コムシャン(小麦粉洗髪)に可能性を見出すか?

何で頭を洗うか……そのことを吟味し続けている人がどれくらいいるのかは、未知です。
シャンプーや石鹸が「当然の選択」だと思っている人も多くいることでしょう。
しかし私のような人間は、それらの選択肢外の洗い方を模索する人生と相成りました。

これまでも記事にしてきたように(「そのまま生かすファッション部」マガジン内の記事もご参照ください)、この歩みの途上には、美容的な観点からのこだわりのシャンプーであるとか、もしくは自然派やオーガニック仕様のシャンプーであるとか、または石鹸シャンプーであるとか、ハーブシャンプー(インドのハーブ粉ブレンド)やヘナもやるとか、シャンプージプシーの旅を経て、自分の素の快適さを実現すべく「ノーシャンプー※」に行き着いていたのがここ7年間弱ほどの期間の私の実態でした。
※湯シャンといっても、お湯で丁寧に洗髪後、クエン酸を溶かしてリンスとしてすすぎ、仕上げにざっとお湯で再び流すという独自のスタイルです。私がこのスタイルに行き着いた理由は過去のブログ記事に書いており、ここでは省略。

正確にいえば、ヘナ卒業をして以降、今年に入ってからは市販のシャンプーを月1、2回程度の頻度で使ってみてました。
家族が愛用してたアミノ酸シャンプーと、自分の購入してみたオーガニックブランドのと、2種を適当に試してました。
ちなみにコンディショナーは久しぶりに試すと頭皮にかなりしみるとわかったので、使うのをやめました。私も知らなかったのですが、市販品のシャンプーにおけるコンディショナーの役割は「必須」ではありません。好み次第でなくせるものです。

私が最近シャンプーを使ってみていた理由は美容の観点からで、髪の柔軟性がほしかったからです。
お湯の洗髪では髪の弾力やボリュームが出やすい分「しなやかさ、柔軟性」は失われます。それは髪質にもよるところですが、私のように元が直毛気味の髪質だと、髪の毛を束ねたときなど髪の毛の勢いが出すぎて、毛流れがしなやかに下がっていくような形にはなりませんでした。シャンプーを使ってた頃には当たり前の感触でそうなってたのですが。

湯洗髪に舵を切って以降、ひたすら髪を下ろすスタイルにすることで、その難点を避けていたのですが、束ねたりヘアアレンジ的なものもたまにしたいじゃん? ということでそろそろ、常にそうしてることに飽きてました。

それでのシャンプー・トライです。
でも久々に使ってみると、いやー、きつかった。
頭皮は痛いし、使用感が洗剤みたいだし、なぜか目が赤くなるし。
はじめはコンディショナーもセットで使ってみたのですが、前述の通りコンディショナーはさらにきつくて、使用後の余波も続くので使うことを断念しました。

シャンプー自体は、月1程度なら……美容面で自分の望みが体現できるなら……と我慢して使ってみてたのですが、そうして半年ほどの今「無理か」と結論が出始めてます。

ここで、期待のルーキーとなったのが小麦粉です!
小麦粉で髪を洗ってる者がいるなんて、想像もしなかった方もおられることでしょう。
私は、私よりもこの分野では常に一歩先を経験している妹に、ある日メッセージで尋ねました。
これまで私が試してきた素材(重曹等を含む)以外で、何か、湯洗髪を補助できるものはあるか? と、ダメもとで。

すると妹は「小麦だね」と、いとも簡単にメッセージを返してくれました。
「コムシャン」という新たなワードまで提供してくれたのです。

ネットで調べると、丁寧に小麦粉を煮て溶かすやり方が紹介されていますが、妹が教えてくれたのはワイルドスタイル。
お風呂場に小麦粉を適量もちこみ、シャワーなどの湯で直接溶かします。
その液体に髪を浸して洗うという、それだけのことです。
使用する小麦粉はごく少量なので、排水溝への影響などはありません。

私もその簡単なやり方と、数回は煮るのに近いあらかじめ小麦粉を溶かしておくやり方とを試しましたが、違いはそこまでないというか、お風呂のシャワーの湯で直接溶かす方が楽なだけじゃなく、仕上がりの感触は良いくらいでした(個人比)。

私自身の体験談としては、小麦粉洗髪はお湯だけの洗髪と比較するとかなり汚れを取ってくれるし、皮脂も取り除いてる感覚があります。
髪の毛はふんわりして、どちらかというと乾燥気味になるくらいです。
頭皮だけの状態を見たらけっこういいと思うのですが、髪の毛の仕上がりとしては「もっとまとまりや潤いがほしいかな?」といったところです。

それにしたってシャンプーや石鹸での行き詰まりを感じる身としては、ここに可能性を感じずにはいられません。
コムシャンの足りない要素に、たとえばオイルを補ってみたら……? ドライヤーで乾かす前に頭皮にほんの少量のオイルをなじませて軽くマッサージしておくとこれまでの経験上、髪のしなやかさにも効果的です。
小麦粉の可能性を伸ばしてあげたくて、心の中での想定は膨らみます。

なお、こうした「自前のアイディアで髪を洗う」生活を続けると、日用品の様々なものが「ひょっとして、頭のお手入れに使えるのでは?」という視点からも見えてきそうですよね。
また、クエン酸(同じ役割でお酢を好む人もいます)の分量や小麦粉の分量も、自分の頭皮や、髪の状態や長さによって変えてみたりと常に「オーダーメイド」で臨機応変に生活していくことになります。
市販のシャンプー剤をポンプで何プッシュ、とかじゃなくてね。

私の場合、だいぶ髪がロングに近づいてきてるので、今は小麦粉は小さじ1、クエン酸はティースプーン1くらいの分量でやってます(コムシャン時もクエン酸でのリンスはしている)。
おおざっぱにやってますが、頭皮が乾燥気味なら量を控えるとか、レシピのように調節すればいいですね。今のところいつも小麦粉を使ってるわけではなく主にお湯の洗髪で、様子を見て時折入れるという風に使い分けてます。

美容面に観点を戻せば理想の髪のコンディションはあって、その目的でならたまに使うことが早道に思えたシャンプーに私が戻れない上、実際に理想の状態にもならなかったのがそれなりに驚きで、
べつに「こだわり」によって、もうそれは使わないとか、髪の毛も染めないとか(かつては色々やってましたが今の私はいわゆるヴァージン・ヘアで、色も何も入れてない状態)固く決めてるわけではなかったので、

自分ではまだ、それらを使っていく余地も残していたつもりが、すでに私が「そんな仕様になってない」ことに考えさせられたというか、そっちはだめだったか……と改めて認識したことが笑えました。
この状態は私の気になる自然環境面でもポジティブ(害をなさないこと)には違いないので、こんな日常生活を今後も続けていくのでしょう。

久しぶりの、ライフスタイル分野でのレポートでした。


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