見出し画像

挨拶してなんになる?

挨拶は基本的なマナーであると言われますが、最近は挨拶する人も少なくなっていると感じるのですが、皆さんはどのように感じますか?

挨拶は大事だと言われているのは知っているが挨拶なんてして何になるの?
挨拶が大事なんて昔の人が言うことだ。

と思う方もいらっしゃると思います。

しかし、挨拶をする人と挨拶をしない人とでは、仕事や人生において大きな差が生じます。

挨拶は自分自身だけでなく周りの人もポジティブな方向に変えてしまう、とても大きな影響をもつものなんです。

挨拶を積極的に行うことで…

挨拶は様々な効果がある、例えば…

コミュニケーションが円滑になる、周りからの印象が変わる(親しみやすい)、仕事がスムーズになる、情報が得られやすくなる…などなど
他にも非常に多くのメリットがあります。

反面、挨拶を行わないことにより、仕事や日常生活の中で基本的な問題が生じます。その一つが”相手からの印象が悪くなる”ということです。

挨拶は印象を大きく変える(人の感性)


先日、社内でこのようなやり取り
を目にしました。
出勤後すぐの朝礼後のやりとりです。
上司のAさんは部下の職員Bさんに対して、前日に行われた会議であがっていた資料作成の進捗についてか確認していました。

出勤して直後の朝礼あとに…

Aさんは決して威圧的な態度などではなく、淡々とBさんに話しかけていました。しかし、Bさんの表情はどこか浮かない表情で困ったようにすら見えました。

私がBさんに話しかけると、Bさんは…
「Aさんはいつも急に仕事のことを言ってくるんですけど、実は結構プレッシャーなんです。悪い人ではないですし、細かく確認してくださるのもありがたいんですが…なんか緊張してしまうんです。スピード感が合わないというか…」

細かい内容は割愛しますが、私はBさんに対して、Aさんとの今までのことや普段のやり取りについて確認していくと「素っ気なく感じる」「実はちょっと怖い」という言葉が出てきました。

上司のAさんは、他の職員からも特別に「怖い」や「威圧的」という話が上がる人ではありません。むしろ、時間内に淡々とタスクをこなしていくタイプで、良くも悪くもあまり目立たない職員です。

Bさん以外の周りの職員にAさんの印象を聞いていくと、多くの人がBさんと同じように「淡々と仕事をしている」であったり「寡黙な人」という話がでてきました。

このケースは「挨拶の重要性」について様々な面で考えさせられる貴重な機会となりました。

今回はこのケースを通して”挨拶の有無がどのような影響をもたらすのか”ということについてご紹介したいと思います。

挨拶の隠れた効果

挨拶は単なる言葉ではなく「私はここにいて、あなたの存在を認めています」というメッセージを与えることが出来ます。

挨拶は”単なる言葉”ではない

挨拶はコミュニケーションの第一歩である「互いの存在を認識する」という段階をつくることができるんです。

当たり前すぎることなので忘れてしまいがちですが、コミュニケーションの第一歩は相手の存在を互いに認識することから始まります。

この一歩があるかないかコミュニケーションの質は大きく異なるものになります。

以下のような場面で考えてみましょう。

【パターン1】

用件に入る前に挨拶がある上司

【パターン2】

急に現れて用件を伝える上司

あなたがもし部下のBさんなら、どちらの方が話しやすいと感じるでしょうか…パターン1と答える人が大半だと思います。

これは極端な例ですが、
このように相手の存在を認識し合うというコミュニケーションがあるかないかは、印象が変わり、コミュニケーションの質に大きく影響するんです。

実際の場面でも「急に用件だけ言われて、いい気がしなかった」という思いをした方もいるのではないでしょうか。

会話はキャッチボールだと言われますが、キャッチボールに例えるとより分かりやすいかもしれません。

相手が準備をしていないのに、急にボールを投げるとどうなるでしょうか。
当然キャッチすることが難しくなりますよね。
逆に、一声かけて開始することで、互いに準備が出来てキャッチボールがしやすくなりますよね。

会話はキャッチボール
【会話をはじめる前も重要】

挨拶する人は印象が良い

挨拶をする人は印象が良いというのはイメージしやすいと思います。
今回のケースでも、挨拶をしないAさんは、Bさんから「素っ気ない」「淡々としている」という印象を持たれていましたよね。
この言葉が示すのは良い印象というよりもマイナスな印象に取れますよね。

「挨拶をしない人」と「挨拶をする人」
繰り返すことで印象が変わる

挨拶をする人はなぜ印象が良いのか、
挨拶には「私はあなたとコミュニケーションを取りたいと思っています」という隠れたメッセージを送ることができて、それを見ている相手からも周りからも「コミュニケーションにおいてオープンな人なんだ」と思わせることができるからなんです。

いつも挨拶してくれる=話しやすそう

誰からも話しかけられたくないという雰囲気の人と、誰とでも話ができますよという雰囲気をもっている人では、どちらの人の印象が良いかは明らかですよね。

挨拶を積極的に行う人は”親しみやすい”という、良い印象を与えることができるんです。

人との距離が縮まる

挨拶には「あなたのことを大切にしています」というメッセージを送ることができます。

「あの人はいつも自分に挨拶をしてくれる」と良い印象を持った経験がある人は多いのではないでしょうか。

特別に要件がなくても「〇〇さんおはよう」と自分に対して挨拶をしてくれる人は「自分のことを見てくれている」「自分のことを知ってくれている」という印象を持つからなんです。

いつも挨拶してくれる人には
「認められている」という印象を持つ

人は認められるということに対して喜びや快を感じる生き物です。

いつも挨拶をしてくれるだけで「自分のことを認めてくれている」という喜びを感じ、信頼が生まれてその人との距離が縮むという効果があります。

逆に、挨拶すらしたことのない人には話しかけにくく、距離を感じてしまいますよね。

このように、挨拶をすることで人との距離が縮まるという効果があります。

挨拶ができるということだけで希少

最近では、SNSの普及やコロナ過による直接的なコミュニケーションの減少により、挨拶を交わすことが減少しています。

昔からコミュニケーションの重要性はいたるところで取り上げられてきましたが、近年では様々な状況からコミュニケーションが多様化し、以前に増してコミュニケーションの複雑化が言われています。

そんな現状だからこそ、まずはコミュニケーションの基本となる”挨拶”に力をいれること、挨拶という基本を繰り返し積極的に行うことが大事なのではないかと思います。

挨拶は誰にでもすぐに始められることであり、挨拶する人が減っているからこそ、挨拶がしっかりできるというだけでも希少なことなんです。

挨拶という基本を繰り返すと…

今回はA上司と部下であるB職員のケースを用いて挨拶の重要性をご紹介しました。

もしA上司がこの基本的な挨拶について普段から繰り返し積極的に行っていれば、B職員からの印象も良く、B職員との距離も縮まり、周りの職員からも「親しみやすく信頼される」という結果に繋がっていたかもしれません。

仕事ができることはいいことですが、土台となる基本的なことが出来ていなければ周りからの印象に誤解が生じ、その結果がいずれ自分自身に思わぬ形で返ってくるのではないでしょうか。

挨拶をはじめればすぐに状況が変わるということではありませんが、人の印象は普段の習慣から生まれるものなので、基本となる”挨拶”を繰り返し行うことをおすすめします。

この挨拶という基本かつ些細な数秒の繰り返しがいずれ大きな影響を生じさせ、あなたの人生や仕事に様々な可能性をもたらすのではないかと思います。

貴重なお時間を割いて最後までご覧いただきありがとうございました。
この投稿を見てくださった一人でも多くの方の何かになれたら幸いです。

【ヘッダー画像】クリエイター”ふうこ”さん

水面の波は少しの刺激で現れます。どんな些細なことでも繰り返し行うことで、いずれその波は大きな影響になるかもしれません。

いつも素敵な画像をありがとうございます。

今後ともよろしくお願いします。

sabukurocha(サブクロチャー)


この記事が参加している募集

#はじめての仕事

4,051件

#仕事について話そう

109,984件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?