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【毎日投稿#188】名作映画「バットマン」を見た。スーパーヒーローは苦悩があってこそ視聴者に共感される!

華やかなヒーローが、悪事を働くヴィランを討つ。

そんな勧善懲悪の物語は、楽しむ側にシンプルな爽快感を与えてくれます。

製作者にとって問題なのは、ヒーローがヴィランに勝つのが確定してるとして、その過程を一体どのようにして構成していくか。

ヒーロー物というのはありふれたテーマであるゆえに、作る側にとってはある意味もっとも面白くするのが難しいジャンルかも。


どうも、田村サブロウです。

今日は連続10日目の映画観賞。

私が今回見た映画は、「バットマン」です!

リターンズでもなく、ダークナイトでもなく、ビギンズでもなく。

1作目の、ティム・バートンが監督している作品の、バットマンです!

悪が栄える犯罪都市ゴッサム・シティーに姿を表す、ダークな雰囲気を醸し出すヒーロー、バットマンを描くお話です。

Save the Catの法則」では、こういう「超人的な力を持つヒーローが平凡な人間社会に直面する」話を【スーパーヒーロー】と分類しています。


ちなみに「バットマン」は、私が初めて自費で購入した映画DVDでもあります。

ゆえにもう何度も見た経験があるわけですが、あらためて研究題材として観賞した発見を挙げていくと。


まず、視点の使い方に工夫を感じたのが一点。

今回の主人公はスーパーヒーローであるがゆえに、映画開始からいきなり主人公に視聴者が共感するのは難しい。

そこでまず、主人公の活躍に驚く悪人のモブキャラに視点を当てているのです。

コウモリのコスチュームに扮して悪人を私刑するバットマンは、普通に考えれば異常者です。悪人を成敗するのは警察の仕事ですから。

そんなバットマンに驚き、そして怯える悪人側の気持ちについては視聴者は共感できる。なにせ同じ立場なら自分でも驚くから。


私の浅い経験上、あらゆる創作物でカメラ目線となる人物は「読者や視聴者に共感してもらえるか」を基準に選ばれています。

ゆえに、たとえ主人公であろと主演だろうと、楽しむ側に共感してもらえないなら視点人物にはならないのです。「バットマン」でも例外にあらず。


他の発見を挙げると、主人公であるバットマンに視聴者を共感させる工夫が張り巡らせられているのが面白い。

コミュ障なせいで主人公が「自分がバットマンだ」と恋人にうまく説明できなくて苦労したり、親同然に世話になってる執事を大事にしたり。

バットマンに扮したまま恋人を助けたはいいものの、正体を明かしてないがゆえに恋人から「あなたも異常者」と遠回しに言われるバットマンには哀愁を感じます。

特別な存在でいることは、苦悩と隣合わせなのです。

苦悩こそが、ヒーローに視聴者が共感する核となる。


逆に、思いっきり共感できないのは敵のジョーカー。

敵キャラについては共感できないぐらいでちょうどいいですね。

ヒーローが倒す、共感できない悪の異常者。

ジャック・ニコルソン演じるジョーカーはそんな異常性を、ときに凶悪に、ときにユーモラスに表現しきっていました。いやぁ、すごい。

悪役にとって共感できないというのは褒め言葉になりえる。


とりあえず、こんな所ですね。

映画鑑賞10日目、「バットマン」、観賞完了。

ここまでいろいろな映画を見てきましたが、ぼちぼち次で一区切りがつきそうです。手持ちの映画DVDが次で最後なので。

今までの映画鑑賞経験を、これからどんな風に自分の創作に役立てようか。


本日はここまで。
これにて御免!

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