいみたいだったのでここで。ちっぽけな世界のちっぽけな私のここから、私の元に届く誰かからの日記。…
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#エッセイ

蜂月蜜日

蜂月蜜日の但し書き。

悲しいことがありました。
でもその悲しさは否定されました。
嬉しいことがありました。
その嬉しさは肯定はされませんでした。

あの子は大袈裟にわらいました。
つられて私もわらいました。

その人は怒りに支配されます。
でも本当は怒りで自分を支配しています。

感情は自分の心をすぐに埋め尽くしていきます。けれども波のようにすぐに引いていってしまいます。
だけど温度や濡れた後の

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空と紙飛行機

空と紙飛行機

自由について考察する自由、とは一体なんだろうか。
何者にも縛られないことであろうか、何事にも囚われないことだろうか。

きっと文学的でロジカル的で本質的なことはもうきっと、たくさんの誰かがたくさんに答えを導き出しているだろうからその道に従って施行することを僕は自由に放棄した。

道を不自由に狭められていることに目を瞑りながら。

空を縦横無尽に飛べる鳥は自由だろうか。
休む枝がなければ地面に降りて

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ハロー

ハロー

ハロー、ハロー。
聞こえますか、聞こえますか?
聞こえなくてもいいや。聞かなくても大丈夫。
僕が今ここで喋ること、覚える必要もないけれど、なんとなく聞き流してくれると嬉しいんだ。

なんでもない今日のこと、どこの誰でもない何かに向けて、なんとなく垂れ流し始めてからもうすぐで一年が経とうとしてる。
驚きだよね、とても驚いている。

時間の流れってのはさ、流動的で素早くて、どうしようもない。
一度過ぎ

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きみとネイル、それから。

きみとネイル、それから。

きみの爪にネイルを塗る。
きみが塗ってと言った色を。
短く切り揃えられた爪はまるく、小さい。
その手を取ってきみの爪に。
ポリッシュの匂いがツンと鼻を突き刺した。

きみは嬉しそうに笑ってる。
一本一本丁寧に、ゆっくりゆっくり時間をかけて、爪に色を乗せていく。
少しずつ色づく爪。艶々と煌めく爪。塗り終えればそのまま離れてしまう、爪。

私よりも一回り大きなその手を、私よりも骨張ったその手を、私の手

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きょうのはなし。

きょうのはなし。

執筆作業をしております。
久々に長編を書いていて、頭やら心やらを一つ所に集中させたい気分です。

空想じゃなくて私の日記になりますが、少しだけ記しておきますね。

今日は、昨日まで上演していた公演のバラシをしてきました。
バラシって言うのは、セットを組んで作った舞台をバラバラにバラして元の何もない状態に戻すことです。
さっきまで確かにそこにあったはずの世界が、溶けるように無くなっていくのが、惜しく

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いまのこと、

いまのこと、

紆余曲折中。脚本書きながら他の話を書く余裕があまり取れないの悔しいですが、集中して早く完成させたい。
いい作品になる予感はしている。
根拠のない自信だけど、自分一人くらい胸はって書かなきゃ、だめじゃんねって思うので。

あんまり明るい話は書かないけど、いつも最後に希望が残る話を書こうとはおもっている。
さかさまのあさ、12月、配信公演なので、良かったらおうちで見届けてほしいです。
愛と子どもと花の

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2021年10月13日

2021年10月13日

今日はちょっと、おやすみします。
普段蓋してる心の深いとこ自分でこじ開けて、改めて向き合う作業がなかなかにヘビーで、時間がかかります。

創作は、何も考えないわけにはいかないから、普段みたいな即興も大事だけど、じっくり時間をかけないと生まれないものもあるわけで、だので、今ありていにいうとお腹を痛めてるような、そんな心地。

ぬいぐるみ抱きしめて、癒されながら踏ん張ります。

今宵の夢は

今宵の夢は

気圧が低いと私の瞼もどんより重たくなります。

どよーーーーーーん。

それはもう、鉛のように。

気圧が上昇すると、それはそれで体調を崩すので、なんとも不便な体と思います。
これはもう、自分が豆粒くらいの頃からこうだったので正直慣れ切ってしまって別にどうってことないですけど、このご時世ですので迷惑をかけることが多々あって、逆に気を遣わせたりすることの方がしんどかったりします。

人に心配させるの

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とどまれないね

とどまれないね

割と本気で毎日更新も休んで脚本に集中しようと思ってたんだけど、何も書かないは書かないでソワソワしちゃうので結局何かしら書いてはギリギリに更新している今日この頃です。
最近は空想ではなくてただの日記になってるんですけど。

あ、そうそう、本日から無一文ヒーローの配信が開始されました。
夕方にそちらについての記事も書いてるので良かったら覗いていってください。配信りょう、なんと千円なので、良かったらつい

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べそかき物書き

べそかき物書き

おぼぼぼ、顔面べそべそにしながら今日も今日とて執筆です。

すごい、誰かに泣きつきたくなるのをグッと堪えて言葉にします。でもここではちょっと泣き喚いています。

創作してるとなんか、よくわかんない暗いところを闇雲に走り続けて、それである時急に視界が開けるような瞬間が訪れます。なんだろう、絡まったネックレスが解けた瞬間に近い気持ちよさ。

その糸口が見えたような気がして、ちょっとだけ。
もうちょっと

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またちょっと頑張りたいとおもうのです。

お久しぶりです、なんて。
待ってくれてる人がいたら嬉しいな。

情けないですが、2周年もばりばり頑張るといいつつすっぽりと抜けてしまいました。

最近は主宰する劇団の公演準備であわあわしておりました。
完全配信公演になりますのでよかったら見てくれると嬉しいです。

そろぼち、再開できるようにがんばります。
最近寒暖差がすごいので、お体におきをつけて。
おやすみなさい。

海の月

海の月

半分に欠けた月が、綿毛の隙間からこちらをそっと覗いてくる。
柔らかく広がるオレンジの光が、どうにも眩しくって僕は、そっと目を逸らした。

音が聞こえない世界にいるような、透明の泥の中を進んでいるような感じ。
掴みどころのない明日は、ひどく遠くに見えて、肩を後ろから叩いてくる。

目覚まし時計のセットをやめた。遮光カーテンを隙間なく閉じて、布団の中に潜り込む。

溶けてしまえ、溶けてしまえ。死んでし

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