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【映画感想】「ウェスト・サイド・ストーリー」(※一部ネタバレあり)

待ちに待ったミュージカル映画、「ウェスト・サイド・ストーリー」を公開初日に鑑賞。

結論、かなり面白かった。

約3時間の長編で、少しだけ眠くなるシーンもあったけど、それでも劇団四季のミュージカル版と比べると、(個人的には)映画版の圧勝。

理由は色々あるけど、何よりも話の展開がかなり分かりやすい。登場人物同士の関係性が丁寧に描かれているので、展開が追いやすく、改めて「こんな話だったのか」と引き込まれてしまった。

その上で、ダンスシーンも圧巻。特に「アメリカ」のナンバーで老若男女が街に繰り出し、歌い踊るシーンの迫力といったら、もう。。「イン・ザ・ハイツ」を見たときも震えたけど、ウェストサイドのダンスシーンは、ミュージカルファンじゃなくてもおそらく鳥肌が立つレベル。

ほんと、ぞわぞわするほど素晴らしい。
さすが、スピルバーグ。


個人的には、セットの作り込みにもしびれたなぁ。1950年代のさびれたニューヨークが目の前に広がっていて、店の看板、地面のぬかるみも含め、細かいところまで秀逸。「神は細部に宿る」っていうけど、まさにこの映画のためにあるような言葉な気もした。

一方で、全体的に暗い映画であることはたしか。トニーが撃たれるシーンで幕を閉じるけど、心にドスンと来るものがあるので、映画館を出る足取りは重い。

それでも、アカデミー賞のNo.1候補と目される理由も分かるほど、期待を裏切らないほど手が込みまくった高クオリティな映画で、久々に重厚な映画を見た気がした。

とにもかくにも、ミュージカル映画はやっぱり最高。
仕事に追われていたけど、時間を作って観に行って本当に良かった。

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