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【毎日投稿#183】名作映画「アマデウス」を見た。凡人の天才への嫉妬を描く!

人を妬まぬ者は運がいいだけだ
出会ったことがないだけだ
神々の寵愛を一身に受けた者に
(※鬼滅の刃のキャラクター・黒死牟の台詞)

この世に天才が実在するとして、あなたは会いたいと思いますか?

ノウハウの蓄積も無く、目に見える努力も無く、天賦の才だけで恐るべき結果を出す神の申し子のような人に。

私ですか?

そうですね、私ならその天才が人格者なら会ってみたいですね。

鬼滅の刃に出てくる継国縁壱のような人格者なら会いたい。

はじめの一歩のブライアン・ホークみたいな性格最悪のゲス野郎はイヤ。


どうも、田村サブロウです。

名作映画、5日連続で観ました。

今日見た映画の題名は「アマデウス」。

モーツァルトという音楽の天才の生涯を、サリエリという一人の凡才の目線で描いたお話です。

モーツァルトは知ってるけどサリエリは知らない、という方は多いんじゃないでしょうか? かくいう私はそうでした。


Save The Catの法則」では、こういう「負け犬のはずのバカが体制や組織に反逆して勝つ」話を【バカの勝利】と分類しています。

え? バカが誰だって?

映画の中のモーツァルトですよ。

この映画ではモーツァルトを、「バカと天才は紙一重」の路線で思いっきりカオスに動かしてます!


視点人物となっているサリエリは常識人であり、それでいて音楽での大成功を求める夢追い人。

そんな彼がモーツァルトに嫉妬して迷走する姿は、かわいそうで思わず共感しちゃいましたね。

一方、モーツァルトの方はというと……。

・かん高い声を上げて、女と転げ回りながら遊ぶ
・👆の遊びに夢中になるあまり、待ち合わせの時間を守らない
・自分の才能に自信を持つあまり、他の音楽家を嘲り笑う
・ウンコやらオナラやらケツやら下品な言い回しを喜々として使う

おーまいが。

気に食わねぇ~。

ここまで品性に欠けている礼儀の無いバカでは、とても好きにはなれそうもない。実際、私も引きました。

だけど、モーツァルトは許されてしまう。

誰もが知る「音楽の大天才」であるがゆえに!

彼の大きすぎる才能が、人々に目をそらすことを許しはしない!


同じ時代に生まれてしまった音楽家のサリエリとしては、かーなーり、辛いでしょうな~。

冒頭で話した鬼滅の刃の黒死牟のように、嫉妬の炎が燃え盛っていました。


この作品を今後の私の創作に活かすなら、天才と嫉妬の描写ですな。

まず、天才の描写。特に印象に残った台詞がありました。👇

 仰天した。とても信じられなかった。
 曲想が浮かぶまま書いたオリジナルが、どこにも書き直しがない。一箇所も!
 書く前に完成しているのだ。頭の中で曲が。
 どのページもすべて写したように整っている
(※「アマデウス」の字幕より抜粋)

頭の中で作品が出来ている。

この言葉を天才が本当に実現したらこうなる、という例を見ることができました。いやー、すごい。


サリエリの嫉妬がどのように育っていくかも興味深かったですね。

サリエリは音楽の知識を持つがゆえに、モーツァルトのものすごさがわかるものだから、鬱屈した思いがどんどん溜まっていく。

しかも、モーツァルト本人は品性のかけらもない下品で下劣な人。そんな人になぜ神は天性の才能を与えてしまったのか!?

一見だらしのない人。なのに、才能は神がかっている。

この対比を持つ人が、自分の努力をやすやすと越えていくからこそ、サリエリは嫉妬したんでしょうね。

もしモーツァルトが清廉潔白な人格者だったら嫉妬しなかったでしょうし。


さて、本日の毎日投稿は少々トラブりましたが。

映画「アマデウス」も視聴完了です。

今日までの連続映画観賞で、私はあえて自分の目指す作品とは傾向が遠そうなものから観ています。

見聞を深めるために。
未知より既知のほうが強いから。


バッドエンド系の話は私が目指すものから遠い作品の典型ですね。

たとえ名作であっても、この系統の話は悪い例として学びます。私が目指すのはグッドエンドなので。


そろそろ手持ちの映画DVDも、ぼちぼちバッドエンドよりグッドエンド寄りな作品が残ってきたかな?

本日はここまで。
これにて御免!



追記。

ここまで書いた情報の限りでは、モーツァルトが調子に乗ったヒドイやつに見えてしまうかもしれませんが。

映画の序盤・中盤まではともかく、終盤に近づいていくとモーツァルトの人間性に対してガラリと印象が変わりました。

自分の音楽がはじめて酷評されたことをきっかけに、ライバルであるサリエリの音楽を聞いてすばらしいと感銘を受けたり。

父の死をきっかけに、悲しみを叫ぶかのごとく墓からよみがえる亡霊の曲を作り上げたり。

挫折ってヒトを変えますね、ホント。

サリエリの嫉妬のみならず、モーツァルトの人間性の変化も映画「アマデウス」では見逃せませんょ!

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