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【Starlight Destiny#40】ちーちゃんと老人会旅行と私たちの思い出

ドンパン集まり仲間も日に日に病院に入院や亡くなったりして人数も
少なくなったので知らないうちに集まりが終わっていた
あの頃が懐かしいな~。お小遣いもらえたし(笑)
ちーちゃんもさみしそうだった
ある日、ちーちゃんが
老人会会長に就任した

家から数十分にある小さな旅行会社に日帰り旅行のパンフを依頼し
みんなを召集して、ドンパン集まりから、旅行に出かける集まりとなる
観光バスは老人とその家族まで行けることになっていたので
父が自営業やっている関係、どこも行くことができなかった私たちには
パラダイスだった。観光バスも我が家に来てくれるのである。

一番最初に行ったのが草津温泉だった
バスに数時間乗り、途中インターチェンジによって、お土産見たりする
時間が初めての経験でわくわくしたものである
温泉地の独特な香りと風情溢れた建物に刺激を受けてドキドキもした

お夕飯の時に大広間に呼ばれた。他の宿泊客の団体さんも一緒だった
わ~にぎやかですごいな~と叫んでしまった
大皿にたくさんのお刺身やてんぷらが並んでいた。

隣の団体からの歌声や皆さんが話すがやがやした雰囲気が
大好きになった
ちーちゃんが最初にマイクで集まった皆さんに挨拶するときに
周りの人達が正座して聞いていた
戦争を経験した人たちにとって、ちーちゃんは本当に尊敬できる人なんだなと改めて驚いた
初めてお土産を買うことにした留守番している父へ
ペナントという壁に貼る飾りとキーホルダーを姉弟で買った
二番目は箱根・三番目は日光だったがそれ以降はいけなくなってしまった。
そう私が中学に入ったためみんなであきらめることになったからである。

何十年かして父の部屋に私たちが購入したペナントがわからないように
壁に貼ってある自分が描いた油絵の裏側に隠すように貼ってあった

あげたときにあまりうれしそうにしてなかったけど、
本当はうれしかったのかなと
かなり古ぼけたものだったが
あの頃の思い出が一気に頭の中を駆け巡り
涙した

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