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夫が作る朝ごはん

結婚してから、女子会やママ会をすると、
以前のようにキャッキャと恋バナをすることはほぼなくなり、
自然と話は結婚生活のことになり、掘り下げていくと家事の分担の話になる。

その場で「うちは夫が朝ごはんを作る」と言うと、必ず驚かれる。
「料理人?」と聞かれて、「一般会社員です」と答えると少し引かれる。
私は、夫が食事を担当する、という家の少なさに驚く。

「夫が毎朝保育園に送って行く」で、
「旦那さん偉いね」と言う人は、同世代にはほぼいなくなったけれど、
「夫が朝ごはん担当」と言うと、
男女問わず「旦那さん偉いね」と言われる。

実母の世代に言おうものなら、
ダメ嫁レッテルを貼られるに違いないので、
その周辺の話はスルリスルリと避けて通る。


●夫が朝ごはんを作るワケ

結婚当初、
彼の職場は徒歩圏内、私の職場は電車に揺られて1時間、というところに住んでいた。
彼の職場は、彼の生まれ育った場所にも近かったし、私は関東に縁もゆかりもなかったので、
彼の住みたい場所に住むことにした。

朝早く出なければいけない、私に代わって、
彼が朝ごはんを作る流れとなった。

私は、ベランダで朝日を浴びて、洗濯を干す係。

子供が産まれて私が育休になってからは、
夜間の授乳やオムツがえで眠い。
朝日と共に起きる赤ちゃんの相手をする。
朝、着替える暇もない。

ままならない私に代わり、
夫が朝ごはんを作り続けた。


●夫が朝ごはんを作っていてよかった

よかったこと1つ目。
昨年末に、私が高熱を出し、
部屋で自主隔離したことがあった。

PCR陰性となり、熱が下がるまで、
丸4日ほど、夫が4人分3食を用意した。

惣菜を買ってきたこともあるけれど、
息子はアレルギーもあるし、ほとんどは夫が作っていたと思う。
感謝しかない。

と同時に、毎日少しでも料理する人は、全然料理をしない人と雲泥の差がある。
いざと言うときにも安心だなと思う。

書籍や映画になった「はなちゃんのみそ汁」を思い出す。

食べることは生きること

なのだ。


2つ目。
家事は男女関係なく分担するもの、
と子供たちに実感してもらえるのも良い。

いろいろな家庭があるとは思うけれど、
うちの実家の父はほとんど家事をしないし、それを見て育った弟もほとんど家事をしない。
どんなに言ってもしない。
弟が一人暮らしをしていた時期の家は、荒れ放題で、虫は出るし、空気は悪いし住めたものではなかった。時々彼女や母が掃除に行っていた。

弟を見ていると、育った家の家事分担って大事と、余計に感じる。

夫のおとうさんは時々料理をしていたらしいし、それを見て育った夫は、なかなかしっかり家事をしている。

家事には誰がやっているか見えないものも多いけれど、料理は誰が作っているか意識することが多いものだと思う。

息子はよく
「今日の料理は誰が作った?」
と私に聞いてくる。
「朝ごはんは、全部お父さん。」と答えると、
「すごい、じょうず!」と言って、とても素直に感動して、褒め称えている。


3つ目。
朝ごはんは、毎日ほぼ決まったメニューでも何故だか飽きない。
毎日決まったものを作るというのは、夫の性格に合っている。

毎日の献立を組み上げるのは苦手。

せっかく組み上げた献立でも、
材料が雑に書かれたレシピを見ると、
「胡椒少々の少々ってどれくらいだよ!?」と悪態をついている。

そんな夫には、毎日固定化されたメニューがわかりやすい。


●わが家の朝ごはんの献立

朝ごはんのメニューはこんな形。
小麦アレルギー息子がいるので、平日は和食。

・月曜日〜土曜日
 ごはん
 味噌汁
 卵焼き
 漬け物かふりかけ
 バナナヨーグルト

・日曜日
 米粉パン
 目玉焼きとハム
 スープ
 バナナヨーグルト

 ※息子は卵アレルギーですが、慣らすために、毎朝少し硬く焼いた卵を食べている。

味噌汁だけは、冷蔵庫の残りと相談しないといけないけれど、とにかく野菜を切って出汁の素を入れて煮て、味噌を溶かす。
1からレシピを見ながら作るよりは、ずっとわかりやすい。
毎日同じ献立でも、味噌汁の野菜が違うだけで少し違う献立みたいに見えるのもいい。



食べることは生きること

今日も、夫は朝から味噌汁を作り、卵焼きを焼く。








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