逃げるか!戦うか!さぁどっちにする?
ナマステ(ー人ー)
バリ島からこんにちは。メディテーションヒーラー、さっちゃんです。
私たちの脳は極度のストレス状態になると
逃走闘争という反応を引き起こします。
この状態になると、高度な思考はストップし、
逃げるか戦うか
というOnかOffかという選択しかできなくなるのです。
これは、野生動物に元々備わっている
生命を維持するための本能です。
例えば小鹿の目の前にライオンが現れた時
小鹿は瞬時に戦うのか逃げるのかを判断します。
無理だー!と思えば全速力で逃げます!
それは、動物だけではなくて
私たち人間もそういう状態に陥る
と言う事を覚えておいてください。
この症状が出る時は極度の不安・恐怖状態にあります。
そんな時はとっさに考えることができなくなり
普段では決してとる事のないような行動をとってしまいます。
例えば・・・
●海外で知らない人について行って殺されてしまう
●上司に罵倒された恨みで殺してしまう
そういう事件がよく起きますよね。
その事件を見た人たちは、
●知らない人にそんなに簡単についていくなんて
とか
●殺す前に何か解決方法はなかったのか
と批判をするでしょう。
でも実際のところは自分が経験したわけではないので
どれほどの状況だったか他の人にはわからないですよね?
海外での殺害事件に関していえば
同じ海外に住んでいる私が思うのは、
きっと本人的にはとても危機的な状況だと
感じていたのだと思います。
例えば、予定していたお迎えの人が来なかった
周りには怖い人しかいない
言葉も話せない
あああ・・・どうしたらいいんだ!!!
って困っている時に誰かに声をかけられたり
ましてやカタコトでも日本語で話しかけられたら
彼女にとってはまるで神の手が差し伸べられたと
思えるほどだったのではないかと思います。
例えば自分の家の近くの駅で、
家まで案内しますからタクシーに乗りませんか?
と声をかけられてついていく人はいないでしょう。
それは自分の脳が冷静に判断できるからです。
でも、右も左もわからない状況で、
英語や現地の言葉も話せない中で、
「こんにちは~。日本人ですか?」って
日本語で話しかけられたら、
一瞬でも「あっ!日本語が話せる人だ!」
って氣を許してしまうのが人間の本能的な反応です。
その人が、じゃあホテルまで案内しますよ、
って言われたら一緒にタクシーに乗ってしまうと思いませんか?
私は乗らない!!
って言いきった人、本当にそう言い切れますか?
オレオレ詐欺の被害にあった人のほとんどは
「自分は詐欺に引っかからない自信がある」
と言った人でした。
じゃあどうするべきか?
私は普段から冷静になる練習をしておくべきだと思います。
瞑想家はどんな時でも自分を冷静に
見ることができます。
普段からその訓練をしている人と
そうではない人との違いは歴然です。
どうしたらその逃走闘争反応状態を
消滅できるのかを知っているからです。
自分にそんな危機的状況がないと思っているあなた
これは決して他人事なんかではありません。
私たちが強いストレスを感じた時
私たちの脳はこの逃走闘争反応状態になります。
これが何回も何回も重なり、
心の病気になります。
うつ病や様々な心の病気を患っている方は
日々の強いストレスにより脳が常に闘争状態で
極度の緊張・不安状態が続いたことが原因の
一つにあります。
ストレスは自分の知らないところで
かかっている事があるんです。