得ると失うはワンセット。エゴの視点を超越した創造者でいるには

シンプルに言って、あなたが何かを選択するとき、決断するとき、根本から誤った土台を参照していたら、その誤りを元に物事は進行するだろう。
そしてあなたがそれを「現実というもの」だと思い、その結果をもたらした土台自体は疑わずに現実の中でもがいていたら、どうだろうか。

私は先週、◆「外向きな『日常』から目を向け直す【あなたの人生を生きることと、内なる力】」という記事を書き、その中で「生きることと働くことの本質」を次回の講座テーマとして扱おうとしていたことにふれた。

それは昨年の時点での思いで、今年に入ってからの状況その他諸々を総合的に判断すると、講座という形では開催せず、noteの記事に内容を入れていくことも書いた。
今回は、あなたの「生きる」ことそのものへの価値観、仕事や様々な活動の選択などに関わってくる「得る・失う」というテーマを挙げ、誤った土台を参照するのではなく、確かな土台に立てるようお話しする。

「外向きな『日常』……【あなたの人生を生きることと、内なる力】」の記事では、私たちの第一目的は「肉体の生存を維持すること」ではないことに言及した。

食べていくために、生存するために働く、○○をする、という考えに慣れてしまうと、それがとても実際的で、まずはその観念の方程式に沿っていないと「生きられなくなる」「現実的じゃない」と考えるようになってしまう。

でも、あなたの本質に従って「現実的」という言葉を使うのであれば、そうした観念こそ最も「現実」から離れた発想に基づいている。

現代社会における多くの人々が、肉体すら「得る・失う」のゲームのルールに当てはめて考えているのだ。

あなたの属するリアリティーをはっきりと認識する

あなたがこの世に誕生した際に肉体を「得て」、死ぬ際に「失う」と考えているのなら、それは錯覚だ。

あなたは何かを得ることも、失うこともできない。
これを徹底して理解しよう。

といってもこの理解とは、経験から自分を切り離して「私には関係ない」と決め込むことではないし、何もかもが自分の目の前を通りすぎていくだけ、流れていく川やこぼれ落ちる砂のようなものだ……と「あきらめる」姿勢で引いていることでもない。

そうではないのだ。

ここから先は

2,669字

¥ 1,500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?