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人口たった50人、スペイン・アリカンテの素朴な島ーTabarca

今日紹介するのは、アリカンテから気軽に行ける島、タバルカ島です。

去年の12月に韓国から友達がアリカンテまで遊びに来てくれたので、タバルカ島に一緒に行きました。

もちろん夏がシーズンなのですが、冬でも船が出ていたので行ってみました。冬なので海にはさすがに入れないけど、行く価値ありです。
アリカンテの港から船で50分で着きます。

チケット売り場は船の目の前にあるので乗る時に買えます。ネットでも事前購入可能です。チケットは往復20€。
以下のKontikiクルーズというのがその船で、アリカンテ港から出ている唯一のタバルカ行きの船。サイトには出発時間も載ってます。

私たちは朝10時に出発する便に乗りました。その時期ほとんど観光客いないだろうと思ったけど、意外と船に乗ってくる観光客がいました。

アリカンテのシンボル、サンタバルバラ城を背に出発します。
それにしてもいい天気。12月なのにノースリーブや半袖の人たちと、上裸にスカーフというすごいファッションのおじさんがいますね。。

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だんだんアリカンテから遠ざかっていきます。
船は1階と2階があり、晴れてたので2階席に座りました。また、出発する前に地元のパン屋さんでパンとコーヒーを買っていたので、船の上で優雅に朝ごはん。

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しばらくすると、右手にサンタポーラという町が見えてきます。タバルカ島の所属はこのサンタポーラで、ここから出てる船だと15分で行けて1番近いです。

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タバルカ島はとても小さな島で、現在島の住民は50人ほどしかいないそうです。
有名なイビサ島なんかよりも100倍くらい小さいです。(適当だけど実際そのくらい小さい) 地図でもTabarcaという文字で島全体が隠れちゃってますね。笑

さらに船は進んでいき、2階で風になびかれすぎてだんだん鬱陶しくなってきたので、途中で1階席に移動しました。

そうして、話してるうちにあっという間に到着〜

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なんとものどかな雰囲気です。

早速、島を探索してみます。

●町歩き●

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この島の構造は2つのパートに分けられます。
島の3分の1は島民が暮らす小さい町、残りの3分の2は自然がただただ広がる高原のようになっています。
船を降りてから右へ行くと町、左へ行くと高原です。私たちはまず町を歩いてみました。

本当に静かな場所で、のんびりお散歩ができました。冬は人が少ないのでかなりゆっくり過ごせます。町にはホテルやレストランもありますが、冬はやっていないところもちらほら。

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何があるわけでもないけど、こういうところって歩いてるだけでも楽しいんですよね。島だからより現実離れしていて何も考えずにただただリラックスして散歩するのが最高。

そして島には高い建物がないので圧迫感がありません。解放感があってとても落ち着きます。

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海辺の方にも行ってみます。

小さな島なので町から一歩逸れるとそこにはもう海が広がっています。

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この島は自然保護区になっているそうで、海がアリカンテよりも他の周辺の町よりも格段に綺麗です。
夏は観光客も多く訪れ、手付かずな海でのシュノーケルがここでの人気アクティビティです。

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水が本当にきれいでびっくり.......!
上から覗くと海中がよく見えます。

ちなみに奥に見えているのは行きの船でも見たサンタポーラです。

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こんなきれいな海でシュノーケルしてみたい!!
シュノーケルは石垣島で一度したことがあるけど、地中海ではどんな魚が見れるんでしょうか?

語学学校にいた時にクラスメートのアメリカ人にシュノーケル用のゴーグルを譲り受けたまま結局一度も使っていなかったので、また夏になったらタバルカに来て絶対にシュノーケルがしたい!と思いました。その子もタバルカでシュノーケルをしたみたいです。

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ここは島の端っこです。

柵がありましたがその先にも人がいたので降りていけるようです。先まで行くとさらに間近で海が見れます。

さらに歩いているとこんな建物やアートも見つけました。

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気ままに歩いていてこういう面白いアートに出会うのとっても好きです。
ポルトガルのポルトに行った時も街中でたくさんウォールアートを見つけてわくわくしました。

そういえば、語学学校でも夏にタバルカに行くツアーがあって、それに参加したチェコ人の友達が、「あの島は最高よ!絶対行ったほうがいい!ギリシャみたいな雰囲気もあって本当に素敵!」とすごくオススメされたのを覚えています。

上の写真がまさに、白い壁に青いドアでギリシャのとある島ような雰囲気です。といっても柵だけで何なのかはわかりませんが、、

そのチェコ人はイギリスのマリオットホテルでバリバリ働いてたのですが、久々の休暇をとってアリカンテに来たそうです。アリカンテが気に入って帰りたくなくなり、職場にお願いしてさらに1週間滞在をのばしていました。(急にそんなことできちゃうなんてすごい...)

社会人でも仕事を続けながらこうやってバカンス兼スペイン語を勉強しにアリカンテに来る人がたまにいます。私が通ってた学校は授業が14時頃までという場合が多いので、その後好きなように観光や海のアクティビティを楽しめてとてもいいです。

趣味程度でたとえ短期間であっても語学を現地で学ぶっていいですよね。覚えたことをその場で実践できるし友達もできるし観光だけとは一味違う旅になります。


●タバルカ名物パエリア●


話が逸れてしまいましたが、だいたい町を歩き回った私たちは昼食をとることにしました。

海が目の前のレストランを見つけて名物のパエリアを注文します。

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パエリアの前にまずはキンキンに冷えたビール!

これがまたすごいキンキンに冷えてて、海を目の前にして飲んだのが本当に超絶美味しかったです!!

あとで友人に、アリカンテの旅で何の食べ物が1番好きだった?と聞いたら、「食べ物というよりタバルカで飲んだビールが最高に美味しく感じて感動した!」と言っていました。笑

この島の解放感がある中で飲んだから余計なのかな?2人でそのおいしさにびっくりしながらキンキンのビールを味わいました。

そして2人前のパエリアが来ました!

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実はタバルカの名物といえば魚介のパエリアなのですが、私は魚介が苦手なので鶏肉と野菜のパエリアを選びました。

その話を後で彼にしたら、タバルカで魚介のパエリア食べないなんてありえないよ!と言われました。。
わざわざアリカンテに来てくれて、そしてタバルカまで来たのに私のせいで魚介のパエリア食べさせてあげられなくてごめんね、友達。。

ここのお店にはいろいろな種類のパエリアがありました。タバルカに行った際はぜひ、キンキンのビールと魚介のパエリアをお試しください^^
お店の方も明るく笑顔が素敵なマダムでした!

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私たちが頼んだパエリアもおいしくいただきました。私のように魚介が苦手な人にはオススメです。

ちなみにパエリア自体はバレンシアが発祥で、バレンシアではウサギ肉のパエリア、アリカンテでは魚介のパエリアが有名です。

そしてアリカンテではパエリアのことをarroz(巻き舌を使って”アス”)と呼びます(米という意味)。なのでメニューにもpaellaではなくarrozと書いてあることが多いです。


●自然●

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パエリアを食べたあとは島の残りのパートを探索しに出かけます。写真は島の真ん中あたりのビーチですが、これから探索する場所はこの奥に見えています。
ここでは島のもう一つの顔を見ることができます。

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歩いていくと、こんな草原が...!

最初にも言いましたが、こちらサイドはもう町ではないため、ただただ自然が広がっています。

道に沿って島のまわりを歩いていきます。建物がほぼないので本当に見渡しがいいです。

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すぐそばには一面地中海が広がっています。

時折芝生の地面がとてもふにゃふにゃしている部分があったのと、まりものような丸っこい芝生がたくさん落ちていたのが印象的でした。

閑散期で周りに歩いている観光客もほぼいなかったので、こんな美しい草原が独り占めです。

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夏はきっと観光客で賑わってるでしょうが、夏はアクティビティ、冬はのんびーり島観光と、違う楽しみ方ができていいですね。

まったりと歩いていたらいつの間にか港から結構離れた場所まで来てしまったので、船の出発時間も考えてそろそろUターンします。たしか夕方16時頃でした。

その船を逃すと島から帰れなくなるかもしれなかったので早歩きで戻りました。なんとか出発時間には間に合いましたが、こうして時間を忘れてしまうくらい自然の中でのんびりと過ごせました。もう少しお散歩してもう一方の島の端まで行きたかったなあ。。

帰りの船では最初から1階に座って、歩き疲れたので机に伏して寝ました。他の観光客も、たっぷりと島を満喫して疲れて寝ている人がちらほら。

タバルカ島、またのんびりしに来たいです。
現実逃避にぴったりすぎる場所です。

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ちなみに、アリカンテに戻ってからだんたんと日が落ちてきて、夕焼け空がこんなに綺麗に見えました。

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あまりに美しい夕焼けだったので周りの人もみんな写真に収めようとしていました。

友達もこんなに綺麗な夕焼けを見たことがなく、2人できれいだな〜。。と、しばらく眺めていました。

いろんな景色に癒されてとってもいい一日を過ごせました。

みんなもいつか癒されに来てください。

ではまた次回。Hasta pronto~

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