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蕎麦つゆが醤油100%。

◾️ベトナムでの食生活
・私の食生活は自炊が中心となる。しかし、週末はスポーツを楽しむ時間が多いため外食する機会も増える。
・近所の日本食ならここ、中心地であればここの味噌ラーメン等と自分の行きつけが増えてくるものだ。

◾️日本の食文化をベトナムへ。
・日系の飲食店でもオーナーがベトナム人であるお店がそこそこある。オーナーの中には日本で暮らした経験があり、日本の食文化をベトナムに広めるため日々を励まれる。
・ベトナム人オーナーの飲食店の味はピンキリで、とてもじゃないけど食べられない「なんちゃって日本食」もあったりするのだが、最近では美味しくないお店を見つける事が難しいくらい全体的なレベルは上がっている。

◾️淘汰される飲食店。
・随分と昔の話になるが、ハノイの日本食屋に入り蕎麦を注文した。蕎麦はそこそこ食べられたのだが、如何せん蕎麦つゆが冗談ではなく「醤油100%」なのだ。
・私はもちろん食べ切る事が出来ず残してお店を後にするのだが、その後「醤油100%」の理由を考えずにはいられなかった。「オーナーは日本食が好きだが、日本で暮らしたり、日本食を食べる経験がないもしくは少なかった。蕎麦つゆは醤油の色と似ている、と言うことから『醤油でいこう』と言う結論に達した」と察している。
・余談だが、以前ベトナムに出張する日本人と打合わせを終え、昼食の時間帯だったこともあり、いくつかのチョイスを選んで頂き彼はイタリア料理を選択した。私は「ベトナムに来られて候補にあるベトナム料理をなぜ選ばなかったのか」と尋ねた。
・すると彼は「この国の食事以外のものを食べれば、この国のレベルが分かるから」と返した。
・先程の「蕎麦つゆが醤油100%」のような日本食はそのうち消えて無くなっていくが、異国の地で生き残る外国料理は様々な面でレベルが高くないとコンスタントに人々が訪れ長く商売を続ける事は難しいだろう。
・日本を拠点に海外を飛び回るビジネスマンから私は興味深く貴重なモノの見方をご教示頂いた。




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