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【書籍:イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」】やるべきことを考えるために必要なスキル

読むきっかけ

以前書いた記事にあるように、私はオンライン心理カウンセラーの資格を取得しました。↓

その講座の中で紹介されていた書籍の一つがこれです。
タイトルだけを見ても意味が分からず、でも気になったので読んでみました。
重要だと思ったところをまとめましたので、是非読んでいってください。
少しでも参考になればと思います😊↓

内容の一部抜粋(筆者編)

issue の定義(A∧B)

A) a matter that is in dispute between two or more parties
2つ以上の集団の間で決着のついていない問題
B) a vital or unsettled matter
根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題
➡今、答えを出さなければならないこと(ただし、主語によって変わる)

イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」

よいイシューの3条件

1 本質的な選択肢である
:よいイシューはすべからく、それに答えが出るとそこから先の検討方向性に大きく影響を与えるものだ。

2 深い仮説がある
:よいイシューは深い仮説がある。
「常識を覆すような洞察」があったり、「新しい構造」で世の中を説明したりしている。
こうすると、検証できれば価値を生むことを誰もが納得できる

3 答えを出せる
きっちりと答えを「出せる」ものでなければならない。
「重要であっても答えを出せない問題」というのは世の中にいくらでもあるのだ。

イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」

よいイシューの見極め

「実際にインパクトがあるか」「説得力あるかたちで検証できるか」「想定する受け手にそれを伝えられるか」という判断が必要となり、ここにはある程度の経験と「見立てる力」が必要になる。

こうした場合には、何人かの頼りになる相談相手に確認するのが手っ取り早い。「知恵袋的な人」をもてるかどうかが、突出した人とそうでない人の顕著な差を生むのだ。

通常、どんなイシューであろうと、分析・検証方法はいくつもあるし、 どれかが絶対的に優れているということもさほどない。自分より簡単で時間のかからないアプローチがあれば、 当然それでやるべきだ。

イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」

「悩む」と「考える」

・「悩む」
=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること。
・「考える」
=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること。

「悩む」と「考える」の違いを意識することは、知的生産に関わる人にとってはとても重要だ。
ビジネス研究ですべきは「考える」ことであり、
あくまで「答えが出る」という前提に立っていなければならない。

イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」

生産性の高い人のアプローチ

・生産性とは

生産性=アウトプット(バリューのある仕事)/インプット
   =成果/投下した労力・時間
価値あるアウトプットが生まれれば良い。根性に逃げない。

イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」

・アプローチ方法

1.イシュードリブン
今本当に答えを出すべき問題=「イシュー」を見極める。
強引にでも具体的な仮説を立てる。
・理由
①イシューに答えを出す
:そもそも、具体的にスタンスをとって仮説に落とし込まないと、答えを出し得るレベルのイシューにすることができない。
②必要な情報・分析すべきことがわかる
:仮説を立てない限り、自分がどのレベルのことを議論し、答えを出そうとしているのかが明確にならず、それが明確になっていないことにすら気づかない。
仮説を立てて、はじめて本当に必要な情報や必要な分析がわかる。
③分析結果の解釈が明確になる
:仮説がないまま分析をはじめると、出てきた結果が十分なのかそうでないのかの解釈ができない。その結果、労力ばかりかかることになる。

2.仮説ドリブン ①
イシューを解けるところまで小さく砕き、それに基づいてストーリーの流れを整理する。

3.仮説ドリブン②
ストーリーを検証するために必要なアウトプットのイメージを描き、分析を設計する。

4.アウトプット ドリブン
ストーリーの骨格を踏まえつつ、段取りよく検証する。

5.メッセージ ドリブン
論拠と構造を磨きつつ、 報告書や論文をまとめる。

➡1~5のサイクルを素早く何度も回転させる

「これは何に答えを出すためのものなのか」というイシューを明確にしてから問題に取り組まなければあとから必ず混乱が発生し、目的意識がブレて多くのムダが発生する。
チーム内で「これは何のためにやるのか」という意思統一をし、立ち返れる場所をつくっておく

イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」

プロフェッショナルとしての働き方

働いた時間ではなく、「どこまで変化を起こせるか」によって対価をもらい、評価される。
あるいは「どこまで意味のあるアウトプットを生み出せるか」によって存在意義が決まる。
そんなプロフェッショナル的な生き方へスイッチを入れることが、高い生産性を生み出すベースになる。

イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」

質の高いアウトプットを出すことについての本質

「人工知能の父」と言われるMIT人工知能研究所の設立者であるマービン・ミンスキーが、リチャード・ファインマンを評した言葉。

「いわゆる天才とは次のような一連の資質を持った人間だとわしは思うね。

・仲間の圧力に左右されない。
・問題の本質が何であるかをいつも見失わず、希望的観測に頼ることが少ない。
・ものごとを表すのに多くのやり方を持つ。一つの方法がうまく行かなければ、さっと他の方法に切り替える。
要は固執しないことだ。」

イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」

感想

私は普段からあまり考えずに行動するタイプなのですが、
やはりある程度考えるということは必要だと感じました。
以前から物事の優先順位を決めることに対する苦手意識がありました。
でも、それって考えることが面倒くさくて逃げていただけなのかなと、読みながら思いました。
私はこれからやりたいことがあるので、このような考え方も参考にして、より効率よく実行していけたらと思います。

思ったより、手軽に読める本でした。

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では。

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