こぼれゆく
手からこぼれないように
閉じ込めて
安心した
安心して眠ったら
そこにはもう
何もいなかった
閉じ込めても
消えてしまうなら
手から自由に
こぼれ落ちたほうが
何か感じたかもしれない
そのほうが
よっぽどよかった
あとがき
手に入れようとしたものを守るために閉じ込めることの無意味さと、自由にさせることの価値
人それぞれ当てはまる内容が違う詩になります。
私は、「自己防衛」でしょうか。
自己を守りすぎて、人と触れ合うことをしない時期に満足していましたが、今は少しずつ人とふれあって良い時間を過ごせています。
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