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ひねくれ者が映画館で映画を観た~君たちはどう生きるのか~

いつもお世話になっております。
するめでございます。

するめは、映画館が少し苦手でして。閉塞感と大人数で映画を観るというのがあったのです。ですが、するめの住んでる地域は田舎なのでシネコンだけど収容人数も少ないしで最近はちょくちょく映画館で映画を観るようになりました。

でも学生の頃は月1回ぐらいで見ていたなー。遊びに行くときの定番だった気がする。それに映画館の料金も高くなりましたね。2,000円だったのには驚きました。

話題の”君たちはどう生きるのか”を見に行ってきました。
するめは、宮崎駿の作品より、高畑勲の作品のほうが好きです。何故かと言うと何度も見て考えられる。長い時間をかけて作品を自分のものにするために何度も何度も考えては否定しながらようやく高畑勲が伝えたかったひとかけらぐらいは分かったのではないかな?と楽しめるからです。

極端な例えかただと、
宮崎駿の作品はハリウッド映画
高畑勲の作品はフランス映画

宮崎駿の作品も、ハリウッド映画みたいにスカッとするだけではない作り込まれている世界観があり、物語があり大好きです。ただ、高畑勲の作品のほうがするめには合うというだけです。

観に行く前は、失礼ながら宮崎駿のすれっからしの才能の作品だろうと思っていました。どんな才能がある人でも今までに監督した作品の全て評価されており、興行収入も記録を残しております。

そんなアニメーターは宮崎駿だけです。

なので、今回はファンの1人として宮崎駿の作品を見届けようと思い観ました。


現在上映中のためネタバレあり線を作っておきます。


大まかなあらすじは、
戦時中に主人公の眞人少年は空襲による火事で病院で入院していた母をなくす。東京が空襲で危なくなったので、父と2人で母の実家へ疎開させてもらうことになるが、母の妹と父が再婚すること、そして母の妹と父の間には子供がいることを知る。疎開先で馴染めなかった眞人は、母の実家にある不思議な塔とアオサギ狩りに夢中になる。

ある日、継母である夏子が体調が悪く床に臥せっていたはずが、森の奥に入っていくのを見る。使用人と眞人は夏子を探し森の奥に行くと不思議な塔がありアオサギに導かれ塔へ入っていく。塔の中には夏子はおらず、使用人のキリコと眞人とアオサギは夏子を探す旅にいく。

感想は、エンタメ映画ではなかった。

序盤は、宮崎駿のアニメーターとしての才能が凄すぎた。鬼滅の刃の遊郭編の炎もすごいなーなんて思いましたが、どれだけ綺麗に現実に近づけるか!ではなく表現力がある。この表現力があるアニメって最近ないですよね。

なんか、おじいちゃんの底意地みたいなのを見せつけられた感じがしました。アニメーターとして天才だなと。

で、ここからは先は、新海誠の星を追う子どもか!!とツッコミを入れたくなるほどのあれ?匂うよ!!これハウルだよ!!これアリエッティじゃない?あれ?と思うほどのジブリ感を本当のジブリがやってるよ!と思ったのですがさすが、宮崎駿!おいなんだよこのワンピース!とか、なんか見たことある!なんだっけ?と隠れて見えてくる。

まだ1回しか見たことはないけれど、何度も見ると多分いろんなものを発見してにまにましてしまうような気がします。

このジブリ感で惑わせる手法か!
・ジブリが好きな人からすると、わぁーダイジェストみたいでまた会えた!
・批判的な人は、ダイジェストしか表現できないのかよ!
のようなフィルターが掛かっている人には分からないように作っている節がありました。

こういう謎を探す系って好きな人多いよね!するめもかくいうエヴァにドはまりしてこの指し示す意味は!あれ?これってまさかの?と考えたものです。こういった人達にもフィルターが掛かっているようにも思えます。
でもねこれは楽しいですよ。するめも大好きです。

一時停止しながら見たいくなりますよね!ふむふむ!そっか!そっかーと!

細かい考察は、色んな人がしているのでそれを見ていただければいいと思いますが。

するめは、この映画は宮崎駿のアニメーター人生のように感じました。

眞人は、子供のころの宮崎駿ですよね?
大叔父さんは、今の宮崎駿ですよね?

子どもの頃に、疎開して宮崎少年は父親が軍事産業で儲けてたお金で暮らす自分が許せなくて、子供に夢を与えるアニメを作って素晴らしい世界を見せてあげる。

下の世界のような色んなジブリを作れば作るほど、素晴らしい世界の均衡が崩れそうになっていく。後継者を作ろうと思い、子供に夢を与えられるような人を探していたが、やったと見つけたけどスタジオジブリを継ぐ人は見つからず、インコ大王というなの鈴木敏夫が積み木をぶった切るように日テレにジブリを売ることに。ジブリがなくなってしまうけど、君たちはどう生きるのか?と客席に問いかけて、宮崎駿はエンタメ映画を作らず、これからは、自分が好きな映画をつくるよ。

と言いたかったのかな?

これからも映画を作る気ならこんな感じだと思いました。
というか、するめはそう受け止めました。

この作品は、何度もみるものだと思うので、見ていくとまた感想が変わるはずですし、映画はすぐに評価しない方がいいですよね。自分の考えを否定しながら人生に取り込んでいくものだと思うので。

とても、面白い映画でした。

ほんだらまた!


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