日常生活が楽しい2019年でした

年を越すまで、あと2日。その間に記事を更新するかどうか、するとしてもどんなトピックを載せたくなるかわからないので、今心に浮かんでいる2019年を振り返るエッセイをお届けします。

2019年は私は、日常生活が楽しい年でした。日々のふとした瞬間に「幸せだなぁ」とじわっと心がうれしくなって、それが何か特別なことによるものではなく、ただ毎日暮らしているのが楽しかったんです。
家族と一緒にいられることも、お決まりの風景も、心底貴重で、ありがたくて、そういうときに私はふと、「この世に属さない視点」を思います。
生まれる前でも、亡くなった後でも、それが地球人生の「外」にあるどんな視点であれ、とにかくこうしてこの光景を「美しい夢の1シーン」のように眺めている感覚がわかるんです。

瞬間瞬間の貴重さを自覚するには、人間としては「死」を意識することが手っとり早いのかもしれません。それを悲しいこととして想定するためにではなく、目の前の「今」を繰り返し味わうことのできない夢のように、矢継ぎ早に過ぎ去っていくものという気づきを持ったまま慈しむのです。

仕事や学業にやりがいを感じている、たくさんの人と交流できる、世界中や日本中のあちこちを飛び回れる、日々忙しくしている……「充実」というときにこの世で思い浮かべられやすい「誰かが自分を必要としている」「活動に従事している」などの要素は、私たちの幸福や充実とは本当のところ関係がありません。
何がなくても、幸せ。出来事に関係なく、心が満たされている。
それが「先に」私たちの中にあり、外に見える現実のどんな風景をも優しく彩ることができるのです。
こうしたあり方が、本来の私たちの「天性」で、誰にとっても、そう生きることが自然です。

出来事に目を奪われるなら、2020年もきっとあなたの心を揺さぶる出来事があるでしょう。色々な面白いことやハラハラすること、感情を動かすようなことがあるかもしれません。

でも、出来事への「反応」によって人生を彩る代わりに、あなたはあなたの感じたいこと、大切にしたい思いを「外の現実に映し出す者、放つ者」として生きることができます。

あなた自身の生きたいエネルギーで生きましょう。
外の状況がどうあるかに関係なく、あなたの中の楽園を見つめましょう。

あなたの「意識の中」にある2020年が、素敵な音を奏でますよう。

masumi


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