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自分の命と引換えるレース。

■ベトナムでの自殺者は年間4万人。
・最近のベトナムNEWS(2023年12月1日付)、「うつ病は世界で年間147.7兆円の生産性と120億日の労働日数の損失、ベトナムでは4万人が自殺」。
・11月30日にホーチミン市でベルギー・ルクセンブルク商工会議所とベルギー大使館は、「『国際基準の応用からベトナムでの実践へ』会議で労働者の精神健康ケアについての議論が行われた」。

■1400万人が精神疾患を患う。
・世界保健機関(WHO)ベトナム事務所のデータより、「ベトナム人口の最大14.1%約1400万人が精神疾患を患い、うつ病の割合は人口の2.47%」とある。毎年4万人のベトナム人がうつ病で自殺しており、死亡者数は交通事故の4倍となる。
・42%の労働者は「定期的にストレスを経験」、22%が「個人生活と家庭が仕事上のストレスの主な原因」とあり、また家庭に子供がいる従業員の約40%「仕事と生活の両方で高いストレスレベルを経験」と報告される。
・専門家は、「労働者の精神健康が個人の幸福と効率的な活動の基盤であり、精神的な回復力は組織の持続可能な発展と従業員の幸福にとって重要な要素である」とし、職場での精神健康のリスクを予防・保護し、向上させるための効果的な対策を取ることが必要であると助言した。

■ストレスのない人はいない。
・「人は生きていること自体がストレス」、という言葉を聞いた事あるが、世界中の誰もが何かしらのストレスを抱えながら日々暮している。私はベトナムに暮らし始めた当初、ベトナム人男性の『ハゲ率(読まれる方に的確に簡潔にお伝えするためこの言葉を使わせてもらう事ご承知おき頂きたい)』が非常に低いという事実に気が付く。日本では『若ハゲ』という言葉があるが、ベトナムで若くしてハゲている人が少ないのだ。
・私はこの事実から日本人が日本で暮らし働くストレスと比べたら、ベトナムではそのストレスの強弱、種類等が異なるのだろう、と考えていた。しかし、ベトナムの発展するスピードは凄まじく速く、日本ではバー携帯電話から折畳そしてスマホへの移行期間はある程度あった、しかしベトナムには折畳携帯電話はなく、バー携帯から一気にスマホへ移行するほど経済発展、ビジネス活動は猛スピードなのだ。
・上述の私の考察は今は昔、現在では多くのベトナム人は仕事に追われ、時間に追いかけられている現状が本報道の数字に影響を与えているだろう。以前私の『note(2023年10月25日付)/豊かさと引換えに笑顔は薄れるか』でも書いたが、『エコノミック病』になる過程も状態も本人の捉え方次第でプラスに変えていける事を願っている。
・自分の命と引換えに成すべき事があるはずがない、たとえあったとしても私はそんなレースからは離れる努力をし、与えられた時間と命を全うできるような生き方を模索し少しづつでも良いから前に進めるよう心がけたい。

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