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わたしのなかの”あふれ”が言葉になり、その言葉たちが繋がって、詩になりました。
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2023年10月の記事一覧

砂糖菓子 | 写真・詩

砂糖菓子 | 写真・詩

誰かを想う気持ちは

まるで砂糖菓子のように

手で触れただけで

ほろほろ崩れて落ちてゆく

人に優しくできない

自分を許せなくて

1人こっそりと涙を溢した

もう風も幾分冷たくなったね

もうあの頃には

戻りたくても戻れないんだね

金木犀の匂いが大好きだった

優しく儚い

お伽話の様な

愛しいあの頃には

ひとりぼっちの街灯は | 写真・詩

ひとりぼっちの街灯は | 写真・詩

ひとりぼっちの街灯は
不思議な海と空の青色を背景に
今日も辺りをそっと照らす

ひとりぼっちの街灯は
そこから何処かへ行くことは
決してできないけれど
その明るさと容姿に
惹かれた人が集まってきては
綺麗、素敵ね、
なんて言葉をそっと届ける

ひとりぼっちの街灯は
言葉を発することは
決してできないけれど
後ろから澄んだ波の音が
ざぶん、ざぶん、
とバックミュージックのように
鳴り響いていて
今日

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この星で生きるわたしたちは | 写真・詩

この星で生きるわたしたちは | 写真・詩

さようなら 私の感情
どうしようかと悩んだそれは
貴方を想うことで
まるで泡沫 消えていきました

ありがとう 私の感情
そう君らのおかげで
今この星から消え入りそうな
誰かの痛みと嘆きの声に
気づく事が できました

ねぇどうしてどうしてと
止まらぬ不安悲しみに
沈んでいたあの頃
ほら あの頃のわたし
見ていますか
今は彼らと こんなにも仲良しです

悩んで悩んで悩んだ先
辛くて辛くてやっと開い

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