ちょっと情けない話

ちょっと、聞いてくれますか？こないだ起きた、ちょっと情けない話。

先日、都電に乗っていたんです。都電なんて、普段めったに使わないものだから、勝手がわからないなーなんてそわそわしながら乗って。

あぁ、料金は一律前払いなのね、降りる時はボタン押すのね、まぁだいたいバスと同じかぁ、違うのは座席が前向きじゃなくて電車みたいに横向きになってることくらいかなぁ。なんて思いながら、空いていた席に座って揺られて。

どうやら混む時間帯だったようで、わたしが乗ってから、次から次へと人が乗ってきて大混雑になりました。こんなに人が乗るんだなぁ、みんなの足なんだなぁ、なんて社会科見学的なノリで感想を抱いていたら、次の駅のアナウンス。わたしが降りるところだ、と思って、ボタンをぽち。

到着。さて、降りるか、、と思ったら、出口がめちゃくちゃ遠い。そうか。わたし、入口に近い席に座ったから、出口が遠いんだ。
そして、めちゃくちゃ混んでいる。ぎゅうぎゅう。あれ、全然出口にたどり着かない、あれ、あれ、す、すみませぇん、、！

プシュー。がちゃん。

なんと、降りれなかったのです。
そんなことあります！？！？ダサすぎません！？！？
ぎゅうぎゅうのなか、す、すみませぇんと言いながらなんとか出口に近づいて、目の前でドアを閉められる切なさ。

わたしたぶん、少し舐めていたのです。あぁ、だいたいバスと同じだ、と。降りる人はもういないですかー？的な確認があってからドアは閉まるものだ、と。
ただそこはやっぱり、電車なんですよね。有無を言わさず、ぷしゅー。たぶん、運転手さんの立場からすると、ぎゅうぎゅうすぎて出口のドア付近がミラーとかで見えなかったのかな、もしくは、わたしの前に何人か降りてたから、それで降りる人は全員降りたと思ったのかな、と。なんでわたしが運転手さんの言い訳をしているのかわかりませんが。

とにもかくにも、「待ってくだサァイ！！わたしまだ降りてません！！」の一言(二言か)も言えず、降りれずに静かに一駅を過ごしました。なんとも情けない。意外に、言えないものですね。

次の駅で無事降りれましたが(なんせ出口の目の前に立っているので)、ここで気付くんです。料金が、一律前払いだと。ここは、電車と違うんだ、、、。一駅戻るだけなのに、もう一回、同額支払うんだ、、、。

電車とバスの融合体、都電の存在に、翻弄されたのでした。

Sae