初めて終電を逃したので妄想で2時間歩いた話
こんばんは、ノンフィクション作家(嘘)斎藤(偽名)です。
トイレから戻ると終電3分前、駅まで走ったとしても5分はかかり、間に合う見込みはほとんどない。椎名林檎の丸の内サディスティックの歌詞に
終電で帰るってば、池袋
とあるが、歌詞の登場人物も西武池袋線で帰りたいと思っていたのかもしれない。
Googleマップで自宅までの距離を見てみると約2時間、歩けない距離ではなく、徒歩で帰宅という選択肢が浮かんだ。
しかし、問題が1つある。
それは自分が方向音痴であるという事だ。映画を見終わった後、出口が分からなくなるほどの方向音痴であるワイ。最短ルートは大きな通りばかりではなく、同じような建物が並ぶ住宅街のなか、迷わず進むことは可能なのだろうか?
ネカフェで始発まで過ごそうかと考えて検索をしたが近くには無く、歩くことに決めた。
君は、道を失っても、迷うことはできないのだ。
と安部公房も言っていた気がするので、たぶん、大丈夫だろう。
風が吹き、気温は約5℃だが、気圧が数百GPaにならない限り炭素質水素化硫黄も超伝導状態にならないので、おそらくワイも風邪はひかないだろう。
少し歩くと餃子屋の明かりがついていた。この時間にやっているということはお持ち帰り販売でもしているのだろうかなどと考えながら歩いた。(ちなみに餃子の雪松はやりらふぃーで有名な田奈にもある。)
出典:https://www.yukimatsugyoza.com/
歩いてみると、とにかく寒い。コンビニを見つけるたびに、中に入り温まりつつ、Wi-Fiを使い、道のりを確認する。もちろん何も買わない。
どれほど歩いただろうか?(2時間)
どこまでも続く暗闇の住宅街に突如として見覚えのある道を見つけた。
途中、道に迷い1時間程度余分にかかったような感覚だったが、時計を見ると2時間と少ししか経っていなかった。
注意 このお話は全てフィクションです。実際は車で送ってもらいました。
参考文献
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784101121147
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