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フェルミ推定(Felmi estimate) = 地頭力 とは

20年くらい前に日本でブームになった「地頭力」。マイクロソフトや戦略系コンサルファームの入社試験でそういう問題が出されて話題になったわけですが、、、

今ではあんまり世間で聞かなくなった話、
ですけど最近にわかに復活の兆しがあるみたいですね〜。

アフターコロナ時代で新しい発想が必要とされていることとも関係しているのでしょうね。地頭力の中核を担っている考え方が、

フェルミ推定(Felmi estimate)

という、元々イタリア人のエンリコ・フェルミが推奨したものの考え方です。今でも十分普遍的な考え方として通用しますね。簡単に定義すると、以下のようになります。

別名でいうと、

封筒裏の計算(Back-of-the-envelop Calculation)

と言われていますね。ちょっと引用してご紹介しますね。

A back-of-the-envelope calculation is a rough calculation, typically jotted down on any available scrap of paper such as an envelope. It is more than a guess but less than an accurate calculation or mathematical proof. The defining characteristic of back-of-the-envelope calculations is the use of simplified assumptions. A similar phrase in the U.S. is "back of a napkin", also used in the business world to describe sketching out a quick, rough idea of a business or product.
(封筒裏の計算というのは、紙切れ、例えば封筒の裏などを使って書き記して概算する計算手法です。数学的証明を伴う正確な計算というよりは、ざっとした推察というところです。シンプルな仮説に基づいているのが特徴です。米国では、「ナプキンの裏」計算などと呼ばれ、ビジネスの世界でもシンプルな推定計算を示す場合によく使われます)*意訳です。

具体的にどういう問題かというと、「マンホールの蓋はなぜ丸いのか?」という伝説のマイクロソフト入社問題が有名ですが、ちょっと引用で問題と解答例を以下に示しますねー。

(問題)「アメリカのシカゴには何人(なんにん)のピアノの調律師がいるか?」

(回答例)

まず以下のデータを仮定する。

・シカゴの人口は300万人とする
・シカゴでは、1世帯あたりの人数が平均3人程度とする
・10世帯に1台の割合でピアノを保有している世帯があるとする
・ピアノ1台の調律は平均して1年に1回行うとする
・調律師が1日に調律するピアノの台数は3つとする
・週休二日とし、調律師は年間に約250日働くとする

そして、これらの仮定を元に次のように推論する。

・シカゴの世帯数は、(300万/3)=100万世帯程度
・シカゴでのピアノの総数は、(100万/10)=10万台程度
・ピアノの調律は、年間に10万件程度行われる
・それに対し、(1人の)ピアノの調律師は1年間に250×3=750台程度を調律する。よって調律師の人数は10万/750=130人程度と推定される

この例題は、フェルミ自身が提示した問題としてあまりにも有名ですけど、データがない中で最初の仮説を構築する方法論としては、右に出るものはない考え方ですよね。

実際に私も外資系企業の面談で、このような問題を出された時が何度もあります!(2回くらいかな?)

こういう問題を英語で考えられるようになったら、もう思考方法としてはパーフェクト、ですね〜。

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