見出し画像

フェミニズムを理解することは、他者を知らないうちに傷つけてしまうことを抑止できると思う

今日でキャリアブレイク日記も5日目。

昔から記録すること、日記の類が好きなので、今のところ負担にもならず、楽しく続けられている。

だんだん読んでくださる方も増え、昨日は初めてコメントまでいただいてとても嬉しかった……!

自分のために始めた日記だけど、こうやって誰かに自分の言葉が届いていると思うと、とても感動する。

つたない文章でつれづれなるままに書く日記ですが、これからも見守っていただけると嬉しいです✨️

フェミニズム読書会が楽しかった

昨日は、仕事で知り合った現在大学院に通う友人に誘ってもらい、フェミニズム読書会なるものに参加してきた。

ざっくりと理解している感じ、大学院の研究の一環で派生的に立ち上がったプロジェクト(……かな?笑)で、おそらく参加者は大学院生なのだと思う。

おそらく一般の参加者は私だけ?のようだが、私がジェンダーに関することに興味があると知っている友人が、よかったら参加しないかと声をかけてくれたのだ。

この読書会は、一冊の本をみんなで読み、それぞれの章に合わせたトークテーマでディスカッションするというもの。

今回は、第二回目ということで、その本の第二章について事前に各自で読み込み、ディスカッションすることになっていた。

今回のテーマは、「ハリウッドとフェミニズム」。

映画界の男尊女卑の状況、映画の中での女性の立ち位置、フェミニズム映画と言われる映画の捉えられ方などが書かれた章で、(しかも英書なので)資料を読むだけでもとっても興味深かったし、面白かった。

フェミニズム感度が高い人達とのディスカッションは、かなり深い感覚も説明せずとも共通言語として話せたのがとても心地よかった。

まだまだ、フェミニズムの考え方は話す人を選ぶテーマだと思う。
それを心置きなく、最近観たフェミニズム映画の感想や自分の意見を言い合ったり、それって文化や社会構造の問題だよね?、でもこういう考え方もあるよね?と気兼ねなく議論を重ねていける感覚を得られた。

また次回も参加させてもらう予定なので、今からとても楽しみだ。

私の中のフェミニズムの始まり

私が書いた大学の卒業論文のテーマは「企業における女性活用について」だった。
就活も「その企業で女性がいかに活躍しているか」という軸で企業を選んでいた。

私の中で、フェミニズムっぽい感覚が目覚めたのは、おそらく小学生頃からだったように思う。

物心ついたときから目立ちたがり屋で、仕切り屋だった。

小学校では、先生不在の自習の時間に教室がうるさくなってくると
「先生がいないと静かにできねーのか!」
とその声を教室中に響きわたらせて静まり返らせていたような生徒だった。

しかも、勉強も運動も、かなりできた。
小学校5・6年生の二年間は、男の子を含めた徒競走で学年一位の座を死守したくらい、足が速かった。

そんな性格だったためか、自分と同じような学級委員タイプ、運動もできて(私のほうが足は速いが……笑)人望も厚い男の子に恋心を寄せていたものの、完全に彼からはライバル視されていて「クラスの女子の中で一番嫌い」と言われた苦い思い出もある。

常に、「自分は男の子よりも優秀だ」「男の子よりも遥かに評価されている」という自覚があった。

そんな私の一番身近な女性である母は、結婚後は家庭に入り、子供を3人産んで育て、子育てが落ち着いたら家事をやりつつパートで父の扶養範囲内で働くという人生を送っていた。

特段、その生き方がおかしいとか、違和感を持っていたわけではなかった。
人並みに、結婚して子供を産み育てることも夢見ていたし、それがいわゆる「女性の幸せ」だと信じて疑うこともなかった。

でも、私は「仕事で活躍する」ことだけは、絶対に諦めたくなかった。
だって自分は、それができる人間だと思うから。

それだけは自分の中で、確固たる信念としてあった。

なぜ、フェミニズムに興味が湧くのか

私は職場に恵まれ、男尊女卑を感じたことがなかったし、女性だから感じる”ガラスの天井”や、男性が履いている下駄を感じることもなくここまできた。

しかし、世間一般の社会はそうではない。

定期的に炎上する女性性を強調した広告、政治家の女性に対する不適切発言、産休・育休を巡る雇用の問題、インタビュイーが女性のときだけされる謎質問、「女らしさ」ってなんだ問題など、女性が不当に扱われ傷つけられる事象が全く無くならない。

なぜそれが起こっているのか。
なぜそれが、今までないものとされてきたのか。
なぜ今、それが問題視されるようになったのか。

多分、自分が不当に扱われたくないとか、活躍を邪魔されたくないから、フェミニズムに興味があるのではないのだと思う。

おそらく、私が興味があるのは、この「なぜ」という部分。

この、「なぜ」を知ることで、私自身が、世間や他者に対して、不当に傷つけたり、悲しませたりすることが抑止できるのではないかということから、フェミニズムの概念をきちんと理解したいと思ったのだと思う。

知らないうちに誰かを傷つける人間にならないために、知りたい

考えてみると、私はフェミニズムだけでなく、男性性についても関心がある。
もっというと、人種差別、LGBTQ、性的指向性などの問題にも同じように興味があることに気づく。

すべてに共通することって、やはりこの『「なぜ」を知ることで、私自身が世間や他者に対して、不当に傷つけたり、悲しませたりすることが抑止できる』ということにつながっているように思う。

私は、自分が知らず知らずのうちに人に嫌われたり、傷つけたりしたくないという願望がとても強いのだと思う。

そのために、その人の人となり、文化、歴史を知り、尊重し、その人と気持ちよくコミニュケーションを取れるように、ちゃんとした知識を得たいのだ。

勢いのままに参加してみたフェミニズム勉強会だったけど、それを通じて、自分が大事にしていること、したいことがまた一つ言語化できた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?