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たけのこに含まれる栄養素について

こんにちは、SAHARAです。

春真っ盛りですが、旬のたけのこはもう召し上がられたでしょうか?

たけのこはかつて、栄養学的には注目に値するものはなく、香りや歯ごたえを楽しむだけの食材という扱いをされていた時期があったそうです。
実際、ほかの野菜と比べると、たけのこはカロリーも低くビタミン類もそれほど…多くはありません…。(小声)

もちろん、たけのこはその美味しさを味わうだけでも価値はあるけれど…!

なんだか悲しいのでたけのこについて詳しく調べてみました。
すると、たけのこには健康に非常に役立つ栄養価が含まれていることがわかったので、みなさんと共有したいと思います!


1.食物繊維

食物繊維とは、人の消化酵素で消化することのできない物質で、小腸で吸収されずに大腸まで達する食品成分です。

食物繊維には水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」があり、たけのこに含まれる食物繊維は「不溶性食物繊維」。

「不溶性食物繊維」には、便秘の予防はもちろん、腸内の環境を整える善玉菌のエサとなってこれらの菌を増やす整腸作用などもあります。 

たけのこには、なんとキャベツの約1.8倍、レタスの約3.3倍もの食物繊維が含まれています


2.カリウム

たけのこは野菜の中でも、カリウムの含有量がトップクラスです。
カリウムは、細胞内液の浸透圧を調節し、体内の水分バランスを維持する重要な役割を担っています。
神経の興奮性や筋肉の収縮にも関与しており、運動機能をサポートする働きも持ち合わせているそうです。

さらに、体液のpHバランスを保ちナトリウムを排泄する作用を持つため、塩分の摂り過ぎを調節する効果も期待できます。
食塩の摂り過ぎによるむくみや夏場の疲労感の改善にも役立ち、健康的な生活を維持するために欠かせないミネラルと言えるでしょう。


3.チロシン

ゆでたけのこを切ると、内部に白い粒々がついていることがあります。
それこそがチロシンで、たけのこが持つとても重要な栄養素です。

節の間にある白い粒がチロシンです
知らなかったら一粒残らず洗い流してました…

チロシンはアミノ酸の一種で、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の原料になる栄養素です。

ドーパミンは脳や神経の活動を活発にし、

  • 意欲

  • 集中力

  • 快楽

  • 幸福感

などを高める働きを持つ神経伝達物質です。

「生きる意欲を作るホルモン」と呼ばれることもあるドーパミンは、ストレス緩和やうつ病の改善にも繋がる重要な役割を担っています。

そんな神経伝達物質の原料になるチロシン、積極的に摂取したいですよね。なので、もしこの白い粒々を見つけても、洗い流さず食べてください^^

さて、上記3つがたけのこが持つ特筆すべき栄養成分です。

その中でも、注目すべきはチロシンだと思いました。

五月病という言葉もあるように、四月〜五月は新生活への適応やゴールデンウィーク明けの環境変化にともない、疲れがたまる方も多いと思います。
たけのこは、そんなときにもぴったりの食材だと思いませんか?

食物繊維による腸内環境改善やカリウムによる疲労感の改善、そして、チロシンによるストレス緩和など、たけのこはまさに自然が生んだ健康薬。

春の訪れとともに健やかな毎日を歩んでいくために、生命力あふれる美味しさで心身を満たしていけたらいいですね♬


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