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環境科学研究科ってどんなとこ?(2)

こんにちは!東北大学サイエンス・エンジェル(S A)のさとです。
後半では環境科学研究科の施設と環境科学研究科の学生の声をお伝えします!環境科学研究科についての概要がみられる前半はこちら

⓸環境科学研究科を代表する施設

前半でも紹介したように環境科学研究科は様々な分野の研究室があります。そのための研究室が所属する研究所や学部、学科、分野によって本館がある青葉山新キャンパス青葉山東キャンパス片平キャンパス川内キャンパスなどキャンパスが異なります。なので受講する授業によって移動が大変な人もいますが、キャンパスバスの利用など皆さん工夫されているようです。今はほとんどがオンラインなので例年よりは楽なのではないでしょうか:)

環境科学研究科というだけあって、英知を結集させ、環境に配慮した施設がたくさんあります
たとえば青葉山東キャンパスの"環境科学研究科研究棟"は「太陽光パネルにより発電された電流を蓄電池を介して館内へ供給するシステム」を導入しています。私の研究室もその棟にあるのですが、結構な数の研究室が存在して、たくさんの人のパソコンの電気や暖房・冷房、そしてあまたの実験機器の電力をすべてその太陽光発電で賄っているそうです!わたしは実験機器を使うたびにそのことを思い出して、毎回感心してしまいます。

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              蓄電池・機器制御室の様子(撮影者:さと)

その隣にある木造校舎の"エコラボ"は太陽光発電と蓄電システムとともに吹き抜けを利用した「重力換気」、風の圧力差による「風力換気」、天窓を通した採光木材と機能性壁材による調湿機能の活用により、自家発電しながら電力消費を抑えるという工夫がされています。また、2011年3月11日の東日本大震災時にはその伝統的工法と低層なつくりから被害が及ばず、加えて太陽光発電と蓄電のシステムを用いて、帰宅困難になった方々の一時的な避難所となって、照明と携帯電話等へ電力を供給したそうです。

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                  エコラボの外観 (撮影者:さと)


私たちが学んでいることが実際に具現化されていたり、役に立っているところを見るとやっぱりうれしいですし、モチベーションにつながります^^
私の身近にある施設ばかり紹介してしまいましたが、東北産の木材で作られた"会議室""モニュメント"、仙台市が運営している市民向けの環境学習施設"たまきさんサロン"など面白い施設やモノがたくさんあるので環境研究科へ来た際にはぜひ探してみてください。

⑤学生の声


実際に環境科学研究科に所属する学生さんたちに研究科(研究室)を選んだ理由選んでよかったことを聞いてみました!

研究科(研究室)を選んだ理由
・津波堆積物の再資源化という研究内容と研究室の雰囲気に興味を持った。
・生物の細胞が放出する様々な物質を検出するバイオセンサーで体の中の「見えないもの」を「見える」ようにする研究が面白そう。
・研究内容が幅広い!
・地震の研究がしたかった。
・環境に負荷をかけない環境浄化を研究したかった。
・環境調和型施工システムの開発のための機械開発をとおして、機械全体や機械の動きにかかわる研究に興味があった。

選んでよかったこと
・研究科全体でのイベントが多い。(環境科学討論会、公明運動会打ち上げなど)
・いろいろな工場や採掘現場で実際の作業がみられる。
・コースでのイベントも多い。(駅伝大会、お礼参りなど)
・縦と横のつながりが深いから先輩や同期と教えあえる!
・先生との距離が近いから、すぐ相談に乗ってもらえる。
・研究室での交流、イベントも多い!
・留学生が多くて英語の勉強ができる!

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わたしも機械知能・航空工学科の環境エネルギーコースに配属されて、夏と冬に1回ずつ東北各地の断層や地熱発電所、採掘場、水処理場、温泉などを授業の一環として見学しました(上記画像)。自分の専門分野とは違いますが、地球全体でのエネルギーシステム環境浄化の現実について考えられて非常にいい体験になりました。また、大学院では環境問題のリスクコミュニケーションの社会的問題、科学的問題についてディスカッションして、研究科のメンバーとも仲良くなれた気がします!

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研究室内だけでなくコースや研究科全体でのつながりを大切にしているのも環境科学研究科の1つの大きな特徴といえるかもしれません。

環境科学研究科の紹介は以上になります。この記事を通して「環境」と「環境科学研究科」に興味を持っていただけたなら幸いです!具体的な内容をもっと詳しく知りたいという方は、ぜひ東北大学 大学院 環境科学研究科のH P環境科学研究科の刊行物をご覧ください。


次回は「東北大学の魅力」についての記事ををお届けします♪ お楽しみに!
記事へのコメントやSAへの質問などはいつでもこちらのフォームからお待ちしております♫

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編集後記

7月からレジ袋が有料化されましたね、この動きは先進国で見れば遅いようですが日本を含めて世界が環境問題、エネルギー問題に注目していることを実感できるのではないでしょうか!
わたしはいつもマイバッグとマイボトルを持ち歩いてますよ~(自慢げ) (さと)

東北大学サイエンス・エンジェル
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「理系って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。


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